ドル円は、90円後半が重いのはわかるが90円より下も固く完全に硬直してしまっている。 あまりこのような状態が続くと次の一歩が早い展開になり、方向がつきやすいのでレンジ取引が続いても次の動きには気をつけていただきたい。 期末という環境が大きく作用しているのであろう。 需給面では国内へ資金を引き揚げるリパトリとヘッジファンドなどのショートカバーに相場を抑えられているようだ。 どちらかというと今月は円買い需要の方が長続きしそうで、昨日の90円割れからのストップロス狙いの売りが先だったことからも下には行きやすい地合が若干あるだろうか。 ただ動いて欲しいという欲求は昨日の短期の乱高下に出ているとも言える。 来週月曜日は国内勢が休日となるので、需給要因はひとまず休憩ということから直近の指値注文は減るが、離れたところにある程度は移動することになりそうで、こういう時はその中でのストップ狙いなど意外と動きが出ることもしばしばである。 日本時間には、シンガポール、香港、シドニー市場が主体で動いており、日本が休みの時は金融機関を通して輸出入企業からの注文が減るので流動性が減り、何かあると動きやすくなる。 というと日本勢が居ると動きにくい(いや動きたくない、実際はリスクを取りたくない)となるが、それは金融機関が自己ポジションをあまり持てなくなりリスクを負えない状況が多いというのが一つの大きな要因であり、日本経済の不調がここにも来ているという事も言える。 

ユーロ圏はギリシャが債務借り換えに失敗して、欧州連合へ支援を求めれば融資を行うことで合意したことで、クロス円が堅調推移でユーロ円は先月の高値125.20-25レベルまで達した。 高値近辺ではさすがに売りが多いようで、そこから1円ほど下げて124円台半ばでのもみあいが続いている。 本日はレベル感から売りに押される展開が予想されたが、売りが出ている割には意外と堅調さを保っている様子である。 これは週末に中国温家宝首相が全国人民代表大会での記者会見に於いて、米国を中心とした先進諸国の人民元の切り上げ要求に対して反対する言及があったことが、円売りを促がしている要因となっている。 更に日銀が水曜日の金利政策委員会で動きがあるのかという臆測なども、円安気味に推移している背景にある。 このレベルでは、ドル円、ユーロ円共に輸出企業からのレベル感での売りが出やすいのもあるために、なかなか大きく上昇するのは難しい。 但し、様々な円安背景が出だしているために売りのレベルを引き上げる動きが出始めると、ストップの買い観測に絡んで買いが加速する場面も考えられる。 期末要因で、需給は円買いだがファンダメンタルは円売りで綱引きとなる論理だが、それでも今週はまだギリシャの落ち着きでユーロが反転の兆しを見せてきだしたために、落ち着いた中で株価上昇や海外要因で円売りが若干優勢となると見ている。 ポイントとなるのは、現在ドル円91.50まで下がってきている抵抗ラインを越えるかでどうかあろう。

 昨日は、人民元切り上げの話に加えてポルトガルの格下げへの指摘や英国ソブリン債への悪化懸念を格付け会社から指摘されたことから、欧州通貨が下落したことで円高、ドル高となりクロス円はユーロ円とポンド円中心に下落となった。 しかし、それらのファンダメンタルがリスク回避の円買いを促がしたが、米国市場ではドル円には本国への資金還流の実需売りが入っており89円半ばまで下落するもサポートラインの89.30付近は下抜けず、良いタイミングで買戻しが入っていた。 英国バークレイ銀行が米銀を買収するとの観測もあり、ダウ平均が堅調推移だったことも円相場の戻し要因となった模様。 ドル円はサポートラインを割れず、ユーロ円はユーロの下落によって121.60辺りにあったストップハンティングで一瞬下げて下値突っ込みの雰囲気はあったが、2時間ほどで反転上昇となった。 豪円は81円さえも割れず、米国市場に入ってからは強烈な戻しとなっており。 米国時間で米国エネルギー省が短期エネルギー見通しを発表し、原油価格は2011年にかけて上昇を続けるとの見方を示したことから、それまで下落していた商品相場が急上昇し、豪ドル買いの背景となっている。 明日はオーストラリアの雇用統計が予定されており、レジスタンスを若干上回った豪円が上値を追い83円台に乗せたところは一度売りが出ると予想している。 そこまで上昇すれば、82.50は逆にサポートレベルとなり、堅調さを保って明日の統計待ちとなってくるだろう。 ここしばらくは、商品相場の堅調さと高金利からの豪ドル上昇が目立ってきており、上昇スピードが増すと上値追いは危険と見ている。 ドル円が引っ張る形での豪円の上昇となるとまた違うパターンで上値も切りあがりそうだが、さすがに今週中に84円まであると一息つくのではないかと思っている。 中、長期で上がるのなら、83円台でエネルギーを溜めて、短期では一つのキーポイントだと認識している84円台は一気に抜けて欲しいもの。 もし84円で止められて下がっていくとチャートの形が調整の可能性も示唆するので、若干嫌な感じとなりそうだが。 米国市場を無視してそんな展開まで読んでしまうと鬼に笑われてしまうかも。

