くるみの学校 -499ページ目

さくらさんの日記より 不登校は覚悟が要ります。

マイミク・さくらさんの日記をご紹介します。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1819515381&owner_id=24895717

私は、今、息子の不登校が始まって9年目です。


9年~3285日。
息子が動き出してからは、すでに3年。
それでも1000日近く経っています。

動き出したと書いた始期は
学校に行き始めてからと思ってください。

泣いて、もがいて苦しんだ日々は、相当なものでした。
どれだけ悔やんだかしれない。


ただ、私のひとつの行動は、
良いとき、悪いとき、息子なりになにかを教えてくれました。

口をつぐんだかと思えば
怒ったり、怒鳴ったり、物を投げたり、時にはそれ以上のことも・・・
ひどい生活でした。


コメントをいただいた親御さんにお伝えできる答えは
残念ながらありません。

ただ、思うのは
不登校には段階があり
そして、覚悟がいるということ。

母親だけでなく
家族、先生、友達との関係、
学校、周りの人々、環境、今までの月日。
そして、親が今まで育てられてきた経過や
それに伴う価値観も。


期間が長くなるばなるほど、変化は見えません。
人が動き出すってすごい事なんです。

まずは心がうごかないと
行動に変化には表れません。

身勝手な価値観に振り回され、苦しみ、
そのたびに気付きを得て、
これではいけないと自分を責め、葛藤しながら
色々なことを考えて行動してきました。

私は・・・やっと今、わかってきたところです。

みなさんと同じです。
毎日苦しんできました。

メチャクチャわかります、不登校って
その当事者にならないとわからない苦しみがあります。

上手くいかないのはどうしてか?
なぜ、こんなに苦しいの?

どうして私のせいにするの?

夫婦も危機がありました。
関係ないその他大勢の意見に振り回され
人の目を気にして時に隠れて
本を読み、多くの場所へ足を運び相談し、

勉強しました。

でも

親がいくら知識を得たところで
子どもに~しなさい!と言ったところで


子どもは心を閉ざすだけ・・・
そんな親がうざいだけです。



どうしてか?
親の言いなりになるなんて
真っ平ごめんと言いたかったと思います。



自分を責めても
原因を追究しようとしても
なぜ?が先立ったら
それ以上深みにはまるだけで
どうすることも出来ません。

どうしたら?


小さな変化を見逃さず
子どもの表情が少し和らいだときは、何?

親はただ、黙ってイライラしながら日々を送るのではなく
どのような心で日々を送るか。
どのような思いで子どもを見守るか、待つか。

何かを言うんじゃないです。
時には自分を振り返り
疲れた顔をしていたら
まずはその自分を癒すことも必要。

余裕がないと
いくら子どものためにと思ったところで
子どもを受け入れることは出来ないと思います。

子どものサインは必ずあります。
親の価値観が先立つと
子どもは、言いなりになるか
めんどくさくて自分のことなんて口にしません。


なにをしても
何を言っても
たとえ親の思いにそぐわなくても

子どもの心をしっかり汲んであげて
安心して自分を出せることが
一つ一つ、日々の変化の積み重ねとなり
やがて、ある日突然
見えない何かが動く日が
来るんじゃないかなと思います。

見守るって、ただ見ているだけじゃないんですね。



子どもは鏡だと思うんです。
今の起きている現実だけにとらわれることなく
本当になにがあるのか
その本質を見極め、親が子どもに接することが出来たら
少しずつ、何かが動いていくかもしれません。

焦らないでください。

学校がゴールではありません。


そして
ここに書いていることが
頭では理解できても
自分が出来ないことと思っても
そんな自分を責めないでください。

頑張りすぎないこと。
できること、できないこと。
人それぞれです。


私は・・そう思います。



不登校には段階があります。

自分を責めたり、苦しむことは誰もが通る道。

あなただけじゃないからね。

安心してください。

その日々があるから・・・

気づきがあるんです。



そして、

親は、もちろん苦しいけど

もっと苦しいのは・・・・



子ども自身です。



ただ、学校に行けないだけ。
いくらのんびり笑顔にしていても

家で動き始めたり
外に出られるようになったとしても
優雅な気持ちで家にいるだけじゃないこと
わかってあげてほしいなと思います。



動き始めてからも
大事な時期ですから。

今はずっと続かない。


いつもあなたのことを応援しています

感謝をこめて

クラブメッドライフ

相変わらず疲れがたまっています。(笑)

