本日はある一家のお話です。
パパは亭主関白で家庭ではずっと力を持ってきました。
ママはもともとパパと同じ性格でしたが、色んな友だちに影響されて最近ちょっと違う考え方になってきているようです。
娘と息子がいて、これがまたちょっと頼りないんですねぇ。
さて、この『ママ』、もう夫に我慢できなくなって『従順な妻』をやめ、『この家では私がガンバルしかないわ!』と決意を新たにしたところからお話しは始まるのです。
さて、頑張るママ…。一家の柱になると決意も新たです。
ママは先ずは息子に『おこづかい』をあげることにしたのです。そうしないと息子は勉強しないんだもん。で、先ずはパパを攻めましょう!
ママ:『パパぁ~、私、知ってるんだから!』
パパ:『な、な、なにを知ってるんだ!?(ドキドキ…)』
ママ:『あなた、へそくりしてるでしょ!』
パパ:『ドキっっっ! な、なぜ知ってる!!!』
ママ:『出しなさいよ、さぁ!』
パパ:『バレたか…。じゃぁ、仕方ないなぁ…。ほら、これだけ…』
ママ:『えっ、パパぁ~ウソ言っちゃやぁよぉ~、たったこれだけ? 1万円だけ?』
パパ:『だって、そうだもん…。ホントにこれだけだもん…』
ちょっとがっかりなママ、息子にお小遣いを5万円あげなきゃと思ってたのが当てが外れました。
そんなはずじゃなかったのに、もっとあるはずだったのにと肩を落としたのですが、でも気丈なママはもっとパパを攻めますよぉ!
ママ:『パパぁ~、ダイタイ、あなたは無駄遣いが多いのよ。止めてもらいます!』
パパ:『な、な、なにを止めさされるのぉ~、やだなぁ…』
ママ:『Aさんとよくお酒を呑みに行くでしょ。あれはもうダメ!』
パパ:『だって仕事の付き合いだもん…。行かなきゃこれから先…仕事の受注が…』
ママ:『いいの! ママの言うとおりにしなさい!!』
パパ:『はぁ~い…。渋々…』
ママ:『そうね、あとあなたの情報源の日経新聞もね。そうそう、あの最新技術だって言うパソコンとか、余暇のゴルフとか、趣味もダメ!』
パパ:『うっそぉぉ~! 全部アカンおぉ~! 楽しみないなぁ。情報もないと世間知らずになるしナァ。仕事に支障が…』
ママ:『イイでしょ、そんなこと! 息子ともう約束したんだもん!』
と言うことで、パパの無駄遣いを止めさしました。でも、ホントに全部ムダ遣いだったのかはわかりませんが、でも、止めさせたのです!
ママはお友達も呼んで、パパを糾弾してやっちまったのでございました。
しかし、そこでまたまた困り果てたママ。
なぜかって?
これだけでもまだ2万円しか浮いてこないのです。
ママの嘆息が聞こえます…『まだ2万円かぁ~、全然足りヘンわぁ~』
ここで娘さんが登場。
『弟にだけにお小遣いだなんて私許せないわぁ~。私にももっと頂戴!!!!』
と、身内から反乱!
どないしよう!?
ママはハタと思いつきました。
『ココはもうあの高利貸しのオジサンに借金するしかないわね。どうせ今までちょっとづつ借金しているンだもの。イイわよねぇ~!』
実は、ママはパパに
『パパみたいにあの高利貸しのがめついオッサンには私は借金しないからね!』
と豪語していたにもかかわらず…。
かくしてママの思い通りに息子に5万円のお小遣いをあげることが出来ました。
そして娘にも渋々ですが、お小遣いを上積みしてあげました。
さて、息子はママの思い通りに勉強したのでしょうか…。
息子はそのお金でナァントォ~、ゲームセンターに入り浸り…
そしてマクドナルドで食べまくり…
勉強などしないで遊んでばかりでした。
ママの借金は増えていくのでした。
でも息子へのお小遣いは止める訳にも行かないし…。
パパは、お小遣いが無くなったのでお酒のお付き合いが減ったし、ゴルフのお付き合いもしなくなったので取引先には嫌われて、収入はガタ減り…。
しかも、パパの得意部門であった情報収集能力と賢さは日経新聞も読めなくなったし、PCもナシ、そして趣味で憩うこともなくなったので、元気も仕事もなくしてしまったのです。
最近のママの悩みは、高利貸しのオッサンに借りたお金の返済…。
パパが働けなくなったので収入無いし…。
ああ、どうするこの家族…。
自己破産しかないかも…。
これを置き換えると、なぁんかどこかで聞いた話に聞こえませんか?
想像するのは自由ですので、自由に想像してみてくださいませ。
ワタシは日本の現実をもっともっと知ることが必要だと思います。
国債にまみれ、気がつけばどうしようもない借金王国・日本…。
ここで言っておきますが、ワタシは政党批判をしているのではありませんよ!
特定の政党や政治家を非難することが目的ではないのです。ワタシ、不偏不党だもん!
