2009年日食(南九州)ツーリング その1 | ノスタル爺 お気楽余生の備忘録

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バイクやドローン,アマチュア無線に天体観望、楽器演奏等を柱にいろいろやっちゃうよ

2009年7月、日食があったのを覚えていますか? 

まだ二輪免許を持たずに四輪普通免許で三輪車に乗っていた頃、

日食を見に鹿児島まで行った。 

大阪南港からフェリーに乗って宮崎へ。 
宮崎フェリーはかもめフェリー乗り場から出航する。 
早めに着いたのでバイク置き場で保安のおっちゃんと会話。 

トラックから先に乗り込むみたい。 

が・・・ 

トラックの頭だけが走って来て、写真みたいな後ろだけをひっぱって行く。 
乗っては中で後ろを積んで、また出て来る。

次々と引っ張って行く・・ 

 

 

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おっちゃんに聞いてみた。 
頭だけで動くのはちゃんと理由があるらしい。 
 ・フェリーの値段は長さで決まる 頭が無い方が安い 
 ・そもそも頭が乗っていく必要がない
  着いた所で現地の頭が引っ張って行けばよい 

な・る・ほ・ど・・・ 
感心したよ。 

それと・・ 
フェリー乗り場はエンジンがグァーと回っている音で結構うるさい。 
よく見ると、頭の無い後ろだけがずらっと並んでいるんだが、
各々に冷房装置が付いていて、冷やしながら置いてある。 

それもおっちゃんに聞いてみました。 
 ・休みの間は取りに来ないが、倉庫に入れるには積み出す費用もかかるし倉庫代も馬鹿にならない 
 ・後ろに冷房装置を付けたら倉庫代はただ! 
だそうな。 
これも、へええええ・・・ 

そんな話をしながら乗り込む順番が来たのさ。 
 
高知沖の外洋を通るので、夜は星空を期待していたのですがあいにく曇り空で駄目。
夏の大三角がぼやっと見えてたが・・。 ぐっすりと寝て宮崎に無事到着。 

初のバイクでの九州上陸。
 
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 日南海岸から都井岬まで走るよ。 
 
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幸いたまに太陽も顔を出して海の色もきれい。 
バイクを停めて、だあああっと海に走りこみたい衝動に駆られる。 

しかし! 結構遊泳禁止の箇所が多い。 
都井岬は中学の修学旅行以来。かな? 
 
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馬がいるよ。ウンコがどさどさと落ちてる。笑 
灯台まで行ってみた。 
バイクと一緒におっちゃんが写っているけど私。
赤いメッシュジャケットの上に、hit airというバイク用のエアバッグを着こんでる。
持つと重いが、着るとどうってことはない程度。 

都井岬の灯台は結構低い。
登っても、あまり迫力が無いかな。
島根の日御崎灯台に登ったけど、あそこは必見。 
それも下からでは駄目で、絶対に上に登らないといけない。 
何が見えるかって? 登ってみましょう♪ 期待を裏切らないかも。 

都井岬から志布志を通って櫻島へ 
 
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 100キロ程だけど、高速じゃないし意外に距離があった。 
信号はそんなに多くないし市街地以外は交通量も多くないのでまあ快適かな? 
でも・・・大阪や関西から地方に行くと違和感を感じることが。 
それはスピード。 

50キロ制限は最低でも60キロ。まあ70キロで走るのが関西だと当たり前。 
60キロ制限なら70キロ界隈。 そうでないと後ろにぴったりとくっつかれ煽られる。 

これが地方に行くと制限速度で走る車が多いこと多いこと。 
ま、法律を犯さない行為なので文句は言えないんだけど・・。笑 

桜島は6合目くらいから上は雲に覆われて見えない。 
噴煙があがって結構迫力のある山なんですがねえ・・。明日は見えるでしょうか? 
明日は日食本番。
桜島を見ている場合ではない。どうなることやら・・。 

明けて翌日。 

九州の南の果てまでいって、
出来るだけ皆既に近い状況を作りだそうと考えていたが天候が許さず・・。 
 
天気予報を頼りに鹿児島の宿から、
逆の方向(北へ)熊本まで高速をひた走りに200キロ走った。 
200キロをいっき走り。なんせ日食に間に合わなかったらアウト! 