皆さんのコメントに返答できなくて、申し訳ございません。

携帯電話からだと操作がつらいので、メールも打つのもおっくうな状況です。

今日のサーカスショーもスキーGO達は疲れがたまっているようで、いつもの切れがなかったようです。

彼らの怪我が心配です。

12月中旬以来、ほぼ満室状態であったクラブメッドサホロも2月6日以降、空き室があるために、2月15日から3月15日まで、GOの家族や友人には50%オフのスペシャルディスカウントが行われることになりました。

毎年、一緒にサホロに来ていた厚木スキークラブの仲間4人も、このディスカウントを使って、2月24日~26日に宿泊することになりました。

アルコールを含む三食飲み放題、食べ放題、バーフリードリンク、滞在中のリフト券がついて、2月は一泊1万7千円、3月は1万4千円です。

年末、正月は一泊6万8千円という高級リゾート、北海道までの航空券も前割で安く買えます。

新千歳空港からならバス代は往復8000円となっています。

ご宿泊の希望があれば、ご連絡ください。 お待ちしています。

カズさんとの必然の出会い

昨日、57歳になりました。

お祝いメッセージありがとうございました。

お一人ずつ、返信しなくてはならないのですが、クラブメッドサホロの勤務状況から時間がなく、ここでお礼を述べさせて頂きます。

二ヶ月の勤務が終わりましたが、2月6日以降、お客様が減っていき、GOもそれに合わせ、減員があるようです。

くるみの学校の準備を考えると、希望退職制度があれば、すぐにでも手をあげたいところなのですが、肩たたきされるのを楽しみに?待っているところです。

契約書には会社が必要とすれば、2週間前に通告し、解雇できることになっています。

外資系らしく、今までも必要とあれば、すぐに解雇されたとGO達が言っていました。

昨日、カズさんというインストラクターが、1ヶ月の契約満了で帰られました。

カズさんがいなくなってしまって、とても残念です。


教育大の美術専攻で絵がとても上手、そしてエクストリームスキーヤーとして世界大会で決勝まで残った方です。

ソフトな物腰、にじみでる優しさ、日本人初のエクストリームスキーヤーとして、命をかけてスキーに打ち込んできたタフさがあります。

くるみの学校のスタッフとしてぜひ、協力として欲しいとお願いをしました。

彼は雪山山岳ガイドとしてもニュージーランドの国家資格を持っています。
(日本にはありません。)

恩師・杉浦先生が言われる「天が必要とあれば、必要な人材もお金も降りてくる。」というような出会いでした。

天に感謝です。

Ecole de Kazu ski academy

http://ameblo.jp/kazu-miyano/page-31.html#main




$くるみの学校 
$くるみの学校 
$くるみの学校 

snowshoe in Kurumi School

12連続勤務の後の休み、スノーシューでくるみの学校の森を散策しました!

$くるみの学校 

$くるみの学校 


$くるみの学校 

Are you tired?

クラブメッドスキーインストラクター生活も半分が過ぎようとしています。

今日は12連続勤務の後の久しぶりの休み、昨日は夕食の後は、倒れるように寝てしまいました。夜は発熱や体の痛みで何度もトイレに行きましたが、今は日記が書ける程度には回復しました。

スキーインストラクターは過酷な勤務のため、毎年、メンバーが半数以上入れ替わるそうです。

今年もベテラン3人の外国人イントラを除くと4ヶ月のフル勤務をしているのは、韓国人のイントラ一人だけです。

ジェフといういつも陽気なアメリカ人イントラに昨日、「ミツ、どうだいここの生活は?」と聞かれたので、

I enjoy my clubmed life. と言ったら、Are you tired? と聞かれ、お互いに爆笑しました。

一昨日は限界を越えるような寒さと強風で、レッスンがとても辛かったです。

お客様の中にはあまりの寒さに、ホテルに戻られた方もいました。

午前中のレッスンでさえ、11時を過ぎると寒さの為に指先がとても痛くなり、苦痛です。

朝から晩までの過酷な勤務条件ですが、不思議な魅力があるのが、クラブメッドなのです。

どう考えてもクレージーな生活、それにはまってしまうGO達・・・!

