来週から世界選手権が始まりますね。
トロント・クリケットクラブで練習に励む羽生選手をフィーチャーした予告編のような映像がすでに日本では流れているようです。
オリンピックが終わってから早々にこちらに戻り、世界選手権に備えた彼に全く「だれている」様子は見えません。
むしろ五輪金メダリストになったからこそ、それに恥じないような演技をしなければならないと気を引き締めているのでしょう。
シーズンを通してのペース配分ををブライアンと共に検討し、最大のピークを全日本とソチに迎えるよう、照準を合わせてきたとすれば、この世界選手権は大事な「締め」の部分になるのでしょうか。
最後まで怪我をせず、気負いすぎず、かと言って気を抜かず。
そうブライアンは言ったと思うのですが、何となく私の想像では結弦くんは
「いえ、ぼくは今回もやっぱり全力投球でやらせていただきます」
って言った様な気がします。ずっとそれでやって来たんだし、今さら変えられないよね。
STAY THE COURSE - 脇目をふらず、定めたコースから外れないで
そのまま突っ走ってください。
ところで話はちょっと変わりますが、カナダではオリンピックが終わった今、スポーツ・ファンの関心の的はホッケーのみ、です。
3月下旬ともなるとNHL(プロ・ホッケー)のシーズンがいよいよ大詰めに差し掛かり、カナダ人は誰もが贔屓のチームの応援に没頭しています。
ましてやこれからプレイオフが始まろうとしているのですから、(カナダでならばまだしも海外で)フィギュアスケートの世界選手権が開かれることを知っている人はごく一部。CBCでは一応、生中継が予定されていますが、スター選手のテサモエ組やパトリック・チャンたちが出場しないのだから、深夜に起きて観る人は正直、あまりいないような気がしています。
なので日本では話題になるようなことも、こちらでは全くニュースになりません。
本当に何も。
何も迷わず、自分のやるべきことだけに集中して、世界タイトルをものにしてください。