昨日から今日にかけてのドル円は、介入肯定のコメントが上昇を大きくし90円半ばまでの戻しを見ている。 クロス円も円高からの調整買いが大きく、連動して欧州通貨自体も上昇となっている。 本日は月末であるので、仲値にかけて投信設定で円安に大きく振れたが乗っかって買いを膨らましていた投資家の利食いが入ったことで90円を割れて89円台に戻している。 やはり89円をコアとして金曜日の米国雇用統計の結果待ちでレンジ内の動きかと思われる。 値は振れやすくなっているが、88-91円を越えても一時的だと考えているが、昨日から今日にかけては買いすぎの感じが強くどちらかというと下攻めの方が可能性としては大きいのではないか。 ここまで大きく下げてしまうと、戻っても売り注文が90円中盤から増えている様子でここから買い上げるには新たな材料が必要となり92円以上に簡単に戻ってしまうとは考えづらい。 まずは、失業率に大きな影響を及ぼす今夜の米国ADP雇用統計とGDP、それに個人消費などの統計がどう相場に影響していくかが注目される。

さすがに88円台のドル円は遺憾であったが、ブルーンバーグでの会見で財務大臣の口から「以前話をした為替レベルの事は、マスコミが誤解しているようだ」と煙に巻いた様子の話し方であった。 しかし会見の内容を吟味すると、民主党は今まで長く続いた輸出企業を支える為の通貨安の利用はやめて、内需を拡大したいという意図であった。 ということは、ある程度のゆるやかな円高であれば何も文句はないという事であろうか、それとも水準が変わればコメントも再度変えてくるのであろうか、私は後者だと思っている。 とすれば今回の財務大臣のニュアンス変更は合理的であり、市場へのメッセージとしては成功であったように思える。 藤井財務大臣は以前同じ立場であった時に介入を成功させているだけに、彼の発言は極めて影響力が大きいと考える市場参加者が多く、ここはうまく切り抜けて欲しいところである。 実績も十分の大臣は、米国政府筋とも関係が深く、親交も多いので、円高理由ではなくドル安背景からのドル円の下落となると協調行動に出る可能性もないとは言えない。 今回は円高が背景なので、コメント介入で市場を落ち着かせたのは、彼が為替水準に詳しいことからタイミングを図っていたとも考えられる、もしそうであればなかなかのやり手である。 

 

今日は米国ダウ平均の124ドルもの上昇もあって、ドル円は88円台前半からの折り返しから買い戻す流れを引きついでおり、90円台前半までの戻りをみた。 介入の可能性へのコメントと、仲値後の買収絡みなど実需の買いをバックに買い仕掛けが出ていた様に思える。 買戻しもここまでくると急だと見なされるだろうから、利食いの後89-90円台での攻防で次の動きを占う必要があるだろう。

日本政府筋が介入への言及はなく、否定的だという事で90円割れから円高方向へと勢いを付けてしまった。 歯止めとなるようなコメントがあればここまでの円高、更なる円高はある程度警戒されただろうに個人投資家の買い残が多いクロス円等はここから狙われやすくなってしまった。 ドル円の水準自体は、この辺のストップハンティングが終わるまでは低く保たれるであろう。 藤井財務大臣が財務省側と緊密に連絡を取っているとうコメントが出て警戒感から89円台まで戻してはいるが、逆に戻す事によって売り場を作ってしまうから、欧州市場での動向が気になるところ。 相場が薄く動きやすくなっているので、政府筋から何らかのコメントが出ないと今夜の海外市場での動きで87円台までの突っ込みの可能性は残りそうだ。 ファンダメンタルの円高材料はあまり見当たらないが、政府筋の介入に対しての否定的な見方が市場で占有しており、テクニカルでも短期では下げやすい地合が続くだろう。 もしも株式市場の軟調さが加わってクロス円の売りが大量に入ると、ドル円は下値余地が大きくなってくるから注意が必要。 85円割れとなると政府もじっとはしていられないだろう。 平成7年(1995年)の79円台突入の際は現場で目撃しているが、介入を力でねじ伏せるかのような大量の売りで、85円辺りから下げが一気に加速した記憶がある。 そのことを考えると85円から下はフリーフォール状態で下落が早くなってしまう可能性が大きく、介入をせざるを得ないのではないか。 ファンダメンタルでの円高要因は民主党の財政赤字圧縮以外はあまり見当たらなく、もし海外株式市場の上昇があればサポート役となるだろう。 今週前半の円相場は下値模索の展開に分があると考えている。