しかし、特にショーを見ていると彼らのことを心から応援したくなるのです。

ショーの後のクレージーサイン! はずかしがっていた子どもや大人たちもとびこんでやってみると顔が輝いてきます。

エナジーやブリリアントという表現が当てはまります。

他のスキースクールのイントラも決まっていたのですが、くるみの学校の運営にとても勉強になると思い、クラブメッドに来ましたが、その選択は間違えてなかったと確信しています。

お子さん連れのお客様にはとても快適なシステムです。

オールインクリュージブで値段は高いと思われるかもしれませんが、昼食やおやつ、時には夕食の間もお子さんの面倒を見てくれるので、親もスキーやここでの生活を充分に楽しめることができるからです。

ここでは、everyone happy と外国の方が言われていましたが、まさにその通りです。

修学旅行や体育のスキーレッスンがなければ、平日も休日も閑散としているスキー場にクラブメッドのお客様が楽しくスキーやボードをしている姿をみると、クラブメッドライフの不思議さを感じることができます。


Crazy Sign in Sahoro



クレジーサインとはショーの後に行われるダンスです。

day off!

明日で10日間連続勤務!

チャイニーズニューイヤーでスキーインストラクターには休みがありません。

day off again? という言葉がジョークになるほど、インストラクターが、働き続けています。

当然、疲労で病気になり、倒れているインストラクターがいるので、ますます休めません。

来週の平日には休めるのでしょうね???????????

今日も朝7時から24時まで、クラブメッドにいました。

イキイキワクワク 生きること

恩師・杉浦先生が常々言われていることです。

クラブメッド生活も2ヶ月近くになりました。今日は7段階あるスクールレベルの真ん中のクラスを担当しました。

22人を3つのクラスに分けましたが、その中で一番滑れない人のグループを担当しました。ターンはシュテムターンができない方ですが、プルークで曲がり、スキーを止めることが出来る人。

クラブメッドサホロのスキースクールは技術上達というより、楽しく滑ることを好む方が多いのですが、あえて、私は基礎トレーニングを入れながら、講習をしました。

アメリカ人とイギリス人の方6名、午後からはかなり流ちょうに英語を話す北京からのお客さんも加わりました。

スキー操作というのは、急な斜面でもなだらかな斜面でも良いポジションに乗って、斜面を下り落ちるということだけです。直滑降が一番早い訳ですが、ターンをして減速しないと大変な事になるだけです。

できるだけたくさん滑って頂きながら、後傾のポジションをミドルポジションで滑ることができるようにして頂くだけなのです。

7人ともかなり上達し、急な斜面も降りてくることができるようになりました。

また、緩い斜面ではパラレルスキーができるようになりました。

明日もレッスンを受けたいという表現が" I will follow you!" となります。

サインアップ(予約)の時に私をリクエストしてくれと言いました。

明日はポールでスラローム練習をします。スラロームは練習はスキー上達には一番適した練習なのです。

クラブメッドは、長時間勤務(朝食からバーの付き合いまで、深夜に及ぶまさにホスト生活です。)で、薄給なのですが、とても楽しいのです。

楽しめないと夜逃げすることになります・・・。(笑)

マイミクのヒカルさん・・・不登校関連の集まりで2度お会いしましたが、まさにイキイキワクワク、生きていらっしゃいます。

ヒカルさんの日記をご紹介します。


要するに、元気ならOKなんだ


娘が不登校だと言うのに、その事が全く気にならなくなった。

慣れ??

諦め???

無の境地????(笑)

ちゃんと行かせろよ、と思う人もいるよね。


ん、その気持ち、よーーーーくわかります!!

親が「行かなくてもいい」なんて言うから子どもは甘えて行かないんだ、って思うよね♪

でもね、どうやらそれは違うみたいなのよ。

「行かなくてもいい」って言おうが「行かなきゃだめだ」って言おうが、行かないものは行かない。


幼稚園児じゃないんだから抱えて強引に連れて行くこともできないし、出来たとしても帰ってきちゃうと思うしね。


帰ってくるならまだいいか。

うちの娘みたいに「家出」しちゃっうかもしれない(笑)

もしかしたら死んでしまうかもしれない・・・


死なないまでも、心が病んでしまうかもしれないよね。

いろんな子がいて、強引に行かせる事によって不登校にならずに済む場合もあると思うけど、


それじゃあ「不登校にならなければOKなのか」という問題が出てくるわけさ。

シンドイ思いをしながら学校に行くことが正しいのか?

