3回目の面談です。5回中の中盤です。でも焦って説教してはいけません。あくまで、信頼関係の醸成を行っていくための根気の要るアクションです。
彼は、言いました。四十代後半になって人間関係の煩わしさから逃げたくなったからドライバー職に転職して来たのです。
元々人間関係に悩んでいたようだ…この問題社員の起こす問題はやはり同僚や荷主への暴言や失言でした。
今迄どんな失敗をしたのか、食い入る様に、時には耳に手を当て興味深々とした態度で聞きました。
それで1時間が終了しました。
そして4回目のアポ取りをします。もう相手もわかってきた様で、「次はどんな内容を準備して来ればいいですか?」と笑みが出ています。
周囲の人間も「あの二人は一体どうしたんだ?」と言う目で見てきます。
さて、4/5 4回目です。既に問題が起こって1カ月が経とうとしています。
この段階で周囲から、最近例の問題社員なんか変わって来たね…と言う反応が出始めます。
そんな話をしながら、話し始めます。ポイントの4回目核心に入っていきます。
「何のために働くのか?」です。大抵このタイプは仕方なく仕事をしています。生活しなくちゃいけないから我慢しながら1日を過ごしています。
達成感も充実感も味わった経験が少ないのです。
好きなこと、得意なことを聞き出す絶好の段階です。
今後の労使関係を良好にしていく上でも大切なことを聞き出すのです。
この問題社員は、理科が得意と言っていたのを思い出しました。
「力学とか物理とか興味ない?」と聞くとあると言う。
「よし!決まった。フォークリフトの全国大会を目指そう^_^」
そしていよいよ5/5 5回目最終回です。
前回に提案したフォークリフトの大会について早速調べておきました。すると私以上に調べを済ませてきた問題社員とは思えない行動を見せてくれました。
しかし、美談で済ますほど甘くはありません。最後は、仲間や荷主への暴言や失言についてこっぴどく叱りました。同じ過ちは絶対に許さないことをハッキリ伝え始末書も書かせました。
でも、信頼関係が1カ月余を経て、出来上がっていたのです。
在職中の元 問題社員は今年フォークリフトの県大会で出場選手中学科の最高得点をマークしました。入賞が見えて来ましたよ。
(ここからは前回の振り返り)
問題社員と言うのは必ずいるものです。
仮に1人の問題社員が退社しても、じきに次の問題社員が出現します。
結局は、問題社員と上手く付き合うしかないと考える方が良いと思うのです。
「問題社員はいますけど、大きな問題えを起こさせない様に努めています。」と言うのが良いと思います。
ただ、問題社員は無茶なことを言ってきたり、常識外の行動をしますが、黙認したり、容認すると問題社員の予備軍が増殖してしまいます。
数年前に某法人会開催の講演でヒントを得ました。それは、問題社員との面談の具体的なやり方でした。
問題社員が問題を起こした際に一時間の面談を1週間毎に5回繰り返して行うと言う結構根気の要るやり方でした。
実際にやって見ました。
問題を起こした社員は社長から呼び出しがあった時、何を言われるか見当がついています。それなりの反省の弁や言い訳は用意してきます。
1/5 5回中の第1回目です。怒られる覚悟は出来ている様でした。しかし、問題社員が用意してきた反省の弁や言い訳は全く無駄な展開にしていきます。
私は、一時間しか時間が無いことを告げ、子供の頃の話を聞き出しました。昆虫が好きで、理科だけは得意科目だったらしいです。すぐに一時間が経ちました。
次回のアポを1週間後に取ると
ポカンとした顔で
これで終わりで良いのか?と念押ししてきます。
次回は覚悟してくれ!と言い退室させました。
1週間後
2/5 第二回も問題社員の問題行動にはいっさい触れず 奥様との馴れ初めを聞き出しました。映画が好きで通っていた映画館の切符切りをする女性に一目惚れし
ナンパし結婚に至ったと言う面白いエピソードが聞けました。それで1時間経過し終了しました。
また、翌週のアポを取って退室させました。今回こそは叱られると覚悟して来たのに拍子抜けした様子でした。
そして、3/5 3回目です。なぜ倉庫作業やドライバーの仕事を志望して入社して来たのか?聞きました。
続きは次回で
お願いします。
更に詳しく知りたい方は、↓
小さな運送会社のためのプロドライバーを育てる3つのルール現在5刷となった人材育成本です。業種業界を超えて好評いただいています。
現在3刷のドライバーのための教科書です。高校生から理解できる様に編成されております。