 円売り気味に推移していた相場も、ドル円90円半ばから後半にかけての本邦輸出勢の売りに押されて失速しており、利食いも伴ってやや値を下げている。 ドル円は上値抵抗線となる200日移動平均線が現在92円付近にあり、上昇への材料出尽くし感が台頭している中で人民元切り上げ観測からの円買いが出ているようである。 直近下値には、21日移動平均線である89.90付近にサポート、その下は、米国雇用統計発表後上昇前水準であった、89.40がサポートしそうだが、そのレベルを下に抜けると円安期待もしぼんでくるのでないか。  ユーロ円の動きも輸出の売りが寄与して下げていると思われ、日本市場ではドル円と似た動きとなりやすい。 欧州から米国市場が中心となる時間帯では、クロス円の動きもまちまちとなるが、敢えて相関付けるとすれば、同じく雇用統計前のもみあい水準である122.00-25レベルに一つのサポートがあって、買い注文も出やすいところであろうから、ここを下回り、121.70を大きく下抜けると円高基調の雰囲気が強くなってくるのではないか。 その時に豪円が(今日時点で80.80)200日移動平均線を下回るかどうかは、クロス円全般に円高継続への動きが顕著になり下攻めの動きも出てくるであろうから注意が必要だ。 

先週の米国雇用統計の好結果からクロス円が堅調推移となっている流れとはなっているが、ドル円は輸出の売りが頭を抑えている。 そのために対ドルは上昇していてドル売り基調と見えるが、内容はクロス円堅調、ドル円売りが実情であろうか。 欧州通貨はギリシャ問題解決の動きから最悪な状況近くまでの読み込みは済んでおり、テクニカルから戻しやすい状況にあることも背景にあるだろう。 ギリシャは公務員や高所得者を主体とした5800億円もの緊縮財政措置を発表したが、日本の消費税にあたる付加価値税や所得税率の増税であるために消費に直接響くと思われ、歳出削減も景気に悪影響を与えるために財政的にはまだリスクは大きいようだ。 これらがうまくいかない場合、EUやIMFも大きな額の支援をしなければ破綻してしまう相当額も算出されているようで、債券のディフォルト問題は引き続き大きいままだ。 更にスペインの財政悪化も次に取り立たされていくだろうから、ユーロは上昇しても1.39台辺りからは重い展開が年央くらいまでは続きそうだ。 その他の先進諸国の株価が堅調なうちに問題解決となれば良いが、下手をするとドル安基調を保ったまま、ユーロ安となるリスクも残っている。 そうなればまた大きく円高へ戻る可能性も残っている。 先進諸国が財政悪化を抱えていることで、時間稼ぎは基本的に新興国に負うところが大きく、タイムリミットとなる前に早く経済を安定させ、回復基調に乗せていくことがクロス円上昇の鍵となりそうだ。 日、米、欧、英とメジャー先進国が同じ姿勢で低金利安定させるしかなく、将来のインフレや一歩間違えばデフレとなる脅威と戦わなければならない状況は、各国中銀にとっては舵取りが非常に難しく、互いに緊密な連携が必要になるのかもしれない。 様々な不安要素から考えると、今のところ消去法からくる早々なる豪ドルの買いは、納得がいくのではないか。 今週は大きなイベントはあまりないが、比較的欧州、英国の経済指標が多く、それ以外では雇用不安が続く中で木曜日の米国新規失業保険件数や金曜日の小売売り上げなどがあり市場に影響を与えてきそうだ。 結果が良ければ、クロス円の上値追いの可能性は大きいのではないか。


