2023年ISU世界ジュニア選手権(カルガリー大会):3月2日・ペアFS | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

実は3月2日のペアFSの試合前、飛び込んできたニュースがアメリカのペアコーチ、トッド・サンド氏が心臓麻痺を起こして救急車で運ばれた、ということでした。

 

 

 

 

非常に心配な状況の中、彼の選手たちも滑ることになったのですが、前日には元気そうなサンドコーチの姿を見ていただけに現場にいる皆も本当にショックでした。

 

試合は滞りなく進み、SPで9位不調だったクロエとキランたちも盛り返しました。彼らの笑顔をミックスゾーンで見ることが出来て良かったです。

 

 

 

クロエたちは結局8位という結果になりました。

 

そして日本の村上&森口ペアの演技になると、私はまた階段を駆け上がって客席でみるようにしたのですが、本当に終始のびのびと滑っている姿が良かったです!

 

会場ではどうやらはるすみのSBSジャンプの凄さを知っている人が多かったようで、まずは3ルッツが綺麗に決まると大きな歓声が、そして怒涛の三連続(3サルコウ・3トウ・2アクセル)が繰り出されるとどよめきが起こりました。

 

そこから明らかに拍手が大きくなり、ビートルズのメドレーに乗せて最後まで盛り上がりました。

 

それはどうやら選手側にも伝わっていたようで、取材エリアでのコメントにも出ていました。後半、疲れが出始めてきた時に、会場からの応援に助けられた、と。

 

 

 

 

SPで大幅なスコアの更新があったので、フリーではわずかにPBに届かなかったものの、トータルでは154点台!本当に良くやりました。

 

Golden Skate のツイートで手に持っているのは、首位のアメリカチームのダニエル選手のお母さまから頂いたシマウマのぬいぐるみだそうです。

 

私の予想としてはフリー後、はるすみたちの順位が少なくとも一つは上がるのではないか、と思っていました。5位に入っていたカナダのチームにはそこまでの得点力がないこと、そしてもしかすると前日は2位だったフランスのチームがリードを守れないかも、ということがあったのです。

 

するとなんと、両方のチームともをはるすみが抜いたじゃありませんか!

 

初ジュニア世界選手権でいきなり4位?凄くないですか?

 

なお、前日は4位だったウクライナのヴィオレッタとイヴァン達が表彰台に。そして1位と2位は結局、変わらずにアメリカのソフィア&ダニエル組が優勝、そして準優勝がオーストラリアのアナスタシア&ヘクター組となりました。

 

特にダニエル達はスコアがアナウンスされ、優勝が決まると大喜び、のち号泣。

 

 

 

 

コーチのトッドさんに捧げた、という彼らの力強い演技は見ている側にも大きな感動を与えました。

 

なお、これは余談ですが、ダニエル選手はスケートの他、仕事と勉学にも励んでいるそうで、機械工学をカレッジで学んでいるそうです。

 

 

 

 

ヘクター選手は膝に故障を抱えているらしく、ちょっと痛そうにしながらリンクを降りていましたね。でも彼らがノーミスで滑ればシニアでも行けそう、と思っていたら埼玉の世界選手権にも出るそうです。

 

 

 

 

そういえばウクライナのチームも埼玉に行くとのこと。楽しみが増えました。

 

 

 

 

はるすみと同じ時期にオークビルのブルーノ・マルコットコーチのもとで合宿が組めたのが良かった、と彼らも言っていますね。

 

蓋を開けてみると、そのオークビルのリンクで練習していたペアチームはこの大会で8位、4位、そして3位に入った、ということになります。

 

そしてブルーノコーチは舞台裏でも多くの選手やコーチたちに助言を求められたり、今後の練習に関する相談を受けていました。つくづくペアスケート界における彼の存在の大きさを再認識させられたことでした。

 

試合が終わったのが21時半、そこから表彰式があり、記者会見が22時から行われました。22時半に私とSさんがホテルに戻るシャトルに乗りに行くと、そこにブルーノコーチの姿が。

 

これから夜行便(英語ではこういった深夜のフライトは「Red Eye」と言われています。寝不足で翌日、目が赤くなってしまうから、ですね)でトロントに戻り、リクとリュウイチの練習を翌朝、見に行くのだ、と言っていました。

 

りくりゅう、ブルーノコーチにとても大事にされています。