国民自身がもっともっと現実を直視し、未来を想像し予測しないといけない…と思っているのです。
チョコレート、ハチミツ、砂糖、サッカリン… 甘い言葉に騙されてはいけないのです。
なにが良いのか悪いのか、すべき事はなになのか、そして将来はどうなるのかをもっと考えて行動しなければ…。
55年体制が崩壊し、新たな政治が始まり国民の期待も高いはずなのに…
よく見てください、この現実。
よく考えてください、色んな制度。
目先だけにとらわれていては、日本はダメになると思うなぁ…。
今がよくても、あなたの、そしてワタシの、そして日本国民の老後は最悪です。
このままでは近未来に大きな増税をしないと日本は潰れます。だって、収入より支出が多い家計なんてあり得るはずがないですモン…。
日本企業は日本で生き残れなくなり海外に拠点を移し産業が空洞化するのは必至。
手当より税金や負担が押しかかるのはよくよく考えてみるとわかりきったこと。
さて、もっと具体的なお話しを…。
お急ぎの方は、これから先は面倒なだけ(?)なのでパスしてくださいませ。
も一度言います。ココで言いたいのは、
『ワタシは決して特定政党や政権政党を批判するのじゃない』。
ワタシはこう見えても(どう見えるかわからんけど!?)、不偏不党のつもりです。特定な政党に肩入れすることなく、平等に、普通に、冷静に見ているつもりです。
そんな私が言いたいのは…
もっとよく考えてから実施して欲しいよぉ~、と言うこと。
一度制度化されたら止まりません。制度とはそういうもの、そして一度利益を受けた人からは非難されますし。
ああ、ダメだった、お金が無くなっちゃった、…では済まないのです。
制度を続けるためにみんな犠牲を払ってくれ、辛抱しろ…と言うことにならないためにももっと考えなければ。
そして国力が落ちないためにも考えないと。
みんなが国民が真摯に考えて、受け止め、そしてホントに必要なら実施すればいいのです。
とにかく、一度言ったマニフェストに執拗に拘っていないで、ホントによく調査し、今後数十年を見据えて決断して欲しいと思うのです。
で、子ども手当でございます。
欲しいですよぉ~、そりゃ、ワタシだって子育て世代なら欲しいに決まってる! だって、子ども一人で26,000円、二人だと月に52,000円モノ臨時収入だもん。それがずっと続くんだもん、けっこ毛だらけネコ灰だらけでございます。
でも、しかし、but…それって大丈夫?
国家予算が無いのじゃないの?
地方へもしわ寄せ来るって言うじゃない?
地方はそんな財力ないから、だから何かを削らなきゃ予算無いはず…。
で、もし『子ども手当』を運良くもらえても子どもが中学を卒業するまで。
長い人生の中でたった15年間しかくれないのです。
でも、子ども手当を創設したことによる扶養控除カットと増税、そして年金の目減りは一生涯続きます。
しかも、この制度創設の為に払った犠牲は大きいんです。日本得意のテクノロジーや、国力アップを犠牲にしてまでするというのですから。
例えば、25歳から15年間子ども手当をもらっても、それが切れた後は残りの人生の40年間も(平均余命を80歳として)増税とか過分な負担が重くのしかかってくるのです。
子ども手当って、国全体で5兆4千億円だよ!
5兆4千億円!
実はの話し、5兆円あれば日本の家庭の教育負担がなくなるのだそうです。
日本の教育予算を調べてみると、国と地方が支出している教育予算は23兆円で家庭が負担している分が5兆円だそうです。
と言うことは、合計28兆円が日本の教育に必要な額だそうです。
で、5兆4千億円を個人にばらまく…。
5兆円あれば日本全体のご家庭の教育負担がぜ~んぶ無くなるんですよ。
それだったら、5兆4千億円を個人にばらまかないで、教育予算にすれば『日本の教育』はどれほど進むのか、と言うこと。
イヤイヤ、教育だけじゃない、保育も、就労対策も、そして障害のある人々へのケアや住みよい社会づくりの基礎も出来るのですよ。
まともなご家庭では一人当たり2万6千円の子ども手当を有効に使ってくれるかも知れません。でも、オヤジのパチンコ代に消えるかも知れないし、お小遣いや酒代になってしまうかも知れません。それでもいい、景気対策になれば…、と言うのならまた話しは全く論外。これは、まぁ、置いておくとして、ホントに『子どものため』になるようなことに有効利用して欲しいと思うのです。
5兆4千億円あれば…
保育施設が幾つ出来るの?
学校教育はどれだけ充実するの?
お母さんが働きに出掛ける環境が創れますよ!
もっともっと家庭教育に力を入れられますよ!
もっともっと皆が生きやすい社会の構築が出来ますよ!
子ども手当…頂けることは有り難いけれど、これが国家の予算の屋台骨を揺るがしかねない事実。
仕分け作業というパフォーマンスではそんなに余裕の金額が削減できなかったし…。
でも、将来の日本のためになるようなことも仕分け作業でぶった切られて、日本の将来が暗くなりそうだし…。
確かに、子どもがいる世帯にとれば『子ども手当』はスッゴク嬉しい。ワタシだって欲しい…。
でも、その為にどれだけ多くの犠牲と負担がのしかかるのか…。
ああ、どうなる日本。
まだまだ書きたいこともありますが、今回はこの辺で…。
高速道路の無料化、普天間問題etc… ああ、難しい局面ですね。
こんなの書くのをためらったのですが…。
考えの違う方、私を責めないでねぇ~。優しく反論してください。優しく、怒らないで…。
なぁんて…ね。
暴言お許しを!