ポンドドルはギリシャ問題の解決に向けての動きにも伴い、1.5140付近まで上昇し、短期での最初の抵抗線までは達したが、ギリシャユーロ脱退などとコメントする専門家の意見が報道され下落となっている。 しかし実情は明日の米国失業率へ持ち高調整を行っていると思われ1.50半ばまで調整している。 逆にドル円は、88割れを回避しこれも調整の域を出ないが89円台回復に至っているが上値の重さは残す感じが出ており明日の雇用統計に向けて準備段階となっているようだ。 トリシェECB総裁は、予想通りの発言でサプライズはなくユーロ統一感の強調や、強いドルへの言及、または金利、インフレ率に対しては中立という事で、市場に与える影響はあまりないようだ。 米国経済指標は、新規失業保険申請件数が予想より若干悪く、中古住宅販売は予想の+1%から結果マイナス7.6%と大幅に落ち込んだことでクロス円の上昇に水を差した。

先月の雇用統計は、その一日前にはギリシャに加えスペイン、ポルトガルの財政悪化懸念からソブリン債格下げの思惑で、米国ダウは大幅下落した事でリスク回避の動きが強まり、クロス円が下げユーロ円は126円から一気に121円台まで暴落となった。 クロス円急落後の統計であったために乱高下はしたものの一方的な動きとはならなかった前回だが、さて今回は如何なものだろうか。
 ギリシャ支援への動きが次第に強くなっていくという市場のコンセンサスの中で、ユーロが徐々に値を戻しつつあるようだ。 相まって、ポンドも財政悪化懸念の上にプルデンシャルによるAIG買収で暴落後は同じく値を戻しており、1.5台へ到達したことから短期での調整から戻し局面となるのではないか。 英国はギリシャの次に財政赤字が多いとの報道もなされており、陰の極にあるのではないかと思われる。 ドル高修正へと流れ出しており、大きく上がるとは思えないがじりじり上昇となるのではないだろうか。 ギリシャへの懸念が少しずつ払拭されていく中で、次の懸念材料となっている米国雇用状況だが今週末の失業率統計で明らかとなる。 今日のADP雇用統計は予想と同じ2万人減少であったが、前月は修正で2.2万人減から6万人減と大幅に変更されているところを見ると、今回の予想通りという結果もあまりあてになりそうにもない。 やはり金曜日の統計待ちというところであるが、それまでにドル安へと動きを強めていくのではなかろうか。 ポンドドルは1.5150、1.5270が短期の戻しターゲット、ユーロドルは1.59であろう。 ドル円は下げてはいるが、鈍い動きで今週中では88割れから87円中盤がターゲットとなろうか。 但し、金を中心に商品相場の急騰がユーロ買いを促がしているとも思え、これが下落調整となるとユーロもレンジの様相が大きくなるだろう。

バーナンキ議長の議会証言は、先日実施した公定歩合の利上げは近い将来の利上げを想定するものではなく、今までのように低金利を当面維持する考えは変わらずという発言で株式相場は上昇した。 ドルは下落となったが、ユーロに関してはS&Pがギリシャを2段階格下げするとのことで、上昇していたユーロは前日をなぞるかのように下落となった。 上がれば叩かれるという形が2日連続となるとさすがに相場は下トライの動きも出てきやすくなる。 その意図が通じたのか、日本時間ではリパトリ観測があったために5.10日であっても仲値は不足だったようで下げとなった。 その後突然の円買いが入り、クロス円を中心に大幅な円高となっている。 輸出のクロス円売り観測がされたものの、ストップロスレベル近くまで下げてしまった為に、ハンティングや投売りも絡んでの急落となったようだ。 これは需給要因の面からの売りが強いが、FRBバーナンキ議長の低金利継続やギリシャの格下げ、後はスペイン、ポルトガルの財政懸念から欧州通貨にも売りが入りやすく、クロス円の下値を攻めるには背景が出来上がりつつあり注意が必要であろう。

