(文中訂正:コメントにてご指摘いただきましたが、2つ目のスロージャンプはサルコウではなくループでした!miyuking さん、いつもありがとうございます。)
りくりゅうファンの皆様
ひとつ前の記事のニュースを消化した上で読んでくださっていることと思います。
セリーヌ・ディオンの曲を使用したプログラムが見送られたのを残念に思われたファンもいらっしゃるでしょうが、北京オリンピックのシーズンにりくりゅうが滑った「WOMAN」が戻って来たのを喜ぶ方々もいらっしゃるはず。
変更のタイミングや理由についてはおってご本人たちからのコメントがあると思いますので、ここではまず、昨夜のワールド・シミュレーションのレポートをさせていただきますね。
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Skate Oakville のインスタグラムでちょこっと宣伝はされていましたが、本当にギリギリになって情報が公開された今回のシミュレーションでした。
昨年はいつもの午前中の練習時間帯に開催されたのに対し、今年はちゃんと夜の19時から開始され、大会中の試合スケジュールを模した本格的なリハーサルの体裁を成していました。
参加したのはワールドに実際出場するオーストリア代表のソフィア・シャラー&リヴィオ・マイヤー組、そして日本代表の三浦璃来&木原龍一組でした。
私は少し早めに行って、近所の日本人の友人親子たちと観ることになっていて、ド真ん中の席に陣取りました。
でもしばらくすると、向こう側にジャッジらしき人たちが何人か入って来て座ったのですよ。「ということは、あっちが正面か!」と思って皆でゾロゾロと移動したのです。
これがジャッジ側からの眺め:
しばらくすると三浦選手と木原選手の姿が見えて来ました。
そしてソフィアとリヴィオたちも登場。
クラブ事務局長のジョニさんが場内アナウンスで本番さながらに各チームのバイオを紹介をする中で、6分間練習が行われます。
そこからいったん、引き揚げて、5分間の休憩のあと最初にオーストリアのペアが演技を始めました。
リヴィオたちはSPを滑ったのですが、とても良かったです!さすがにワールド二週間前ともなると仕上がって来ていますね。
ところが彼らはジャッジ側じゃなくて、最初に私たちが滑っていた方を向いて演技をしたんですよね。
そこで私たちは非常に戸惑って「あれ?向こうが正面?」とザワついて、「りくりゅうの演技が始まる前にもう一回、向こう側に移動する?」ということになりました。
オバちゃん集団4人と子ども3人が必死で客席の裏を半周する姿をご想像ください。
息を切らせて席について、りくりゅうの演技のスタートを待ちました。
ブルーノコーチと最後のやり取りがあり
送り出され
リンク中央へと向かっていく。
すると:
えええええ、やっぱり向こう?
でももう手遅れです。裏側から観ることになり、それでも最初から最後まで心から応援しました。(ちなみに私は RIKURYU タオルバナーも持参)
懐かしい調べに乗せて、璃来選手がツイストで高く舞い上がり、SBSの3連続も決まる(龍一選手が2個目のアクセルでちょっと着氷が乱れましたが)
リフト、スロー3ルッツも流れるように決まり、
ペアスピン、SBSの3サルコウはピッタリ。そこからリフト、スロー3サルコウ ループ(ご指摘ありがとうございました!)を豪快に着氷させる璃来姫。
もう何度も見まくったこのプログラム、振り付けも我々ファンは憶えてしまっています。
ああ、でも最後もあっち側を向いてフィニッシュ・ポーズをとるのね(当たり前)
そうして演技が終了し、二組が揃ってご挨拶。
ボード際に戻ってくるとちびっこファン達が待ち構えてサインをねだります。
良いですね、こういう光景は。
メーガンコーチもお子さんたちを連れて応援に来ていました。演技後は教え子たちの仕上がり具合に満足そうにしていましたよ。
ワールドの試合本番まであと13日となりました。このまま順調に練習を重ねて、モントリオールで存分に実力を発揮してほしいですね!
私としては、演技を観ている途中でもつくづく「龍一選手、本当によくここまで身体の調子を戻してきたなあ」と感慨深く、目頭を押さえながら思ったことでした。
先月の四大陸選手権にしても、どうやってあの短時間で出場するところまで持って行けたのかが謎ですが、今回、ワールドに出ることだって実際はもの凄いカムバックなのです。
りくりゅうがディフェンディング・チャンピオンとしてモントリオールでの世界選手権に出る。これをごく当然のことのように思っていたのが、10月以降は予測がつかない事態に陥りました。
でも彼らは帰って来てくれた。しっかりと毎日、自分たちのやるべきことをコツコツと積み重ねて、間に合うと信じて。
ああ、嬉しい。
現地でも応援できるよう、アタクシ自身も体調管理に気を付けなければ。
ということで、2024年のワールド・シミュレーションのレポートを終えたいと思います。