途中で豪雨にもみまわれ、ほうほうの体で熊本のSAに。 
青空が少し見えている・・。 
第一接触の時間は過ぎていたのであわてて双眼鏡を取り出すと・・ 
おおおおおお。欠けている!!! 
欠けて当たり前だけど、リアルに見ると興奮。
SAの周囲の人もみんな上を見上げてる。 

10時30分を過ぎるとあたりが暗くなり始めた。 
カラスがあちこちでギャーギャー鳴きだしたのが印象的。
 
雲が自然のフィルターになって普通にデジカメで撮った、
ほぼ最大食の写真を貼り付けとくね。 
太陽フィルターも持っててその写真もあるけど、この方が妙にリアル感があるかなと。 
日本では26年先まで見られないよ。 

残念ながら快晴とはほど遠い状況で行きかう雲にちょくちょく隠されながらも約2時間の 
天体ショーを満喫出来た。 

ほんの30分でも雲の襲来が早かったら・・。熊本北部でも駄目だった。 
あれだけ見られたんだから・・満足しないとね。 
 
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熊本での日食観望を終え、宿を取ってあった霧島に移動。 
熊本からは大きくは普通に南に向かうルートと、天草を巡るルートがある。 
かなり天草方面も魅力的だったけど、朝から200キロ以上を走っていたところに 
更に遠回りして200キロ以上を追加するのもしんどいなと・・見送り。 

普通に南に下っても180キロあったので、この日はトータル380キロ走ったことに。 
鹿児島から熊本の高速代金が3500円位だったので、帰りは地道に決定。笑 
熊本-八代-人吉-えびの-霧島温泉へ。 

熊本から八代までは幹線になりトラックも多く空気が極めて汚い感じ。 

人吉からえびのに向かう道は信号もほとんど無く高速道路並みの速度で移動。 
川をはさんで向かい側をJRが走ってる。 
なんとなく牧歌的な感じ・・・と言っては失礼か。 

えびの市役所あたりから県道30号を南下。この道に入ってすぐに「空気が違う」 
「温度が違う」と感じる。涼しく、すがすがしい空気の中を快走。 
 
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写真は途中のループ橋。空がきれいだったので撮ったよ。 
対向車もほとんど来ない。恐らく普通はこの道は使わないみたいね。 

でも、ライダーにはお勧め。停車して深呼吸したけど、体中にきれいな空気が 
染みわたるってこの事を言うんだろうね。 
快適に走り、えびの高原に到着。霧島温泉まであと10キロ余り。 
空の美しさが強烈だわ。 

街灯も無いし・・空の透明度がいいので夜に星を見に来ようと決心し宿に向かう。 
3枚目の写真はえびの高原の韓国岳への登山口での一枚。 
ガードレールにミニ三脚を固定してセルフで撮ったよ。 
 
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霧島のお宿からは壮大な景色が望めた。 
決して値段は高くない宿だけど眺望は抜群。汗 
 
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遠くに桜島が見えている。噴火があったとかで噴煙が左に流れて行ってる。 
開門岳はさすがに見えなかったけど透明度のいい日には見えるんだろうね。 
しかし、宿泊客が私を含めて4組ほど・・。 

結構大きなホテルなんだけど、これで大丈夫か? と心配になっちゃう。 

晩ご飯も早々に、バイクにまたがり再度えびの高原へ。 
韓国岳(からくにだけ)の登山口に車を停めて日没を待つ。 

夕焼けがキレイ。 
標高がちょうど1200メートルという事で遠くに雲海が見えている。 
赤く染まる空・・夕闇がせまる空・・そしてそのグラデーション。 
自然とはかくも美しきものなり・・。素晴らしい・・。
 
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一番星、二番星、数えながら待っていると極上の星空が現れた。 

さそり座の足元から流れる天の川。夏の大三角を横切っていく。 

日食観望用に10倍の防振双眼鏡しか持って来ておらず、様々な天体を見ようと
するが迫力不足・・。やはり最低でも15倍は必要かな・・。
まさか晴れて星空を見に来られると思ってないし、バイクだから荷物も減らさないといけないし・・。 
とは言え、M51・M13・M57・M22・M4・M8・M20・M16・M17等のメジャーな天体は 
確認が出来た。
白鳥座の網状星雲もしっかりと見えたので空の程度は想像していただけるかな。 

空は満足だったんだけど・・。 
空を見上げていると、「キョン!」とけたたましい声が・・。 
そう、鹿。
奈良県の吉野でも観望していると、鹿が驚かせてくれる。 
近くであの大音響で鳴かれるとおしっこちびりそうになっちゃう。 

ここも鹿か・・・。ま、私が侵入者なので偉そうな事は言えない。 
双眼鏡で見ると裸眼では全く見えないが、親子の鹿が遠くからこちらを見ている。 
鹿はめったに襲っては来ないけど、なんせ暗闇に一人。
 
複数個所からキョン!と鳴かれると、こちらも泣きそうになる。 
ま、そんな感じでしばし場所を借りて観望を続けた。ひさびさのいい★空。満足♪

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