欧米中銀の緊急流動性供給策一部縮小との報道で、高値から売り叩かれた後、ポンド安でユーロポンドの大幅上昇を支えにじりじりと買い戻しとなっていたユーロは、ドル高となり再度叩かれる結果となった。 昨日の為替相場では、ポンド売り一色となっていて材料が尽きた頃にこの発表で、ユーロに引っ張られるようにしてポンドもストップハンティング中心で下落幅を拡大させた。 今日の東京時間でも個人投資家の大幅な買い持ち解消のストップハンティングや売りに見舞われて、ポンド円は一日で一気に5円も下落した。 またダウ平均が下がった事でクロス円全般に売りが出たことから、売り方を勢いづかせた形となった。 ユーロの下げにしても、ポンド円の147円からの売りにしても結局短期のポジション解消が中心であり、ファンダメンタルからのトレンドではない。 流動性供給策縮小となると過剰流通の懸念があるドルに対しての動きが中心であろうから、ドルの相対通貨では中心となるユーロが売られてしまうから、ユーロドルの動きが中心であった。 ドル円は、あまり90円台半ばで買えば買うほど間接的に売りの圧力は大きくなるから、もみ合う期間が長い後に下げてしまうと89円台では止まらなくなるので気をつけよう。

90円と93円付近のオプションがらみの売買が増加していると見られるのも抵抗線を破る時の勢いは増すばかりである。 

ユーロドルが高値抵抗線辺りで一旦止められ利食いで下がっている途中で、フランス政府筋からのユーロの水準に対しての懸念が表明されてから一気に下落幅を拡大し、高値の1.4847付近から1.47割れまで急落する要因となった。 買い方のポジション整理が一段落つくと、今日にかけてはじり高傾向は続いていてドル安には変化がない模様。 また、BOEのキング総裁がポンド安の方が国内経済にとっては都合が良いとのコメントからポンドが急落してストップを巻き込んでの大幅な下げとなっている。 G20へ向けて各国の思惑からの通貨への影響が多大である。 米国ダウも昨日は80ドル下げとなり、ユーロ円を中心にクロス円に売りがはいったこともドル円の下落を大きくしている。 ドル円はさきほど90,40割れとなったが、この水準からは買いが大きく出ている模様で下げ渋っている。 ここを割れて89円台突入となるのかどうか、今夜のニューヨーク市場での動きが注目される。 円高は日本経済に打撃を与えるのは間違いのないところであり、90円割れをしてしまったら円高への介入を否定した藤井財務大臣は何と言うのだろうか。 欧州各国が自国通貨に対して牽制しているのに対して、正直なコメントで優等生らしいが、政治家らしく自国利益に対してはしっかりと発言してもらいたいもの。 ニュアンスを変えればどうにでも言えるはず、放っておくと株価が黙ってはいないはずだ。 何事も無く戻ってしまえば政府にとってはラッキーだが、さてどうか。

ドル円は、93円乗せが達成されなかったために再度ドル売りで売り浴びせを食らっている。 クロス円は、堅調でユーロ円は135円台まで上昇後伸び悩み134円台での静かな推移であるから、円買いという訳ではない、全般ではどちらかというと円売り基調ではないか。 オセアニア通貨の上昇が際立っており、オーストラリアドルは調整を経て新たな上昇局面に向かいつつあるし、ニュージーランドドルもまた経済指標の良さから上げ基調を鮮明にしている。 

 

さてこのドル売りだが、今度は原油の上昇がユーロドルを押し上げ、徐々に値を上げている抵抗線は1.4900付近となっている。 ここを抜けると1.5000、1.5160の抵抗はあるが1.5の大台は比較的弱めであろうか。 この動き次第でドル円もまた90円割れの可能性も出てきた、ただ90円の前半には買いが沸いてくるようでクロス円と共に急に戻したりするから注意が必要。 今夜の米国FOMCは、景気の回復を指摘する一方、高い失業率が景気回復をリスクにさらすとの認識を示す見通しで、出口戦略への言及、いわゆる金融緩和解除へのコメントを期待している向きもあるようだ。

各国の為替への思惑か、米国は住宅関連などの経済指標が好転しつつあることを受けて景気対策を引き揚げる観測や、オバマ大統領がG20へ向けて堅調な雇用創出は来年以降となること、またここにきて出口戦略への思惑などもあり、ドルの買い戻しとなっている。  また、景気後退(リセッション)が正式に終了したかどうかの判断はバーナンキFRB議長に任せるとしたうえで、金融市場が再び機能し始めており、生産面では先月、製造活動も上向き始めたと指摘。「あらゆる兆候が、経済が再び動き出したことを示している」と18日のインタビューで述べたことも相場に影響しているようだ。 ドイツ連銀総裁は、急速な景気減速の時期は収束したものの、回復の道のりには時間がかかるという見方を示して、ユーロの重しとなっているようだ。 基本的にはドル売りからの利益確定が多いはずで、FOMCG20前での利食い程度とは思っている。 そのイベント後にドル売りとなる雰囲気はまだ払拭しておらず、米国債利回りの上昇も景気対策引き上げという噂が原因のようだからまだわからない。 IMFが金保有を減らすことや原油への投資が短期のものであるのがほとんどだと判明したことでの売りが入りやすく、しばらくはドル売りからの調整局面が訪れたのではないかと思われる。 ドル円は連日戻り高値を少しずつ更新していて、今日は午後に入り急騰し既に92円台を固めに入っている。 ターゲットの93円台を目指してはいるが、92.50-70での売り妙味が日本の休日で減ってくると、一気にあり得るがそうでない場合は、クロス円の堅調さにサポートされながら上げ下げを繰り返し、売りを吸収していくのではないかと思っている。 ただこれも91,50を下回ればわからない状況に変化するであろう。

