オランダ人と農村訪問…  グリーンツーリズム序章の巻 | The Sam's Room

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グリーンツーリズム…

日本人にはあまり馴染みの無いことかもしれませんが、欧米人にとっては馴染みの深い旅行形態ですね。



お節介なウンチク…
■グリーンツーリズムってなに?
農山村で自然や文化、歴史、そしてその土地の人々との交流を楽しむ滞在型の旅行を言います。先進地は欧米諸国。
特にヨーロッパ辺りでは田舎の農村にステイしバカンスを過ごすというスタイルが定着しています。バカンスの期間が長く、そしてあまりお金をかけずに楽しむのが得意な欧州の余暇活動ですね。    

(注)スンマセン、オージー日記のシリーズ途中ですが、またまた横道にそれちゃいます。

で…



さて、そんなこんなの『グリーン・ツーリズム』。

地域の活性化…ということでお節介ながらワタシも一役買って出ている某農村を元気にしようとする取り組みとして『外国人から見た農村の魅力』を探ろうと、オランダから来た旅行者エリックさんを連れて某農村を訪ねました。



オランダ人のエリックさんは日本に三ヶ月滞在する予定となっていて、先週の水曜日に日本にやって来ました。
建築家であり、絵描きでもあるエリックさんはグリーンツーリズムをこよなく愛し、いつかは日本の農村に住みたいと考えている方でもありますよ。

しかしねぇ…
こういう旅行者というのは日本人には少ないですね。
日本は様々な分野において『ゆとり』とか、『自分の時間』とか、『豊かな生き方』などについては欧米の考え方に比べると貧弱だなぁ…と思います。それが良いのか悪いのかという議論は別として、『人生を楽しむ』という面においてはきっと後進国なのかもしれません。
チョットカナシイ…
ジブンジシンモユトリアルイキカタガデキテイナイ!?


で、そのオランダ人エリックさんとともに某農村にワンディ・トリップ…

先ずは、S町にある古寺を訪ねました。
重要文化財の仏像がズラリと並ぶ様子に先ずは感動です。元々は別のお堂に置かれていたモノですが、盗難や火災の危険性があるので、今では収蔵庫の中…というのは残念ですが、それは管理上致し方ないことかも!?
今回は地元の方にお願いして特別に仏像収納庫を開けて頂きました。地域のIさん、ありがとうございました。

で…、
平安時代に造られたであろう仏像達の持つパワーはオランダ人にも伝わるのでしょうか、暫し無言…

本堂とは別にスバラシイお堂がココにはあります。

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茅葺きのお堂。
クダンの仏像達は元々はココにあったのです。

素晴らしいお堂ですね。

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小屋組もオランダ人建築家にとってはタイヘン興味深いようで、写真をパチパチ…


日本の古い建築物に感動したエリック氏…

次ぎに向かったのは、

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『あらぎ島』と呼ばれる棚田。
タマにワタシのブログにも出てくる場所です。

単に棚田が広がっているだけではなく、この田が開かれた経緯、そしてこの田を作るために私財をなげうち3kmにも及ぶ『水路』を開いた江戸時代初期の大庄屋『笠松左太夫』の偉業についても話して、日本の米作りの文化と苦労を説明しました。

先人達の血と汗と涙の結晶… それがこの目前に広がっている美しい棚田なんですね。

単にツーリストを受け入れるだけでは無く、その土地の歴史と文化と関わった人々を知る、そして現在の人々がどういう関わりを持って、どんな現状の中でコレを維持しているのかを知ることも『グリーンツーリズム』に撮って重要なことだと思います。


で、ランチは…

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農家を改造した『田舎カフェ』です。

ステキな所でしたよ。
そのお話しは次回に廻しましょ。



で、このお店から見える農家に興味を示したワタシ達…

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グリーン・ツーリズムにとって大事なことは『滞在』ですね。
モチロン、ホームステイが出来れば一番良いのですが、ホテルや旅館で滞在するよりは、『地域独特の住宅』で過ごせることが一番!

ということで、お店の方に聞いてみると、
『ああ、あれは空き家になってるんですよ。でも、タマに来て掃除をやってるみたいですけど』
ということでした。

益々興味津々…
メンテをしてるんだ…

使える!

そう思ったワタシ達は早速行ってみることに。

もちろん他人様のオウチですから勝手にこじ開ける訳にもいかず、ソトから眺めるだけですが…


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立派で素晴らしい農家のお屋敷ですね。

風情があります。
中はモチロン見ることは出来ませんでしたが、草刈りもシッカリされていて、大事にメンテされている様子でした。

屋根に赤いトタンがかかっているところから見ると、茅葺きなんでしょうね、この中は。
蔵もあって離れもある…

いいですね、こういう所をお借りできないモノでしょうか…

グリーンツーリズム… この地をベースにして滞在し日本の良さをもっともっと外国に発信して行ければ最高ですね。

エリックさんもこういう所に住みたい…と熱弁しておりました。

途中で見つけたお店…

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『タイコ焼き』で一服。
冷たいお茶をサー死すして頂き、地域の方とのお話しも。

で、ココには英語のパンフレットが無いンですね。
やっぱり英語表記のもが欲しいなぁ…

ということで、英語表記のモノを作る協力を約束して、次ぎいこ!



で、やって来たのが、

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山深いところにひっそりと佇むお堂… 

コレも国指定の重要文化財です。

1514年に建立され、500有余年を経た『雨錫寺(うじゃくじ)阿弥陀堂』阿弥陀堂。
お堂の真ん中に須弥壇(しゅみだん)と厨子を置く他は、外壁や間仕切りがない独特な建物です。


エリックさんも感動もの…

このお堂では2年に一度『御田の舞』というのが開催されます。
稲作の一年を舞にして奉納、詳しくは以前に書いたワタシのブログ、ココへ
         ↓
            http://blogs.yahoo.co.jp/mm33paramita/50241488.html


日本の農村文化が色濃く残るこの地域にオランダ人エリックさんの興味は尽きないようです。

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途中、名物の赤い吊り橋を楽しみ…

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そして、知人である某有名陶芸家のお宅を訪ね、彼の作品を楽しみました。

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最近は、靴や鞄の形のモノや屋、焼きものにしたり、

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魚をモチーフにしたりとおもしろくてユニークな創作活動を繰り広げておられますよ。

オランダ人エリックさんも絵を描いたりする芸術家、同じような芸術家の血が騒ぐのでしょうか、スッカリ気に入ったようです。


で、夕刻…

某居酒屋さんで、乾杯…

今日のショートトリップを通じて感じたことや外国人の目を通してみた日本の文化、農村の魅力などを話し合いました。

我々には気付かない視点がそこにあります。

日本における『グリーンツーリズム』… コレを発展させていけば地域の活性化にも繋がります。
また、日本の良さを海外の人に発信することも出来ます。

彼とのほろ酔いの中でのお話しはワタシの頭の中に新しいアイデアをひらめかせてくれました。

サンキュ! Mr.Eric !