一週間遅れで2024年の初記事を:今週はカナダ選手権が開催されます! | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

皆さま、明けましておめでとうございます。と言ってもすでに明けてから一週間経っている訳ですが…

 

ここ数日、珍しく体調を崩してしまい、初記事をアップするのが例年にも増して遅れてしまいました。普段は周りで皆が風邪を引いても移らないアタクシ、夫にも「ターミネーターか?」と感心されていた事につい、傲慢になっていたのかもしれません。

 

思い返せばコロナパンデミック前から一度も風邪を引いていなかったのでかなり長期間、頑張っていたんですよね。

 

まあでも幸い、回復に向かっていますのでそろそろブログを再開することにいたしました。2024年もよろしくお願いいたします!!

 

 

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それにしても日本ではお正月早々から悲しいニュースが相次ぎましたね。

 

元日の能登半島大地震は衝撃でした。輪島の朝市は私が1976年にフランスから帰国して初めて従兄たちに旅行で連れて行ってもらった場所だったので、ずっと特別な思い出として残っていました。

 

また、1995年1月の阪神大震災の時は夫とまだ3歳だった長男とちょうど御影の実家に帰省していて被災したので、その記憶とも重なりました。寒い中、ライフラインが断たれて呆然とする感覚は(実家は被害が比較的少なかったものの)よく憶えています。

 

物資が届かなかったり、避難する場所が不足していたり、避難所でも不自由をしていらっしゃる方々が多いと聞きますが、どうか一日も早く安全な環境が整いますよう、お祈りしています。

 

 

羽田空港での事故もとてもショックでした。うちの母はあのニュースを見て、うちの息子たちにはもう日本に来ないでほしいと言い出す始末でしたが、考えてみればあれだけのフライト数が行き交う中、よく事故が起こらないものだと言った方が正しいのかも知れません。それだけ管制官の仕事が普段は上手く進められている、そのおかげで我々は空の旅が出来ているのです。

 

伊丹空港に降り立つ度によくこんな街中の人口密度の高いところに空港があるものだと感心するのですが、本当に当たり前ではないのですよね。

 

乗客、乗組員全員が避難に成功したのも奇跡的でした。私は一応、飛行機に乗る時は離陸時、着陸時の注意事項を聞くようにしているのですが、いざとなったらちゃんと行動できるか全く自信がありません。これからもなるべく気持ちを引き締めて備えようと思ったことでした。

 

 

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オークビルでは毎日、かなり鬱陶しいお天気が続いています。零下の気温があまり多くなく、「暖冬」と言えばそうなのですが、なにせ陽の光が乏しい。

 

 

これは元日に撮影した写真ですが

 

 

 

 

ほぼ毎日こんな感じです。

 

しかも珍しく晴天だった先週の木曜日、1月4日のラジオの天気予報で聞いたところによると、12月から23日間連続で太陽が出ていなかった、と。

 

そしてその後もまたずっと曇り空で気が滅入ります。

 

昔からカナダ人は2月辺りにこぞって南の島だとか、アメリカのフロリダ州に太陽光線を求めてバケーションを取る習慣がありますが、それもそのはず。こんだけ毎日がドンヨリしていると本当に鬱になりかねません。

 

 

 

 

 

 

そんな中、お馴染みのカメラマン、ダニエル・アールちゃんは今週開催されるカナダ選手権に出向いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

会場はアルバータ州のカルガリー、昨年の世界ジュニア選手権が行われたアリーナです。

 

(↓写真は2023年3月撮影のもの)

 

 

 

 

カルガリー五輪のために作られた素晴らしい競技場ですが、どうやら今週は極寒に見舞われるらしく「マイナス37℃」などという訳の分からない気温になるとか!

 

試合面で注目すべき点としては:

 

*キーガン・メッシング引退後の男子で誰が王座に輝くのか?

 

まあ順当に行けばローマン・サドフスキー選手だったりするのですが、彼は今シーズン冒頭から怪我に見舞われたり、ロスバゲで初戦であるはずのワルシャワ・カップに出られなかったりとか、色々と困難が立ちはだかっています。果たしてどんな演技を見せてくれるのか?

