RIM その4 | 水木興産@ミズリン元帥のブログ

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クッキー☆声優の推し活を書けるようになりたい

○町中華「紅屋」・店前(深夜) 

  『紅屋』の看板。

唯の声「お先に失礼します」

  制服姿の唯が出てくる。

店主の声「おい待て! こいつも持ってけ!」

  宙を舞う烏賊の駄菓子。

  唯は上手くキャッチ。

店主の声「じゃ、お疲れ様」

  歩き出す唯。

  唯は烏賊の駄菓子を見ながら、

唯「仲の良さそうな姉妹だったな……

 (駄菓子を仕舞い)まっ、私にいたら、

 もっと大変なだけか……」

  唯は、歌(何でも良いが費用が発生しない曲)を

  歌いながら歩き出す。

 

○唯の家・玄関(深夜)

  オープニングの古い小汚ない家である。

  唯は何も言わず、静かに玄関を開けて入っていく。

 

○唯の家・階段(深夜)

  男女の声が聞こえる。

  唯はなるべく音を立てないように

  2階へ上がろうとするが、古い家のため、

  ギィーギィーと音がしてしまう。

唯の母の声「あっ! 唯ちゃん帰ってきていたの?」

男の声「唯ちゃん。今日もお邪魔させてもらっているよ」

  顔をしかめる唯。

  唯は黙々と階段を上がっていく。

 

○唯の家・唯の部屋(深夜)

  唯はドアを静かに閉める。

  泣きそうな顔。

  巨大なRIM人形と目が合う。

唯「……RIM」

  唯はRIM人形を手にとりじっと見る。

唯「私もRIMになり……(声にならない)」

  唯はRIM人形を持ったままパソコンを

  点けると黙々とお絵かきを始める。

  画面に描かれていく味のあるRIMイラスト。

  と、パソコンのシステムメッセージが

  来ていることに気づく。

  唯は烏賊の駄菓子を開けて口に咥える。

  メッセージをクリック。

  ヴォイスドラマの声優募集。

唯「(烏賊の駄菓子を噛みながら)声優の募集か……」

  RIM人形を見て、

唯「RIM役もあるのか……」

  烏賊の駄菓子を大麻のように構えて、

唯「HKRI RIM役、北沢唯!」

MRSの声「おい! RIM!  大丈夫かっ!!」