WE SURRENDER: 疑ってたわけじゃないけど(GPF男子フリー) | 覚え書きあれこれ

覚え書きあれこれ

記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...


やってくれました。

羽生選手。


疑ってたわけじゃないけど、こんなにも予想以上の、期待以上のことをやってくれちゃうなんて、本当にどう言ったら良いのか。






もうピカチュウどころじゃありません。なんか新しい例えをそろそろ見つけないと追いつきませんね。


圧巻のフリー演技でした。


先シーズンが終わってから数々のベテラン選手が引退したり休業宣言をして、これからの男子スケート競技はなんだか寂しいなあ、と思ったのはついこないだったのに、


今では羽生結弦一人でその穴を埋めているかのようなんですけど。




スポーツ史上ほんのたまに、理屈どうこうじゃなくて、そのアスリートのパフォーマンスを見てただただ口をあんぐりするしかないことがあります。



私が最近で思い出せるのは陸上短距離選手のウサイン・ボルト。



一度だけでなく




二度のオリンピックで短距離100、200メートルを制覇。




その走りがあまりにも桁違いで他の選手は二位を争うことで精一杯、という状態。



本人はもちろん、それなりに必死の努力をしているのに違いないんだけど、単に観ている側にしてみればあまりにも異次元の出来事で、全てが何かの劇を見ているような気になってしまう。


羽生選手もオリンピック・チャンピオンになって、世界チャンピオンになって、これ以上何をすることがあるのかと思いきや、



あ、そうか、彼にはまだ課題があったんだ。




奇しくも北京オリンピックで優勝し、世界記録を塗り替えた後でさえもボルトが言ったように


「俺はまだレジェンドになってない。その途中だ。」




その後、ボルトは二度目のオリンピックをも制覇するのですが、羽生選手もそのつもりなんでしょう。




しかし、今日の羽生選手の演技を見てまだ疑う人がいるだろうか。



彼はきっと伝説のスケーターとなる。



そして我々は皆、言うしかない



We surrender.
参りました。



*********


と、ここでちょっと独り言。


こないだの記事で

「羽生選手は走行しながら充電する車のバッテリーみたいなのかも」

というような事を書いたのですが、

グランプリファイナルの結果を受けての日本のテレビ番組で

コメントを求められた人(誰だか名前は覚えていませんが)が、NHK杯の後の羽生選手のインタビューを見て

「彼は自分でインタビューを受けながら、自分にカウンセリングを施している」

といったニュアンスの事をおっしゃってました。

これはものすごく鋭いな、というか、私には納得が行きました。

羽生選手のあまりにも速い成長にはこういったしくみがあるのじゃないかと思います。


つまり、フツーの人間は1)しんどかったら2)休んで、力を取り戻してから、3)また練習とか作業とか仕事に戻る。


またフツーの人間は1)とことん凹む事態に遭遇すると、2)「えっとこれってどう対処したら良いんだろう」といったん、落ち着いてから、考えをまとめて、人の意見とか聞いて、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら、3)また前進する。


ところが羽生選手の場合はその1)-2)ー3)の間の間隔が非常に短い、というか、2)と3)に関してはほぼ同時進行で行えるのじゃないかと思いました。

まあ、むやみに間隔が短ければ良いというものではなく、時には立ち止まってじっくり考えることも必要ですが、とにかく全てが規格外、ってことですかね。周りの人間は彼のそのスピードについていくため、オタオタしてしまうのでしょう。

そこでちょっと待ってちょっと待って、と怖くなって止めてしまう。


だけど彼はじれったくて仕方がない。


ヒヒーン



困ったやっちゃ。