 

その他はコンラッド・オーゼル選手あたりですかね?彼はジュニアの頃からクワッドを武器としていましたが、その他の部分での成長が滞ってシニアでの実績が積めていません。そろそろ安定してきても良いのですが…

 

かつての天才少年、スティーブン・ゴゴレフ選手、彼もジュニア時代の輝かしい成績がシニア以降では見られません。今シーズンのGPシリーズでもあまりパッとしませんでしたね。

 

と、これ以外に特筆に値する選手がいないのが切ないです。

 

 

*女子はマデリン・スキザスの3連覇か?

 

男子に負けるとも劣らず(?)層が薄いのはカナダ女子。スキザス選手がここのところ、ほとんど敵なしで連覇していますが、今年も何となく似たような展開になるのでしょうか。

 

それともカイヤ・ロイター選手がようやく台頭するのか?オータム・クラシックでは憧れの坂本花織選手と一緒に出場出来て本当に嬉しそうだったロイター選手でしたね。

 

 

 

 

なお、スケートオークビルでのりくりゅうのリンクメイト、フィオナ・ボンバルディエ選手は今大会で女子シングルとペアで出場!いつも本当に明るくて可愛い彼女、昨年はシングルで3位に入るという快挙だったのでした。

 

今年は本格的にペアに取り組んだので、シングルの試合はどれだけ成果を上げられるか分かりませんが、応援したいと思います!

 

 

*ペアは2組でトップ争いか?

 

カナダのペアはなかなか面白い戦いになるかな、と思っていたのですが、1月に入ってブルック・マッキントッシュ&ベンジャミン・ミマール組が棄権すると発表。これはショックでした。

 

このペアは昨年末からオークビルのリンクに練習に来ていました。コーチは変更なしだったのですが、一応そういった意味でりくりゅうのリンクメイトであったと言えます。

 

今シーズン、今まで程のきらめきが無いなあ、と不思議に思っていたのですが、どうやらブルック選手が足を負傷していたようですね。ナショナルズで良い演技を見せて、挽回してくれるかと思ったのですが、本当に残念でした。

 

となるとダントツで実力があるのはディアナ・ステラート・デュデク&マキシム・デシャン組、そしてリア・ペレイラ&トレント・ミショー組です。

 

ディアナ達は今シーズン、初戦のオータムクラシックではりくりゅうを破って優勝。GP大会を二つとも優勝して、ファイナルでも表彰台に乗っています。

 

一方、トレントたちは昨シーズンからの勢いを保ち、どんどんトップに迫っている印象を受けます。リア選手がシングルで昨シーズンまで活躍していただけにSBSのジャンプがとても安定していて、それがこのチームの強みだと言えます。

 

 

*アイスダンスは最も層が厚い…はずでしたが

 

この競技はパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ組の優勝、2位、3位もほぼ決まっていると思われました。

 

パイパー達の今シーズンのフリー「嵐が丘」は斬新で、彼らの得意な「演劇」的なプログラムです。GPFでは3位に入りましたが、個人的にはワールドでもう少し上に行けると確信しています。

 

そしてマージョリー・ラジョワ&ザカリー・ラガ組のRDが秀逸です。「スリラー」は衣装も編曲も最高で、私はこのプログラムが今シーズンの全てのRDの中で一番、好きです。今年のナショナルズでは総合てもおそらく2位に入る気がします。

 

というのも順当に行けば2位になるはずのローランス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソーレンセン組がけっこうなスキャンダルに包まれてしまっているのです。1月4日にアメリカの記者クリスティン・ブレナンが書いた記事によると、ソーレンセン選手が10年以上前にアメリカの(元)アイスダンス選手に対して性的暴行をはたらいて、その相手が訴えているというかなりショッキングな内容でした(あえて記事へのリンクは貼りません)。

 

今のところ、エントリー表から外れていないのですが、ソーレンセン選手がカナダの Office of the Sport Integrity Commissioner という組織による調査を受けているということで、競技に支障を来すことは必至。ましてや周囲の選手たちにも影響が及ぶでしょう。なので土壇場になって棄権することも十二分にあるかと…

 

 

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シニアのカナダ選手権に先立って、同じ会場でジュニアの選手権も行われます。こちらにはペアでオークビルからジャズミン・デロシェ&キーラン・スラッシャー組が出場するのでぜひ注目したいですね。

 

 

競技スケジュールエントリー表&結果速報などをチェックの上、応援いたしましょう。

 

 

この他、同じ時期にヨーロッパ選手権も開催されるとあってフィギュアファンには大忙しの一週間になりますね。とても楽しみです!