平井の声「休憩中とは良いご身分ね」
○現実・学校
北沢唯(16)が顔をあげると、平井先生(32) が正面に立っている。
唯はRIMと瓜二つだが、髪は少々ボサボサ、服も洗いつくし、よれている。
平井「あのさぁ。バイトが大変なのも分かるし……進学が関係ないのも分かるけどさぁ……」
唯「はぁ……(眠い)」
ネイルの手入れやおしゃべりをしている生徒たち。
教室も汚く、明らかに底辺校だとわかる。
平井「だからこそ、ここで学んでおかないと一生学ばないよ。
学ばないと困るのは貴女よ、あ、な、た」
ぼんやりと外を見る唯。
平井は諦めた表情で離れていく。
外はいい天気である。