今年の柑橘類は値上がります。
私が扱っている愛媛県中島の瀬戸内柑橘プロさんから、愛媛新聞の紹介がありました。瀬戸内の気候は穏やかだというのが貞節でしたが、先月の西日本豪雨でかなりの被害を受けました。昨日は岡山県から来た方からも果物農家がかなりの被害を受けているという話をお聞きしました。農家も流通システムの中で、薄利多売をせざるを得ない状況になっています。多くの生産量を得るには、多肥料と多農薬で対処するしかないのです。これでは、安心、安全な美味しい果物が生産できません。消費者は、より安価な食材を求めますが、世界一の農薬消費国の日本では、農薬、除草剤、食品添加物が、健康被害をもたらし、医療費の増大につながっているというのが事実だと思います。政府は海外で禁止された農薬を許可しているのですから、この国の行政は狂っています。
愛媛新聞 8月17日 地軸より
雨の予報を聞くたび、不安になる。どうかこれ以上被害が出ませんように。でも、願わくは慈雨を。ミカンの木が水を欲しがっている▲
先月の豪雨は、南予だけでなく県内各地のミカン山をズタズタにした。松山市高浜地区でも、えぐられるように山が崩落。水路は埋もれ、スプリンクラーも給水パイプも流され、へし折られた。水を運ぼうにもモノラックのレールは寸断され、手作業以外にすべがない▲
それでもむき出しになった山肌の傍らで、イヨカンの木は生きている。農道の復旧や倒壊した倉庫の片付けに追われる間に、残された園地では雑草が勢いを増した▲
農園主は、背中にジリジリと日差しを受けながら草を刈り続けている。急斜面にはいつくばり、足を踏ん張って鎌を振る。小さな緑の実には傷も見える。少しでも木に負担を掛けないようにと、絡まった草のつるを一つ一つ除く▲
ヒグラシが秋の気配を連れてきた。これから摘果も防除も要る。復旧のめどは立たない。この冬どれだけ収穫できるかも分からない。「でも、とにかく木を持ちこたえさせないと」。農園主は黙々と作業を続けている▲
ふと見ると、泥をかぶった木から柔らかな葉が生まれていた。かすかに爽やかなかんきつの香りがする。毎年当たり前に食べてきたミカン。その実一つに込められた思いの深さを知る。どうか慈雨を。生産者の心と明日を枯らさないよう、支援という「慈雨」も。
極早生林檎 恋空












