MRSの声「無理するなよ……」
RIM「……みんなは?」
MRSの声「お前が飲み過ぎて倒れたから、そのまま帰ったぜ! お大事にだと」
RIM「そう……」
RIMは布団に目を落とす。
MRS「ねぇ、MRSって1人よね。姉妹とかいないよね?」
MRSの声「本当にどうしたんだ? 私は一人娘だってお前知っているだろ?」
RIM「私って、姉妹や母上、兄上や鬼の妹とかいないよね?」
MRSの声「(戸惑い)当たり前だろ? 本当にどうしちまったんだよ?」
RIM、首を振り RIM「分からない。何となくそんな人達がいる気がしたのよ」
障子が閉まる。MRSの後ろ姿が映る。
RIM「MRS……」
MRSの声「今日はゆっくり休めよ。疲れているんだろ……」
箒に跨がったMRSの影。
MRSの声「RIMは逞しく生きてくれ、では、諸君サラダバー☆」
RIMはくすりと笑い、
RIM「諸君って何よ。私は一人じゃない、もうMRSったら……(声は震えている)」
○幻想郷・全景(夜)
電灯などはなく、月明かりのみで、ほとんど見えていない。
月が雲に隠れて真っ暗になる。数名の男性たち(がたいが良い)が歩いてくる。
男1「この辺に美味いラーメン屋があるって話はどうなったんですか先輩」
男2「ビールが飲みたいゾ」
柔らかスマホが映り、
男3「スマホが繋がらないなんて、頭にきますよ」
男4「何だ! このベンチ!」
男5「やらないか」
男6「そのための右手、あと、その為の拳!」
男7「オレも仲間に入れてくれよ」
男8「14万! ぼったくりやろ!」
DIYUSIの声「あっ、ほも!」
男9「あぁん、お客さん?」
続々と人が幻想入りしてくる、
百鬼夜行である。
○幻想郷・魔法の森
RIMの声「夢想封印!」