各国政府のドル安懸念発言 ・・・ というか自国通貨高への懸念なのだが、それくらいの市場への軽いジャブのようなメッセージだからドル安がなかなか収まらない。 ドル円の若干の戻りは、ダウ平均の上昇に支えられているクロス円の買いからの影響であって、ドル円が買われているというのは間違いである。 株価が利食いで調整すれば、ドル円もこのままではまた落ちてしまう。 大きく影響を与えそうな新政権の財務相も介入には否定的であり、予算が90兆円を超えてしまうと介入資金は一体どこから捻出するのかも懸念が残ってしまう。 投機資金はその辺は見逃さないはずだが、今までと違ってマネー縮小後はなかなか大きく傾いたポジションは持てないでいるはずで、各国政府が大きく出ればその資金も引っ込んでしまうだろうから政府としては強いメッセージが市場には効きやすい。 しかし、ポリシーが先になっている現状では仕掛けがないとコメントもはっきりとはしてこないのではないか。 とは言っても、内需拡大策をとるにも財政赤字は減らせないでは円高がゆっくり長く進行していく可能性が残ってしまう。 これを是正するには、米国景気の持ち直しが他の先進国より早く金利上昇を促すことによるドルの戻しに期待するか、商品相場の過熱感からの大幅下落を期待するしかないのか、それともドル安続行を世界中が容認するかである。 そのどれもが可能性としては小さいと思われるので、市場がドル安へと遠慮がちにも傾いているのである。

ドル安が行き過ぎると米国以外の経済は輸出企業の収益悪化とインフレ懸念で問題化していき、それがエスカレートすれば市場対政府の協調介入の芽も生まれてくるだろう。

今年末辺りから、為替相場の変動率が上がっていくような気がしているだが如何だろうか。 

先週金曜日は、10月という売りが極めて多いとされる米国株式市場でのダウ1万ドル回復を背景に需給好転期待もあって、心理的にクロス円の続伸から突っ込み買いを呼んでいた。 今週は上昇スピードが速すぎることから多少の調整は余儀なくなると思われる。 アジアでは先週末のダウ平均が下げたにもかかわらず、日経平均以外は堅調さを見せているにも関わらずいつもと違ってクロス円の利食い売りにドル円も上値が重い展開となっている。 ドル円は先週後半、90円の半ばが抵抗となっており、ここまで下がると上昇する堅さを見せていた。 本日は今のところ何とかここを境に値を保っているが、ストップ設定も考えられる事から下に抜ければ先週の高安の半値戻しである90.00-05付近までの下落の可能性が大きい。 89円台はさすがに買い観測が多く、簡単には下抜けとはいかないだろう。 ドル円の下落に寄与しそうな通貨は、ユーロドルの上昇であるから、ユーロ円の動向、テクニカルラインの把握が重要となってくる。 ユーロドルは、先週ついた年初来高値の1.4970付近には抵抗線があり、次は1.5000でターゲットは1.5050-70付近と想定している。 ユーロ円は株式の上昇が引き続きサポート要因となりそうで、米国企業決算では本日半導体のテキサスインストメンツ、明日はキャタピラー、ヤフー、アメックスなどがある。 水曜日には、モルガンスタンレーの決算が予定されており注目となろう。 ユーロ円の下値抵抗は、直近で134.50、その下は134.10であろう。 上値は135.80に抵抗があり、136円台は重い。 

ここのところポンドが乱高下している。 今日は英国中央銀行のフィッシャー理事から、資産買い入れなどの量的緩和策が効果を表しつつあるとの認識とコメントが出たことから買いが入った。 過熱感の上昇を続けていたユーロポンドが大幅下落で、ポジション調整が膨らみポンドを押し上げた感じとなっている。 米国ダウの1万ドル乗せからアジア株への上昇へと繋がり、クロス円の上昇の背景となっている。 ポンド円は一ヶ月ぶりに147円台への乗せてきており、直近のターゲットは147.80、148.60となっていてここを上抜けするかがポイントとなってくるだろう。 ユーロ円もターゲットである先月高値の135.40まであとわずかと迫っており、オセアニア円がリードしてきたクロス円は全体に波及してきたようだ。 また米国の消費者物価指数が前月比0.2%の上昇、失業保険週間申請件数が年初来最低の水準となり、更にニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大幅に上回り、米国内での経済指数回復でクロス円買いの加えてドル買いも入っている模様。 株式市場動向を意識しての米国市場が続いているが、ゆっくりとクロス円を買い上げて日本、欧州時間に上値を追う動きが最近は典型的となってきており、株式以上の動きがあれば乱高下でしばらく調整となっており、米国ダウの堅調さを受けて上値をどこまで伸ばすのかが鍵となる。 為替のみの行き過ぎた動きは大きく調整されるからポジションの傾きには引き続き注意が必要となる。

