誇り高い品性を持つ日本人…の巻 | The Sam's Room

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誇り高き日本人…
日本は元々モラルの高い国でした。それが今やどうでしょうか、治安は悪くなり、人々の規範意識は低下しています。

いつの間に日本はこんなに変わってしまったのでしょうか。

単なる懐古主義で『昔はよかった…』と言いたくはありませんが、実際に誇り高く気高かった時代があったのです。

エドワード・S・モース (Edward Sylvester Morse)という方をご存じでしょうか?
明治10年から2年間にわたって東京大学(当時は東京帝大)で生物学を教えたアメリカ人で、彼は日本滞在中に各地を旅行して周り、風景だけではなく、日本の文化や生活習慣にスッカリ魅せられ、その記録を残しました。

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   Edward Sylvester Morse

その本は、『Japan Day by Day(日本その日その日:東洋文庫)』。
この本には明治初年の頃の日本の文化と風習が書き残されています。
引用してみましょう。

■人力車の話し
私は人力車夫が4人いる所に歩みよった。私は、米国の辻馬車がするように、彼等もまた揃って私の方に駆けつけるかなと思っていたが、事実はそれに反し、1人がしゃがんで長さの異なった麦藁を4本拾い、そして籤を抽くのであった。運のいい1人が私をのせて停車場へ行くようになっても、他の3人は何等いやな感情を示さなかった。

■人力車の話し、その2
何度となく人力車に乗っている間に、私は車夫が如何に注意深く道路にいる猫や犬や鶏を避けるかに気がついた。また、動物に対して癇癪を起したり、虐待したりするのは見たことがない。口小言を言う大人もいない。これは私一人の非常に限られた経験を基礎として記すのではなく、この国に数年来住んでいる人々の証言に拠っているのである。

■物乞いと少女
日本人の少女ふたりを連れて東京の夜店を散策したのこと、この少女は日本で雇い入れた料理人の子供とその友だちで、10歳くらいである。十銭ずつ小遣いを与え、何に使うだろうと興味をもって眺めていた。ふたりは、道端に座って三味線を弾いている物乞いの女に歩み寄ると、地べたのザルにおのおの一銭を置いた。みずからも貧しい身なりをした少女たちの振る舞いに私は驚き感心した。

■人のものには手を出さない
人々が正直である国にいることは実に気持がよい。私は決して札入れや懐中時計の見張りをしようとしない。錠をかけぬ部屋の机の上に、私は小銭を置いたままにするのだが、日本人の子供や召使いは一日に数十回出入りしても、触ってならぬ物には決して手を触れぬ。

■鍵をかけない日本人
日本人が正直であることの最もよい実証は、三千万人の国民の住家に錠も鍵もかんぬきも戸鈕も…いや、錠をかけるべき戸すらも無いことである。昼間は辷る衝立が彼等の持つ唯一のドアであるが、而もその構造たるや十歳の子供もこれを引き下し、あるいはそれに穴を明ける得る程弱いのである。

■日本は子ども天国
日本が子供達の天国だ。この国の子供達は親切に取扱われるばかりでなく、他のいずれの国の子供達よりも多くの自由を持ち、その自由を濫用することはより少なく、気持のよい経験の、より多くの変化を持っている。赤坊時代にはしょっ中、お母さんなり他の人々なりの背に乗っている。刑罰もなく、咎めることもなく、叱られることもなく、五月蝿く愚図愚図いわれることもない。日本の子供が受ける恩恵と特典とから考えると、彼等は如何にも甘やかされて増長してしまいそうであるが、而も世界中で両親を敬愛し老年者を尊敬すること日本の子供に如くものはない。

■日本人はキレイ好き
日本人の綺麗好きなことは常に外国人が口にしている。日本人は家に入るのに足袋以外は履いていない。木製の履物なり藁の草履なりを文字通り踏み外してから入る。最下層の子供達は家の前で遊ぶが、それにしても地面で直かに遊ぶことはせず、大人が筵(むしろ)を敷いてやる。町にも村にも浴場があり、そして必ず熱い湯に入浴する。

■日本人の特質
衣服の簡素、家庭の整理、周囲の清潔、自然及びすべての自然物に対する愛、あっさりして魅力に富む芸術、挙動の礼儀正さ、他人の感情についての思いやり…これ等は恵まれた階級の人々ばかりでなく、最も貧しい人々も持っている特質である。

■善徳と品性
外国人は日本に数カ月いた上で、徐々に次のようなことに気がつき始める。即ち彼は日本人にすべてを教える気でいたのであるが、驚くことには、また残念ながら、自分の国で人道の名に於いて道徳的教訓の重荷になっている善徳や品性を、日本人は生まれながらに持っているらしいことである。



引用が少しばかり長すぎたのですが、どうですか…明治時代の日本は。
いま、誇りを持って『日本はこの本の通りです』と言えますか?

最後の引用にあるように、善徳や品性は生まれながらにして持っている日本人の特質だと言い切れますか?

戦前の日本にはまだこれに似た道徳観や倫理観は確かに存在していたようです。しかし、戦後、占領政策によるモラルの変革、個人主義の台頭、そして日本人自らの自虐的歴史観によって、旧来の日本人像が崩れ去っていったのかも知れません。

いずれにせよ、かつては『誇り高き品格』を持っていた日本人。ワタシ達はそのよき伝統を受け継ぎ、道徳観や倫理観を磨いていかなければならないと思うのです。

何を急に偉そうにぃ~! とお思いの諸兄殿、許してくださいませ。
でも、ワタシ、近頃、ホンマに腹立つんです。

厚顔恥知らずで街中を闊歩する連中…
カッとなると見境が付かなくなる人々…
倒れていても遠回りに囲むだけの野次馬…
利己主義と個人主義をはき違えて自己主張ばかりする人々…
文句ばかりを言う連中…
自分が正義の味方だと勘違いして世論を誘導するマスコミ…
政権争いばかりしている政治家…
日本が悪いと言っている売国奴的日本人たち…
キャァキャァ騒いでいるばかりで他人の迷惑を考えないギャルども…

そして、こんな事をわざわざブログに書いているアホなワ・タ・シ!?

もっと考えてみませんか!
もっと人間を見つめ直してみませんか!
もっと自信と誇りを持ってみませんか!

答えはそこにあります。

誇り高く品格のある人になりたいモノです。


(追伸)
  いつものオヤジギャグがなくてお気に召しませんでしたか?

ちょっと、今日は考えること(どやネンというコトかな!?)があったので、腹立ち紛れに書いてしまった自分を反省しつつ、自分の品格も高めなければと思っております。