ラーメン三昧 何杯食ったンやぁ…の巻   | The Sam's Room

The Sam's Room

おもしろいこと、楽しいこと、気になること、美味しいこと、何でもかんでも『やってみる』ことが心情のSAMのブログでございます。

なんちゅうか、ほんちゅうか、中華…

中華ソバは日本の国民食、決して『中国のラーメン』ではございません。日本のラーメン(中華ソバ)は中国の拉麺の麺料理一味違った日本独特の食として発展しております。
ですから、中国や東アジアでは『日本拉面』と呼ばれているそうな…

まぁ、クソ難しい話しはここらへんで。

日本全国津々浦々には、いろ~~んなラーメン&中華ソバがございます。

今回は、『和歌山ラーメン』を食べ歩いたお話し…。
和歌山市内に住まいする友人に『食べ好き&中華そば好き』な御仁がございます。一緒に人気店を廻ろうという話しになりましたのが今回のお話しです。
題して『和歌山ラーメン、早足巡り』、 とにかく駆け足でっせ!

和歌山ラーメン、ブレイクしましたなぁ。
いつのころからだったでしょうかねぇ。

多分、人気番組「TVチャンピオン」の企画で「日本一うまいラーメン選手権」で優勝し、全国的に有名になった和歌山市の井出商店の豚骨醤油がブームの火付け役でしょうね、きっと。

そんなこんなの『和歌山ラーメン』、イヤ元へ! 『和歌山の中華そば』、ガッツリ行きましょ! ふふふ…
では、、今回は試しですので、インターネット『食べログ』などのランキング上位ばかりを攻めてみましょう…

それでは、『和歌山ラーメン』と検索をすると必ず出てくる有名店から…。 いざ、出陣~!

■■■井出商店
「TVチャンピオン」で2年連続日本一の栄冠を得たことで大ブレイクした和歌山ラーメン。その立役者が「井出商店」です。

イメージ 1

いきなり真っ赤なバック…、これはカウンター席の色。
で、肝心のラーメンはと言うと、『豚骨醤油』という和歌山を代表するスープでございます。
ある日のこと、まだ素人に毛が生えた程度でラーメンを始めたこの井出商店のオバチャン、ダシを採る時に豚骨を煮込みすぎてスゴク濁ってしまったのでございました。
ところが、ところが、あ~ら不思議…
この濁ったスープの美味しいこと、美味しいこと、マイルドだこと、マイルドだコト。これが井出商店の『豚骨醤油』の始まりだとか。
失敗は成功の母…ですねぇ。
麺は中細のストレートです。茹で具合も良く麺にスープが良く絡む程良さ…とでも言いましょうか。
人気が出てくると、『味が落ちた』とか言われることもありますが、もう数十年前の味を知ってるワタシにはそんなに変わっていないように思われます。まぁ、そんな鉄人技の舌ではございませんが…。
今日もまた行列が出来ておりますぞ。とにかく今も尚、人気のお店であることには間違いないですね。
  『井出商店』
    和歌山市田中町4丁目交差点 
    0734-24-1689  11:30~23:30 


さて、ココで少しウンチク…
和歌山の中華ソバの種類には2つの『スープの流れ』があります。
醤油ベースでやや澄んだ色のあっさり系豚骨醤油味と、豚骨をドロドロに煮こみ乳化したようなスープをベースに醤油を合わせたスープという2つの流れです。

これを俗に『車庫前系』と『井出系』なぁんて分類してますが、和歌山のジモティはそんなことは言ってませんでした。
これは、ブームに火がついたときに新横浜ラーメン博物館館長が分類するために付けた名前だとか。
ワカランモンですなぁ、ジモティはそんな呼び方してヘンのに、和歌山から遠く離れた地の人がネーミングしてマスコミが創り上げた、勝手に伝説ッぽく創り上げるという、という当世流行事情の見本中の見本のようなやり方でございます。