ドルインデックスが昨年の最安値に徐々に近づいているが、まだ7分目ほどで更なる下落余地は残されている。 その対価として代表的なユーロドルも上昇し、昨年8月以来の高値更新となった。 そのユーロドルを週足で見てみると、傾向としてRSI80以上からの上昇は妙味が少ない。 今は80少しを越えたところであり、スピードもあってこれからの上昇は乱高下になる可能性が大きい。 むしろ調整からもみあいへと動いていくのが妥当であろうか、しかしこの通貨は年末に近づくに連れて平均移動線からは大きく乖離して上がり続ける傾向は、ここ5年間でも実証済みで高値を捉えるのは至難の業である。 この通貨を知る事が世界の為替変動の動きを知る事になるから、この通貨ペアーの売買を通して相場感向上への一歩となり得るが、注意して頂きたい事が一つあり、ユーロへの逆張りは長期投資のつもりで行って頂きたい。 金は最高値、原油も75ドルに迫ろうとしていて米国のドル過剰供給が世界中に駆け巡っている。 ドル紙幣をどんどん刷るから価値は落ちるが、不足商品の対価値は上がってゆく。 ただ商品相場とドルの相関性が崩れない限り、機軸としてのドルは変わっていかないのであろう。

米国FRBが引き締めに掛かれば世界中のドルは回収されて価値が戻っていくから、急な動きとなる可能性があり、ドル安一辺倒の最中ではあるが頭に入れておこう。

通貨の価値、つまり相場は投機的な割合も多く、テクニカル要素が多く絡んでいると反転は小さな動きをきっかけにしていく。 その背景を常に追い、ファンダメンタルの変化を捉えて相場を考えることが先読みのヒントであり、ファンダメンタルが強く出たり、テクニカル要因が強く出るタイミングで売買手法も変えていかなければならないので、うまく乗っていくには人生と同じく柔軟性が必要となる。
昨日も前日同様にドル円88円割れを狙ったが、寸前でオプションの防戦買いに止められ、米国バーナンキ議長のコメントで金利上昇からドル買いへと繋がった。 米国債券は売られて株価上昇となり、米国にとっては好結果をもたらしたのは、豪国の利上げが効いているのだろうか。 英国、欧州共に予想通り金利を据え置き、欧州ECBトリシェ総裁は強いドル姿勢は重要と述べて、間接的にユーロ高への牽制となったのもドル買戻しを促す結果となった。 段々と出口戦略の方向に向かっているのも世界的な流れとしては言えるが、2番底を懸念している向きもあり今年一杯から来年初め、今年の政府主導の経済対策後からの経済指標結果を気にしていることもドル安一辺倒から変化の兆候が本物かを占う数ヶ月となろうか。 昨日からは米国企業決算が始まり、まずアルコアが好決算で株式には好スタートとなった。 投信の売りが出やすい10月になったが、ダウ1万ドルのテクニカル心理面でのターゲットは目前であるから、クロス円は全体的には堅調推移が続きそうだ。 ドル円は下げてもストップハンティングからまたすぐ戻すという動きで、上値の押さえる形状が続く限りは下値トライの可能性が大きいままだ。 
ドル円の下落トレンドが理想的なパターンになっている。 これが下落する時は、戻りをしっかり抑えていくのは昔から変わっていないようだ。 財務相の発言などで、下へ突っ込むと何度も戻しているが、高値は切り下げており大きな下げが近々ありそうな気配もしてきた。 戻さず下げ幅が大きくなるほうが、じりじりと戻してショートカバーも大きくなるのだが、発言の度に戻っておりポジションが軽くなるので下は攻めやすい状況が続いている。 ファンダメンタルでのドル安となっているので、ユーロ上昇からドル円に波及する形となり、最後にユーロ円と共にドル円の下げ幅拡大を演出しているのではないか。 今夜は英中銀(BOE)金利委員会とその後に欧州中銀(ECB)金利委員会が控えている。 その前からドル売りとなっており、ユーロドルは昨年9月以来の1.4850越え辺りをターゲットに上昇中である。 先日、オーストラリアが利上げしたことから世界的には出口戦略への政府の動向や言及が相場に影響をもたらしやすい環境となって、ストップハンティング狙いの動きがありそうだ。 今夜9時半からは、ECBトリシェ総裁の記者会見があり、景況感と金利動向もそうだが通貨ユーロに関しての言及があるのか注目される。
豪国の利上げはもしやと思っていたが、市場にはサプライズで積極的に住宅価格上昇からインフレへの動きに対しての懸念があるようだ。 豪ドルは素直に反応し、金利先高観まで台頭して大幅に上昇となっている。 またアラブ湾岸諸国が米ドル利用を中止し、通貨バスケットの利用に移行するとの方向で協議中だとして、ドルが全面安となった。 世界的に景気上昇期待が豪国の利上げによって大きくなり、クロス円は上昇している。 ドル円の下落は完全にドル安によるものであり、円高ではないために、この状況で日本が単独ドル買い介入するのは難しい。 やるとするならば各国の協調介入であり、その可能性が議論されても不思議ではなかろう。 ゆるやかなドル安のパターンだと、介入より米国財政赤字削減を要求するコメントが増えてくるのではないか。 G7に入っていない豪国の勇み足のように感じられる利上げから為替に大きく影響を与えるならば、先進国連合の枠組みにも再考察の必要性が高まってくる可能性がある。 まだ世界的に2番底が懸念されているタイミングである中で、各国はもう少し連携を密にする必要が迫られる。 そもそもは、米国国内需要を海外諸国に移そうという米国政府の意図に反するような動きがこれからも出てくるならば、せっかく上昇してきた株式相場に冷や水を与えかねない。 そうでなければ、世界経済の米国一国支配からの脱却が早まるのではないか。
