一方向の長い円高基調に変動の波がやっと押し寄せている。 著名なアナリスト達は78円くらいから連日のように重い、重い、上値は一時的でまた円高と連呼していたがこのところ80円台を睨んでどっちつかずの言い訳戦争が盛んだ。 アナリスト達は現場の動きをリアルタイムでつかんでいる訳ではないので、なかなかチャートを駆使したテクニカルに踏み込むのは時間がかかる。 日足で追っかけても数ヶ月遅れることがしばしばで、転換期を見損なってしまいがち。 為替相場はそもそも世界中で24時間情報を手にしながら、どこから資金が流れているかも分からない中での、これこそ資本主義に於ける市場経済の見本の代表的なものであって、ファンダメンタルを追いかけて十分儲けが出る株式相場と違い、大きな資本勢以外はレバレッジをてこに使うしかないことから短期での勝負が求められる。 株式相場はファンダメンタル7、テクニカル3に対し、FXは3対7くらいの違いは感じられる。
為替は経験も踏まえてみるとテクニカルで見るほうが確実だと思っている。 ギリシャ問題をどれだけ研究しても底打ちを当てられるプロはいないだろう。 ユーロドルの反転は今年はじめのシカゴ先物での通貨取り組みでユーロショートへの行き過ぎの動きからの反転(需給はテクニカルにはいる)から始まったもので、ギリシャ問題は先延ばしされていたが、先行きの予想が明暗を分かちあいだしていたことで利食い千人力の動きとなったのは良い例ではないか。 そのときはまだEUからの資金援助への方向は見えていたが、ギリシャ政府の反発があったという実態は数ヶ月変わっていない。 ギリシャを含め欧州債権国の格下げが1月13日でそこでユーロドルの底値内となったが、背景はポジション調整を待っていたからに他ならないと思っている。 半年タームで売られてきたドル円がそろそろと皆思っていたときに、日銀の国債買い入れと金融緩和へ動いたのは待ってましたとばかりにポジションの巻き戻しの好タイミングとなった。 あれっ輸出のリパトリ売りは??と思いつつ、上値が重いと言われながら続伸から下値固めをしているドル円はその後の貿易収支の赤字へと見方が移ったためにファンダメンタル要因を思われているがそれは後付けの理由をしたからである。 テクニカルではドル円が80円台付近にある抵抗線を抜けて半年振りのトレンド反転となるか見られているよう。 今はまだまだ上値が重く円高に戻っている派といやあ貿易赤字から経常赤字の背景があって円安へと傾斜していく人達と二手に分かれているようだ。
ダブルボトム形状のドル円チャートから見ると上昇を睨んでの展開が続くと思われるが、短期で見ると完全に調整する必要があり、例え80円台に乗ったとしてもそれは騙しで昨日が高値だとすると78.40くらいまでの一押しが今週末くらいまでにはあるはず。 80円に乗ると市場のストップを巻き込んで80円半ばまでの急騰があるかもしれないが、その日のうちに79円前半まで落ちると調整が一週間程度は必要であろうか。 テクニカルは市場参加者の心理を反映しているもので、チャート研究は常に必要である。