そりゃそうだよ、人生シンドイ事なんてたくさんあるんだから、みんな我慢してるんだから、それが普通なんだから、だからシンドクても学校に行かなくちゃいけないんだよ・・・


しんどくても頑張って何かをやりとげることは素晴らしいことです!

その人は自分に厳しくいられる人。


次の試練も、また次の試練も、きっと頑張って乗り越えられる人。


でも、もしかしたらその人は、ほかの人にもそれを求めてしまうかもしれない・・・


世の中にはしんどくてしんどくて、どうしても頑張れない人がいます。


その人はいつも試練から逃げて、周りの人からは「何で頑張らないんだよ」と叱られたりする。



でも、その人は、自分の弱さを知っているから他の人にも優しかったりする。




なんて言うか・・・


頑張ってる人も、頑張れない人も、みんな


「自分がそうしたい!って思ってやっているならイイんじゃないの?」って思うんだ。




「キツイけど学校に行こう」でもいいし



「キツイからもう学校には行かない」でもいいし



「学校に行ってるけど本当は大嫌い!」でもいいし



「学校に行きくなったからそろそろ行ってみる」でもいいし




とにかく自分の思ったように生きているのが


その人にとって一番幸せな事なんだと思うの。




そうすれば、どんな状況でも笑顔でいられる。




私は、娘が毎日楽しそうだから「不登校」なのに全然心配じゃないんだと思う。



あーだこーだ、何がどうした、だからこうでああで・・・と毎日いろんな事をくっちゃべってくる青春真っ只中の娘を見ていると、面白くて仕方がないの。




最近、娘は私の人生を聞きたがる。


「ママの事をひかるって呼ぼうかな」と言って笑ってる。


彼氏との喧嘩の原因を説明してきて、ママはどうだった?と結婚前のパパちんとの事を知りたがったり。



私も、なんだか新しい友だちができたみたいだよ(笑)



多分、こんな関係って娘が20歳ぐらいになったらなれる関係だと思う。


でも「不登校」のおかげで娘の内面はこの1年でとても大きく変化した。



頭の中はお馬鹿さんだけど(^^;)、普通の中学生が経験していない事をたくさん経験して(良い事も悪いこともね)
人間としてとても大人になったんだと思う。




だから、私は今の生活が好き。



家族みんなが笑ってる。



元気で自分の好きなことをしているこの毎日が幸せだよ。





移住者に聞く

ふらびズムにくるみの学校が掲載されました。

http://www.furabism.furano.jp/back-data/winter/win-back.html

ご覧になりたい方は、3ページをダウンロードして下さい。

法務局に「くるみの学校」を登記しに行ってきました。

これで、一区切り。

くるみの学校の口座も作れます。

数日前に大学時代の友人の勤めている東京の私立学校から食器類の寄贈がありました。

今日は旭川の細面連旭川社中より、ワンズ用のフックを頂きました。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=4014288

ご協力ありがとうございます。

$くるみの学校 


$くるみの学校 

天与の花

一週間ぶりの休み、今日、明日と12月1日の勤務後、初めての連休です。

昨晩、午後11時過ぎに帰寮しようと思い、スキーチームのロッカー室に入ったら、疲労困ぱいで3人のインストラクターが倒れるように寝ていました。(笑)

寒波襲来で、午前、午後のレッスン終了前、1時間は指先が冷え、痛くて手が赤くふくれあがります。

Everyday, it is colder than yesterday. とある南アフリカ出身のスノーボードインストラクターが言っていましたが、寒さが体に蓄積され、さらに疲労感がでてきています。

