○魔法の森・中
森の中といっても八王子市程度の山の中である。
RIMが巨木の枝の上におりてくる。
MRSの声「おっ、調子が戻ってきたみたいだな」
RIM、ポーズをきめ、下を見ながら、
RIM「当たり前でしょう。そもそも妖精程度が私の相手になる訳ないでしょう」
妖精「痛たたたぁ、くっそう! (悔しい)兄貴から教わったフェアリーエクスプレスさえできれば」
MRSの声「おい、ちっこいの! 兄貴って誰だよ?」
妖精「(プンプン)私はちっこいのじゃない! 森の妖精の兄貴だよ!
兄貴はスッゴくナウくて強いから、あんたたちなんてイチコロなんだから」
RIM「そいつがYKRが言っていた。新しく外の世界から来たっていう異変の元凶?」
MRSの声「でも、YKRの奴、妖精が元凶だなんて言っていなかったぞ?」
RIM「退治すれば分かるわよ」
RIMは樹の上から飛び降り、
RIM「幻想郷はすべてを受け入れるか……」
唯の声「(『受け入れ』の部分が被り)受け入れられる訳ないでしょう!」
○唯の家・唯の部屋(夜)
ヘッドセットを被り、パソコンに向かう唯。
唯「いい加減にしてよね! バイト先や実家まで来るなんて、度が過ぎていると思わない訳?」
男の声1「(笑いながら)怒らないで下さい。怒るとMADにされますよ」
女の声1「売名のために、烏賊臭い作品に出ておいて、それは無いんじゃない?」
唯「(怒り)売名!?」
男の声2「ヴォイスドラマ業者。界隈で有名ですよねぇ?
辞退姉貴も沢山いらっしゃるのにご出演されて、知らないではすみませんよ」
唯「アンタ達、一体何ものなの!」
女の声2「またまたトボケちゃって」
男の声3「ネコネコ動画(名前は後で考える)がホモの力で成り立っているのは有名ですよ」
陽子の声「唯ちゃん! 貴女、ホモビに出たって本当なの?
(パニック)あの人の職場までホモが押し掛けてきたらしいの!
一体どうしてくれるのよ!」
○宙を舞うMRSのドロワーズ
『MRS』の文字が入っている。
○魔法の森
スカートを抑えているRIM。
RIM「(叫ぶ)MRSッ!」
妖精「ぱんつ取られたから、アンタの負けね……」
男の声「あぁん、エロいか! 卑猥か!」
MRSの声「(悲しい)もうお嫁に行けないんだぜ」