横浜中華街の「天龍菜館」で激安ランチが500円!「天龍菜館」の500円ランチの中で一番美味い(と思う)麻婆茄子。素揚げしたナスに正体不明の餡がかかっていて、よくある麻婆茄子とは全然違う。麻婆茄子というより魚香茄子っぽい。そもそも麻婆茄子は中華には存在しない料理で、豆腐の代わりに茄子を使った日本発祥&独自のもの。中華では似た料理として豆板醤や花椒が入らない魚香茄子があって、日本では麻婆茄子として紹介されることが多い。まあ、天龍菜館は従来の中華の型にはまらない料理を出すことで人気の店だったし。。 この店のオーナーシェフは茹さんという香港人で、実は2代目。高齢のため引退した前店主から1996年に店を引き継いだとネットの記事で読んだことがあるけど、これは明らかな間違い。開港150周年の直前ぐらいまでは、貞さんという80代の老板がワンオペで店を切り盛りしていたはず。茹さんが店を引き継いだ当初は料理がすごく不味くなっていて、しばらく店から足が遠のいたのが確か2010~11年ぐらい。その後、味が良くなり、500円のランチが始まって再び通うように。店の3階に住んでいた貞さんは調理もそこでしていて、エレベーターもないビルだったため、いちいち階段を上り下りしなければならない老板の負担にならないよう、注文はまとめて一度で済ませるのが常連客の暗黙の了解だった。注文の仕方としては名物の黒酢酢豚とか、絶対に食べたいメニューを指定してからザックリ予算を伝えれば、あとは金額に応じて料理を作ってくれるという塩梅。当時は出てくるまでどんな料理かわからないワクワク感があり、こちらが満腹になるまで予算とは関係なく老板が延々と料理を作り続けてくれた(それでも勘定は当初の予算通り)。 店舗はもともとビルのガレージで、今でこそ店の体裁をかろうじて保っているものの、上画像の左側の壁が昔はビニールシートで覆われていただけ。確かサッシの入口もなかったような気がする。当時は夏は汗だく、冬は凍えながら食事をしていた。さらにトイレもなく、必要の際は近くの公衆トイレに行かなければならなかった。昔はワンオペ営業だったので、調理のため3階の厨房にほとんど居ずっ張りの貞さんは1階のお客には目が届かなかったし、トイレも店外だったので、当時は食い逃げが横行していて気の毒だった。