このオータムクラシックの三日間の中で、実は金曜日が一番、お得な日だったのだと思います。ダンス・男子・ペア・女子の四競技の練習と競技が一気に盛り込まれているので、豪華。
そんな金曜の朝、夫に会場まで送ってもらいました。8時ちょっと前に到着したのですが、駐車場にパトカーが二台、停まっていました。理由は未だにイマイチ、不明(まだ調べ中)。
メディアセンターには早くからフォトグラファーの皆さんが集まっていましたのでご挨拶をして、メイン・エントランスと観客席の入り口のある一階から地階におりて、色々と他のボランティア・スタッフたちと打ち合わせをしました。
すでに書きました様に、私は今年の大会ではメディアのお手伝いが一番の役目です。演技を終えた選手たちをまずはテレビのインタビューに連れて行き、そこから新聞・雑誌・そして各種メディアの待つ囲み取材の場へとエスコートすることが、メイン。リクエストがあればコーチやその他の関係者を呼んで来て、取材に協力してもらったりもします。頼まれれば通訳も翻訳もします。
さて、スケートカナダの「カメラポリシー」というものは、メディア部から発信されているものですが、その厳守に携わっているのはセキュリティ部です。プロ仕様のカメラは禁止だとか、動画の撮影もダメ、だとか、これらには昨年から色々と不満がおありの方々がいらっしゃるでしょうが、今年、会場のセキュリティ・スタッフはそこそこ。寛容に対応していると思います。
現在そこかしこに多くの動画が出回っていることからも、会場内で多数の方々が携帯などで動画を撮っていることは明らかです。それをいちいち、取り締まっているとは思えません。また大きなレンズを駆使して写真を撮らないでほしい、ということになっていますが、場内を見渡すたびにけっこうズームできそうなレンズを使っている人を見かけます。もっとも実際のプロのカメラマンさんたちに意見を聞くと、取り外しのレンズであるかどうかを基準にすることは、この頃のカメラの進歩によってさほど意味がない、ということでした。私はこの分野に疎いのでそこんとこは良く分かりません。
しかし、選手の安全に関わることとなると、なるべく徹底したいものだと思いますし、ファンの皆さんもそこは同意していただけるのではないかと思います。
フラッシュの使用は厳禁、ということは当然のことです。しかし会場内にはご自分の携帯やカメラから発される、撮影直前のグリーンやオレンジのライトに気づかずにいらっしゃる方々が多いように思います。高速で滑っていたり、跳んでいる最中にこれらが視界に入るとけっこう、選手にとっては煩わしいようです。どうか皆さん、今一度、ご確認ください。
また、選手の出入り口となるキスクラ左側の通路沿いの席は、最も望ましい場所の一つのようです。そこは少し段が高くなっているのですが、柵を隔ててすぐ下に、大好きな選手たちの顔や頭が並ぶのですから、ファンにとってはもちろん嬉しいでしょう。しかもその前の辺りだけ、ボードの上のガラスが外されているのでリンクが直接、見られる場所でもあります。
この通路に羽生選手が現れると、柵の上から、あるいは柵の格子の間から、かなりの数のスマホやタブレット、あるいはカメラが振りかざされます。私はそれを選手たちと同じレベルから見上げる格好で確認したのですが、とても危なっかしいように思えます。それらの機器は別にストラップで手につながっているのではないでしょう。落っことすのが怖くないかな、と疑問に思います。頭のてっぺんの写真や動画を撮って楽しむのと、万が一自分のカメラや携帯が選手の頭や顔、肩などに落下して当たってしまうかも知れない恐ろしさと、どちらが重いのか?
そこで大事を取って、プロのセキュリティスタッフ(会場内に時間によって3~5名ほどいる)に注意してもらうよう、リーダーが計らってくれました。成果を期待しています。
午前中に、大会事務所から「持ち主不明の荷物は撤去しますのでご注意ください」というアナウンスを日本語でしてほしいと頼まれました。カナダなのだから英語とフランス語のアナウンスだけで良いじゃないか、という理屈もありますよね?荷物を置きっぱなしにしているのは日本人だけじゃないんだから、と。しかし実際問題、大型バス何台かでこの大会に来ているのは日本人のお客さんであり、総数にしても圧倒的に日本人が多いのです。英語とフランス語だけでアナウンスすれば、注意点を理解できずに荷物を撤去されてしまうかも知れません。本来ならば中国語、韓国語、ロシア語、などなど色んな言語でアナウンスするのが親切なのでしょうが、手が回りません。
まあいずれにしてもその一時間後、カメラマンさんに言われて会場を見回ると、まだ多数の荷物が席の確保のために置かれていました。困るのは、ジャッジ後ろの客席の上部に張り巡らされた手すりに我々の作ったフォトポジションの間、間に白い紙をテープで貼って、場所を確保する人がいること。毛布や服を貼り付けている人もいました。確かにここに立ってリンクを一望するのはなかなか見えやすくて良いのですが。。。アナウンスした通りに、セキュリティがそれらの荷物を撤去して行きました。
さて、こんなトピックばかりで、肝心の競技のレポートが出来ていません。しかし明日も早いので今日は寝ます。
と言いつつ、これだけは書いておきたい。
羽生選手のSPの衣装、めっちゃ綺麗です。斜めに入っている矢の様な形の線が光っていて、不思議な効果をもらたしています。老眼鏡でもかけてもうちょっとしっかり見て来たら良かったな、と思いました。
ではおやすみなさい。