ショーに出るGO達は午後11時からのショーリハーサルを深夜までこなしています。

ショーに出ることが楽しいと感じられないとできないと思いますが、彼らの努力、辛抱には頭が下がります。

この経験をぜひ、次の仕事に活かしてほしいと願うばかりです。


恩師・杉浦先生から2012年の言霊が来ました。

「楽労」

「労を楽しみながら労を苦労なしで!!」

昨年、2月の私の最後の授業で生徒に配布した杉浦先生から頂いた「天与の花」をお読み下さい。

*********************************

   『天与の花』

 昔むかし、あるところに一粒の花の種がありました。お百姓は、来年の春になったら蒔こうと種を袋に入れて納屋にしまったきり、この種のことをすっかり忘れてしまいました。
 
 納屋の中は、時には焼けつくように暑く、また、時には凍てつくほど寒い日もあったので、種は次第に衰弱し、自分がどんな植物でどのような花をつけるのか憶えていられなくなってしまいました。
 
 何回目かの春が巡ってきました。ある日納屋の片付けに来たお百姓は、この種を見つけ、今年こそは蒔いてみようと思うのでした。実を言うと、お百姓にも、どんな花なのか憶い出せなかったのですけれど。

 お百姓は毎日やって来て、「早く芽を出せ」と急がせました。種は慌てて芽をのぞかせました。お百姓は「もっと、もっと大きくなれ」とわめきました。双葉は急いで背伸びしました。お百姓が「枝を張れ、葉を茂らすのだ」と命じたので、 苗は頑張って枝を広げました。「枝ぶりが優雅でない」と文句を言われて、枝は精一杯しなを作りました。

 お百姓は「花を咲かせろ」と言い募りました。枝は可憐な花をソッと咲かせました。だが、お百姓は「もっと大きく華やかで、もっと美しい花をつけるのだ」と言うが早いか、その花を無残にも摘みとってしまったのです。

 木は余りの痛さに気を失いました。だが、お百娃は、その木を揺すぶり起こして言いました。「私が望むような花を咲かせないのなら、お前を根こぎにしてやる」と。

 「まだ、死にたくない、どうぞ生かして下さい」植物は泣いて頼みました。そして望み通りの花を咲かせようと誓うのでした。

 花は美しく咲き、道行く人に愛想よい笑顔を振りまきました。誰もがこの花を愛し、その優雅さを讃えました。だが、無理にしなを作っている苦しみや花を摘まれた痛みを押し殺していた植物は、次第に感じる心を失っていったのでした。ふと心に虚しさが忍び寄りました。こうまでして生きていて何になるというのでしょう。急に張りつめていた心の糸が切れる思いに、花は生気を失って萎え、葉は枯れて落ち始めました。お百姓はこれを引き抜き、道端に打ち捨てました。真夏の暑い昼下がりのことでした。

 通りかかった旅の若者が、この木を見つけ、だいじに持ち帰って自分の庭に植えました。畑を耕したっぷり水を与えて、「ゆっくり身も心も癒しなさい」と言うのでした。若者は夏に植えかえたこの木に「夏生」と名づけ、「充分時間をかけて、本当のお前として育ち、お前の花を咲かせるのだよ」とやさしく言いました。

 生まれて初めて、自分らしく生きることを許された--それは何と喜ばしくも、恐ろしいことなのでしょう。人の命令に従うことも、誰かの真似をすることも出来ないのですから。

 春になり、あたりは美しい花が色とりどりに咲き、秋にはみごとな果実を結んでも、夏生は相変らず丸裸。でも若者は、毎日やって来ては水をくれ、しばし腰を下ろして行くのです。「していただくばかりで、何のお返しも出来ないのが、心苦しくてなりません」「いやいや、私はこうしてお前と共にいるのが嬉しいのだよ」

 夏生はほとほと情なく思いました。自分で自分が何だか解らない--どうなりたいのか解らないなんて、何と悲しいことでしょう。長いこと押し殺して、感じるのを自分に許してこなかって痛みが、苦しみが、怒りが、嘆き憤りが心の底から湧き上がり、涙と共に溢れ出てきて、思いっきり声をあげて泣きました。これまで一度だってしてこないことでした。

 泣くだけ泣くと、痛みや苦しみが静かに去り、生きている喜びや、若者への愛、青く澄みきった空に浮かぶ雲の美しさへの感動で心が震えるのでした。「ああ、私にも感じる心があった。」

 ゆっくりと、だが、確実に生命の息吹きが感じられました。この小さな生命に宿っている天与の花が、やがては咲く日も来るでしょう。

*********************************


午後1時には全国展開している通信制高校の先生が施設を見にきます。良い協力関係ができればと思います。
$くるみの学校 

$くるみの学校