RIM その5 | 水木興産@ミズリン元帥のブログ

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クッキー☆声優の推し活を書けるようになりたい

○ヴワル魔法図書館

  とは思えないチープさ、

  ちょっと大きな大学の図書館である。

  本棚に映るPCLの影。近づく足音。

PCLの声「怖いやろ? 編集したからな、この私が……」

  大麻を抑え、本棚に隠れているRIM。

RIM「(はぁはぁ)なかなかやるじゃない!」

  MRSの帽子の影が、どんどん大きくなる。

MRSの声「魔女のことは魔法使いに任せておけっ!」

RIM「MRS!? アンタの助けなんかなくても、

 あんな奴、私一人で充分よ!」

  八卦炉を構えるMRSの手。

MRSの声「そんだけしゃべれんなら大丈夫だな。

 お前はさっさと異変の主の所へ行けよ!」

  八卦炉が光り出す。

MRSの声「財布!マスタースパーク」

  光る図書館。

 

○唯の家・唯の部屋(朝)

  烏賊の駄菓子を咥えたまま寝落ちしていた唯。

  唯が投稿したRIMの絵。

  閲覧数はほとんどなく、評価もコメントもない。

唯「(強がり)まっ、私は絵が特別うまい訳でもないし……」

  唯は伸びをして部屋から出ていく。

 

○テレビの画面(朝)

  野田内閣が映っている。

  今は平成23年の冬。

 

○唯の家・台所(朝)

  唯の母・陽子(39)がテレビを見ている。

  食べ終えた食器は洗われず積まれている。

  唯は台所を静かに覗く、陽子しかいないことを

  確かめると黙って入ってくる。冷蔵庫を開けて

  豆腐を取り出す。

  鍋から冷めたもやしの味噌汁を新しい茶碗を

  出していれる。

陽子「(テレビを見たまま)唯、またお風呂に入らずに

 寝ていたの……」

  唯は無視して豆腐と味噌汁を持ってきて座る。

  醤油を豆腐にかけて食べ始める。

陽子「(関心なさそう)温めなくていいの」

  唯は無視して食べる。

陽子「母さんの分は温めて持ってきて……」

唯「自分でしろよ」

陽子「アンタ、そのまま学校行く気?」