 

その中でも豪円は抵抗線の79.50の近くまで下がっており、クロス円全般に売り仕掛けが入る可能性もあり、最近ことごとく予想を下回っている日本の指標や各国政府高官の発言にも注意しておきたい。 

全般に見てクロス円は日ごとに上げ下げを繰り返しており、なかなかトレンドまではいかないが、その中でも豪円は順調に値を伸ばしており昨日は上昇トレンドの中での利食いの日で良い調整日となっているようだ。 先行き景気を反映する株式市場は、新興国は利上げをする国々もあり利食いで下げているところもありまちまちであるが、中国の株式相場の安定と米国ダウ平均の堅調さが大きく影響している商品相場も今月に入ってからは安値から徐々に値を回復し短期抵抗線付近まで上昇している。 こういう背景もあり、豪中銀の利上げに対すて肯定的な見方を強めており基調が出ているのは先進国の中でもオセアニア勢であろうか。 昨年12月頃から上昇に対する調整期となっているが、日柄調整期を脱すればもう一段の上昇も見込めよう。 先進主要国の景気回復が早いとオセアニア通貨の上昇は若干遅く傾向にあるが、今は市場には過渡期と読まれていることもあり消去法も加味された単独での買いも呼んでいるようだ。 先高感はまだぬぐえず、今はまだ早計であると思うが豪円は今年中に90円台まで見込んでもよいかもしれない。 


 サンフランシスコ連銀のイエレン総裁は昨日、金融刺激策を解消する時期ではないし、FRBは公定歩合の引き上げをしたが緊急流動政策の最後の調整で引き締めへの転換ではないと発言し、相場はドル安と反転した。 今日も、米国セントルイス連銀総裁の講演が予定されており、国債の入札も絡みいろいろな思惑や解釈で動きが出てきそうだ。 バーナンキ議長議会証言を前にFRB側が市場に対して安堵しないように警告しているような感じにも取られやすいので、市場はリスク回避の若干のクロス円売りに回り円高気味の相場となっている。 今日は欧州でドイツのIFO景気動向指数が発表され、ギリシャ問題をほぼ取り込んだユーロがこれで戻し気味から堅調さを保てるかが気になるところである。 

金曜日に連銀の一人から、公定歩合引き上げは政策金利(FF金利)引き上げのサインではないと発言されたことで、それまでドル買いだった相場に冷や水を浴びせドル売りへと逆行した。 ドル売りとまではいかないが、ユーロドルはテクニカル要因もあって1.34台から一気に1.36台まで上昇し、オセアニア通貨なども同様に急反発となっている。

ドル円は下値にも買い注文があるようで意外と底堅く、クロス円は米国ダウの落ち着きもあって堅調推移となっている。 本日のユーロ円は、125.00にストップ買いがありそれを巻き込んでの上昇となっていて、ここ数日は株価と連動を強くしておりクロス円のリード役となってきそうだ。 上値の抵抗線はひとまず125.60-70にある。 ドル円は92.13あたりまで上昇したが、その上に売りが想定されていた為に反落し91円半ばまで下げている事で、92円前半から半ばまでの売りをこなしていかないととなかなか上は想定されにくく、もし上昇するとしても時間がかかりそうだ。 


今週から中国市場が春節明けでの取引が始まることから注目となっている。 それから24日にバーナンキ議長の議会証言があり、FF金利についての見解が気になるところ。 仮にFF金利を上げないようなニュアンスがあるとしても、市場は疑心暗鬼のままで多少はドル買いが弱まるにしても大きく売られることはないと見ている。