それは突然現れるのだ!
不幸…
そうです、ふこう… なのです。
深う(ふこう)考えたらアカンけど、不幸…
不意にやってくるのが『不幸』。
それは5日前の朝だった。
いつものようにご飯を食べていた。
『今日のご飯は上手く炊けてる。お米が立ってる感じだ。柔らかすぎず、堅からず…、美味いな!』
『今日のご飯は上手く炊けてる。お米が立ってる感じだ。柔らかすぎず、堅からず…、美味いな!』
…と、その時だった。
ガリッ!!!
確か、口にはご飯だけのはず…
オカズは先に飲み込んでいる、にもかかわらず、これは何だ!!!!
石が入っていたのか!!!
だとすれば、もっとキッチリ洗ってくれ… クッソォ~!
だとすれば、もっとキッチリ洗ってくれ… クッソォ~!
などとヒトリゴチながら口の中の違和感を確かめる…
およよ…
どやさ…
なにさ…
どっこいさ…
どやさ…
なにさ…
どっこいさ…
石じゃない!
な、な、なんだこれは!
銀色に鈍く光っている物体…
銀色に鈍く光っている物体…
ぎょえぇぇぇぇっぇ~!
歯の詰め物が… 取れた、外れた、引っこ抜けた…
ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅうことは…
あの恐怖の『歯医者様』の所へ行かねばならぬと言うことか!?
古今東西怖いモノ…
地震・雷・火事・親父
そうだね、昔はこういったモンだ…
今は…
政治、流行、マスコミ、経済… ナンテネ
政治、流行、マスコミ、経済… ナンテネ
でも、ワタシにとってメッチャ怖いものとは、
ヘビ、人の心、お金、美貌の女性、酒のない社会… そして『歯医者』 ナンチテ!?

ギィィィィィ~ン
チュチュチュチュゥゥゥゥゥ~ン
ジィィィジィィィ
ギュイィィィィ~ン
チュチュチュチュゥゥゥゥゥ~ン
ジィィィジィィィ
ギュイィィィィ~ン
あの音がタマリマセブン…
痛くなくても痛い気持ちになってくる。
心臓バクバク
汗タ~ラタラ
歯を削るときの一番の強敵、それはいつ何時削っている最中に神経に当たるかわからないと言うコト。
歯を削るときは…
緊張の連続だ…
一瞬タリとて気が抜けない。
その痛みの瞬間に耐えるだけの準備をしておかないといけないのだ。
汗、汗、汗
タラタラタラ
肩に力が入る、入る、入る…
タラタラタラ
肩に力が入る、入る、入る…
『大丈夫ですよぉ、肩の力を抜いてくださいね…』
そんなねぇ、センセ。生やさしい言葉をかけるでない!
激痛はいつ来るかわからない。
それは突然、神経に障って『ぎょえぇぇ』ということになるのだ。
そのドキドキ感。
その緊張感が… タマリマセブン!
その緊張感が… タマリマセブン!
でも、
しかし、
but…
ワタシには強い味方の歯医者さんが居る。
絶対に痛くはしないと豪語する歯医者がいる。
強いのだ、強い味方なのだ。
歯医者と言っても彼は決して負けない。歯医者のくせに『敗者(はいしゃ)』じゃない… ナンテネ
歯医者と言っても彼は決して負けない。歯医者のくせに『敗者(はいしゃ)』じゃない… ナンテネ
でも、最近はドコの歯医者さんでも麻酔はキッチリ使ってくれるみたいですね。
痛いモンね…
実は何でそんなに歯医者が怖いかというと…
昔の記憶が自然と蘇ってくるからだろうな…と思われます。
昔、メッチャ若い頃、前歯が折れたときに知り合いの歯医者さんに行き、強がって、
『麻酔なんか要らないから一気にやってくれ!』
なんてことを言ったことがある。
『麻酔なんか要らないから一気にやってくれ!』
なんてことを言ったことがある。
『ムチャクチャ痛いですよ。麻酔しましょう』
と彼は言ったのだ。
と彼は言ったのだ。
でも、ワタシには麻酔の注射が凄くイヤだったのだ。
注射… それは小学校でのトラウマ故に、注射に対してはその時はまだすっごく恐怖心が残っていたのだった。(今はそれほどでも無いけれど…ね!?)
だから… 注射するくらいなら、神経の一つや二つ… という大きな過ちを犯していたことにこの時は気づかなかった。
実にアホな決断だった。
ワタシは根性で痛みに耐えられると思ったのだった。
結果は…
推して知るべしシルベスタスタローン。
ウッ、ウウッッッと ヒト唸りした後、激痛がガッツンと襲い、熱い痛みに変わり、手のひらはイスの肘掛けをギュッと握ったきりで、力が目一杯。目はカッと開きっぱなし。
汗が出る、
熱が出る、
ハナが出る、
激痛が走る…
熱が出る、
ハナが出る、
激痛が走る…
アレはホントにひどかった。
だからこれ以後、ホントに歯医者さんに行くのがトラウマ状態に…なったという訳だ。
あぁ、お調子コイテ、強がって…
『麻酔なんかイラねぇ』
と言ったのがアホだった。
若気のイタリだ…
アフタカーニバルなのだ、全ては…、あとの祭りなのだ。
麻酔をせずにフットい神経をぶった切ったモンだからもう倒れる寸前だった…
大げさな…
とお笑いの貴兄へ。
とお笑いの貴兄へ。
いっぺんでイイから、太い神経を麻酔無しで切断してごらんなさいな…
東京スカツリよりずっとずっと高く飛び上がれまっせ!
水族館のバンドウイルカよりジャンプできまっせ!
ソプラノ歌手より大きな声を出せまっせ!
水族館のバンドウイルカよりジャンプできまっせ!
ソプラノ歌手より大きな声を出せまっせ!
ナンテネ
そんなこんなの歯医者様のトコロに行かねばならなくなったワタシ。
もう地獄の1丁目をウロチョロしているようなモンですな。
ホントは…
痛くないんですよ。
麻酔をキッチリしてくれるモン。 モウチュウシャハコワクナイカラ…
でも、歯医者様には前述のトラウマがあって。
あの前歯チュ~ンと麻酔無しで切った記憶が蘇ってくるのでゴザイマス。
弱いヤツだとお笑いください。
コンジョ無いのぅ、とお笑いください。
ヤなもんは、ヤダ!
そんなこんなで、結局薬局放送局…
いつもの歯医者様をお訪ねし、麻酔を打ってもらい治療致しました。
痛くなかったもぉ~ン。
ははは…
ははは…
でもなぁ、痛くはないっていっても今でも『歯医者嫌い』は心の奥底に残留しているのでありました。