先週の米国雇用統計では、失業率は予想通りだったが非農業部門雇用者数は予想を大幅に下回り懸念の一つは残ってしまった。 この結果を受けて大幅なクロス円売りとなりドル円は89円前半から88円半ば、ユーロドルは1.4530付近から1.44台へそれぞれ売り込まれた。 しかし、その後はドル金利の上昇で円高に仕掛けていたショートカバーと若干のドル売りが交錯し、クロス円の大幅な戻しとなりユーロ円は129円付近から131円まで短時間での急騰となった。 ドル円も89円の後半までの戻しとなり、G7前ということで調整となった。 G7会議では、共同声明で為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、経済および金融の安定に対して悪影響を与えるとし引き続き為替市場をよく注視し、適切に協力するとの立場をとっているが予想の範囲内であることから、週明けの動きが気になるところ。 先週末の米国市場でポジション調整が中心に行われていることから、再度円高を仕掛けやすい地合は続くであろう。 藤井財務相が円高に対して一方的に偏った為替の動きが激しくなればそれなりの対応をとる、更に現在の為替の動きが偏っているかいないかは言及を避けるということから、ゆっくりとした円高は容認との見方も出来、市場が真理を探りに円高を再度仕掛ける可能性もあるだろう。 ただテクニカル上ではドル円の下ひげが長く出ており、90.40を上に抜けると短期の戻し優勢となってくるから、ドル円に関してはここ数日の動きが重要となってくる。
トリシェ欧州中銀総裁は、G7でのユーロ高について討議する用意があると述べて、ユーロは急落した。 また米国各州の連銀総裁が、消費が伸びてくるのではというコメントが米国金利を押し上げており、若干ドル高傾向となっている。 米国失業率前にドル売りポジションを増やしている向きからドル買い戻しとなり、短期ポジション的には中立となっているのではないか。 米国ガイトナー財務長官は、強いドルは米国にとって重要と盛んに繰り返していて、欧州はユーロ高是正、英国もポンド高是正をコメントしていることで、これ以上のドル安には歯止めをかけたい意図が伺える。 ドル円80円台の円高というレベル面でのインパクトもそれを後押ししているのかも知れないが、2000年以降のレベルを考えるとクロス円を含め全体的には平均レベルくらいのところに位置している。 それだけドル安が進んでいるといえるから、各国の思惑がドルへと向かうのは致し方ない。 米国は今までの消費大国から景気が完全に持ち直すまで、他国に肩代わり、つまり内需拡大を呼びかけておりそれがこのところのドル安の一因となっている。 ドル安要因は非常に根が深いものがあるがある程度織り込んでいると考えられ、ここからは遅行指数でも重要な経済指標の一つである今夜の米国失業率の結果もそうだが、各国の思惑がどこまで本気なのかでドルの水準が決まってくるに違いない。 日本も過度の円高が嫌なのなら、その旨を強調すれば今が良いタイミングであるから、G7で通貨への議論がなされれば声高に発言していく方が、一国の政治家(エンターテーナー代表?)としては良い仕事となるに違いない。

昨日、朝方からポンドドルに早々と買いが入っており時間が掛かると思っていた1.6台にあっさりと乗せ欧州市場では1.6125まで上昇し大幅高となったが、米国市場では戻し1.6台を挟む取引となっている。 その背景として、ここ数週間はキングBOE総裁のスウェーデンを見習うマイナス金利への興味という見方からポンド安好感発言で下落を早めていたが、ドル売りが発端の利食いから始まってユーロポンドのテクニカルでの調整と、昨日のBOE委員からの量的緩和は撤回不可能ではないというコメントが入り上昇となっている。 また上昇後の下落に関しては短期筋の利食いと、スイス中銀のユーロスイス介入でユーロポンドが押し上げられたことが理由である。 欧州各国は自国通貨レベルに関して非常に敏感となっている。 対して日本の藤井財務相はG7へ向けての見解で、通貨に関しての話し合いはもたないということから円高へと振れだしていてポリシーがはっきりしない感じが否めない。 米国もドルに対しては積極的には介入してこないところからか、今日は明日の失業率に向けてドルショートに傾き始めているから、重要指標前のポジションの傾きには注意を払っていきたい。