まぁ、わかりやすいようにココではそういう名で呼んでみます。古くからの和歌山の中華ソバを知る方はゴメンナサイね…。

で、車庫前系は、その昔、和歌山市高松というところに路面電車の車庫があり、そこに集まっていた屋台の味が『車庫前系』というもので、澄んだ醤油ベースのスープが特徴です。

もうひとつの『井出系』は、前述の通り失敗(!?)の産物で、井出商店がある日トンコツを煮込みすぎてスープを濁らせてしまったのが始まり。
ココで修行した人々が店を出したり、味を模造して多くなってきたのが『井出系』と呼ばれる豚骨をゼラチン質が溶け込むぐらいまで煮込んだ豚骨ベースの豚骨醤油味なのでそうです。

ははは…
間違ってる箇所があったらゴメンナサイね。

コウシャクをたれてないで2軒目行きましょ!

お次は、井出系と言われるお店でこれまた行列が出来る中華そば屋さんでございます。ネットの『食べログ』でも常に上位です。
■■■丸三
ここは和歌山市街から少し外れたところにあるためクルマで来ないと不便です。
駐車場は10数台程度置けますが、お昼時などは絶対に停めるのが無理…というほどの人気店です。
では、中華ソバ、いっちょうぉ~!

イメージ 2

ほらほら…
上の『井出商店』のとよ~く似てるでしょ! 
豚骨醤油のまろやかなスープ、やや細めの麺との相性が SO GOOD! スープのベースはトンコツと鶏ガラ、それに根野菜が入っているそうな。
ココもサスガに人気店だけのことはありますぞ! 確かに美味い!
      『中華そば丸三』  
    和歌山県和歌山市塩屋6-2-88 
    営業時間 11:00~23:00 
    定休日 日曜、祝日 

さてさて、『和歌山ラーメン』ではなく、和歌山の中華ソバ…とワタシはこう呼びたいナァ。
大体がやねぇ…、『和歌山ラーメン』なんちゅう呼び方は、東京マスメディアが創った言葉。ジモティは『中華』とか『そば』とか言うようでございます。(前述の通り!)

まぁ、そんなことに拘らんでもエエんやけどね…

で、和歌山での正しい中華ソバ屋での作法はと言うと…
①ガラガラ…とお店の扉を開けるとすぐに、『おばちゃぁ~ん、中華、ひとつぅ~!』といきなり言う。モチロン座る前に…。
②中華ソバがでてくる前に、テーブルに置かれている『早寿司』、若しくは『ゆで玉子』を食べながら待つ。
③食べ終わったら、自分で『中華一つと、寿司一つ、それとぉ~、タマゴも一つや!』と自分で申告して勘定をする。

これが出来れば、きっとアナタもワタシも、君も僕も…『和歌山の中華ソバの達人』だそうでございます。

さて、次ぎ行こ!
ここも意外と人気のお店です。歴史は浅いけれど、独自の味を追求している和歌山の『中華ソバ』でございますぞ! 
■■■京橋 幸太郎
研究熱心なオーナーは元々日本料理の達人、そのオーナーが大好きな中華ソバを作ったらこういう味になったというお店。豚骨醤油でまろやかなお味。コッテリとあっさり醤油スープ、そして塩が選べるフルチョイスのお店。

イメージ 3

いかがですか、これもチョットこってり系ですが、チャーシューが柔らかくって味がソフトでとっても美味しいのです。そしてビックリなのは、200円プラスで『健康・ヘルシーな備長炭麺』に替えることが出来るのです! ワタシはチャレンジはしなかったのですが興味ある方はどうぞ!
『京橋 幸太郎』
     和歌山市本町1-1
   サンケイ京橋ビル地下1階  
   電話番号  073-432-9399  