今週末のG20待ちなのか、白川日銀総裁が円高容認との発言でドル円は90円台まで下がるもオプションの防戦買いや輸入勢の買い、更に売り方の利食いも出てなかなか90円を割れないでいる。 オプションの防戦買いや輸入の買いをバックに買う投機筋も参戦しているようで、なかなか下落一辺倒とはいかない。 逆に91.40を今日の終値で抜けるとややドル買戻しが優勢となりそうだ、そうでなければもみあう感じが強い。 チャートは徐々に下固めの形を作っており、91.60越えは下落トレンドに一息入れそうなレベルななるであろう。 クロス円も上昇しており、相対的に円安に振れているのは昨日の米国ダウの上昇が背景となっている。 ダウ平均は9800ドル付近で推移しているが、ここまでくると1万ドルの大台を意識しているようで買いが強い展開が続いている。 白川総裁や藤井財務大臣の円高への材料とみなされるような発言があったにも関わらず下げきらないドル円は、93円へ戻す可能性が次第に大きくなっていく。 下がるとしたら、上値の重さを投資家に感じさせる動きが必要だが、逆に下値切り上げとなっている。 後はレベルで1.48半ばの強めの抵抗線を意識しそうなユーロドルの動きからドル円の動きが読めるのではないか。

本日決まった閣僚で藤井財務大臣からのコメントで、為替相場への介入へ否定的だということや円安が必ずしも輸出を支援するとは言えないという考えを述べたことから、円安へと戻りつつあった相場は急転し円高方向へ変化した。 ドル円は91円台から数日前につけた90.15を一瞬割り込み90円割れと思われた。 戻した後は90円半ばで頭を抑える展開となっていた。 ニューヨーク市場に入り、ダウ平均が堅調な上にFRBの利上げが早まるとの噂?で91.34まで上昇した。 その噂も藤井大臣のコメントも、ファンダメンタルからは関係ないことで短期筋が暴れやすい地合を提供しただけのことである。 昨日は92.00に抵抗線があったドル円は、明日は91.40まで下りてくるラインを突破するか、重くするかの動きは重要かと思われる。 明日の見所は、ドル円91.40達成後に91.60を突破してしまうと、短期ダブルボトムとなり92-93円までの戻しの可能性が高まってくる。 90円割れの可能性から円相場に頭を抑えられている日本の株式相場も円安気味で推移すると、現在のニューヨークダウの堅調さから上昇が強まる可能性もあり、そうなるとクロス円がドル円を押し上げることも考慮に入れておくほうが良い。 ダウも1万ドルの大台を狙っておりそれを背景としたクロス円の戻りの中、ユーロドルは明日1.4850付近の抵抗線に差し掛かれば利食い売りが出ると思われるので、そのレベルでクロス円が強ければドル円を強くサポートしそうだ。 逆に90円台での推移あれば、90円割れの可能性も高まるので見極めが必要となってくる。

与党民主党の閣僚が続々と決まりだした。 その中で財務大臣に藤井裕久氏を抜擢との話が伝わったのか、これまで円高歩調だった相場が反転への兆しとなった。 彼は1993年発足した細川内閣で大蔵大臣に就任し、その夏円高を100円割れ直前で回避する円売りドル買い介入を行ったことで有名である。 その時は1ドル125円辺りからの円高となり半年間で約25円下落している。 介入以降は年末にかけて114円まで反転し一応の成果を上げた格好となった。最近の円高は、民主党政権の財政縮小への期待感からの若干の円高基調、世界の株式相場の調整局面期を予想(9-10月)してのクロス円の売りがドル円を重くしている事、それと米国の景気回復がゆっくりとなるという事からの金利低下でドル安、ドル円は円高に見えるだけ。 強烈なトレンドではなく、どちらかというと日本の政治を背景とした円高からドル安へと移行したためにチャート上では下落が続いているが、89円を割れない限り短期で終わりそう。 割れれば85円はターゲットとなるが、介入の噂がちらほら出てくるはず。 利食いもあるが、92円を越えてしまうとあっさり短期筋の円買いが短命に終わる可能性もある。 そうなると、93円辺りから仕切り直しとなるが、新たな材料が必要となり簡単にドル売り一辺倒となるかは不透明となってくるだろう。