さて、お次は…
■■■ 山為食堂
これまたお昼時に行くと行列が出来てます。なぁんてことない食堂ですが、これがまた大人気。常にネット上では上位ランキングぅ~。(そう言えば、『グ~』のエドはるみはいずこへ!?)
とにかく『濃い!』のです。麺を食べ終えて、スープを飲んでしまうと丼の底にはダシの元が残る…それくらいに濃いお出汁。
みんなが『中華とご飯』とセットで頼むのには、中華ソバだけだと濃すぎるから…かもしれないとは勝手なワタシの想像。
ここは、かの歌姫『ユーミン』が和歌山で公演リハを続けた時に連チャンで通ったお店だとか。

イメージ 4

中華ソバが800円なのに、うどんが350円と言う中華そば重視な値段設定のお店。
チャーシューが美味しいぞ! チョット太めの麺豚に骨醤油に削節なんかをミックスしているのでしょうか、じっくりコッテリ長く煮込んだ濃厚スープでした。まさしく高カロリーかも!?
『山為食堂』  
   和歌山県和歌山市福町12 
      tel 073-422-9113  11:00~17:00     定休日 日曜、祝日

さぁ、次ぎ行こ! 
でももうアカン…かも。 満腹やあ~、でも、『車庫前系』に行かなきゃ…
■■■元車庫前 まる宮
名前でわかる通り、元々は『車庫前』で屋台から始めたそうで、創業50年を誇る老舗。現在は和歌山市のミナミのハズレにお店を構えるが、元々車庫前にあったことをアピールするネーミングがオモロイ!

イメージ 5

豚骨、鶏がらのシッカリしたスープで醤油と合わせた豚骨醤油。正しく元祖車庫前系の味で細麺タイプ。ココはやっぱり、小チャーハンとのセットが基本中の基本でございますぞ。
『元車庫前 まる宮』
        和歌山県和歌山市毛見1130-3 11:00〜15:00 17:00〜23:00
        tel 073-445-4881  月曜休み
                   ちなみに酢豚も美味しいですよ。

おお、満腹感が最高潮…

でも、次ぎ行こ!  (注)一日連続で回ってるんではございませんが…

さてさて、お次はチョット変わった中華ソバ…
■■■ かわせ 田尻店
ここは和歌山中華そば界にあっては、Going myway的な中華そば屋さん。
ダシはあっさり醤油味のオーソドックスなもの。で、乗ってる具材が豚バラ肉とネギだけ。
メニューのシンプルで、普通の中華ソバと肉大目の特製、それと麺が普通かWかの4種類。

イメージ 6  イメージ 7

で、なにが違うのか? →これです! 麺が太い! しかも、ムッチャ固い! 生ゆでか…と思うほど固い! これが好き嫌いが分かれるところ。はまる人はムッチャはまるらしい…。
好みは別として一度試すと面白い店かも!?
『かわせ 田尻店』
   和歌山市田尻129-11  11:30~21:00 tel 073-472-9620 

さてさて、もう最後にしようっと!

■■■ 麺ダイニング 月乃家
和歌山市内からハズレて南へ。阪和自動車道、有田ICを出てすぐ近くにあるお店。
これまた最近出来たお店。いきなりインターネット上でブレイク…!?
最近は『食べログ』で常に3位以内という新進気鋭(!?)のお店でございます

イメージ 8

細麺タイプでございます。
ではスープ…。んっ? 豚骨醤油ですが、やけに白っぽくて魚系のダシも入ってるのかも。確かにマイルドですなぁ、ニンニク入ってる!? で、このお味、マイルドで美味しいけれど何を隠し味にしてるんやろ?若者に人気がある、という感じのスープですなぁ。遠くからも来店があるそうです。新進気鋭、頑張ってくださいね!
『麺dining月乃家 』
        和歌山県有田郡有田川町大字天満428-1   tel 0737-52-5716  休み:火・第3月

そんなこんなの『和歌山、ラーメン紀行』、いや、元へ! 『和歌山・中華そば紀行』でございました。
こんなに中華そばばかり食べると『紀行』じゃなくて、まさしく『奇行』ですなぁ。