怒りもかなりおさまって、続きを書く余裕ができました。
さて、ケータリング会社の社長からのメールが来て、すぐに返事を書いてやろうかと思いました。
実際、メールを書き始めるところまでは行きましたが、まあ、まずは主人や息子に相談しようと、事の次第を話してみました。
息子は「うーん、まあそこまで怒らなくても」と生ぬるい意見。
主人は「そりゃ、返事は書いてもいいけど、たぶん何言ってもあっちはたいして気にしないと思うよ」という、さらに冷めた意見。
えー、そうかあ?私、もしかして過剰反応してる?
いや、そんなことは絶対にない。
絶対に何か言ってやらないと気がすまない。
しかし怒りにまかせて、あまりみっともない真似もしたくない。
とりあえずその夜は相手に返信せず、職場の上司(教授)とスタッフ(すでにこのブログにも登場したロレッタちゃん)に相談のメールを送るにとどめました。
翌朝、メールを開けると二人から返事が来ていました。
ロレッタはものすごく憤慨して、「何この態度!即効でこんなとことは手を切るべき!」と、「!」を多用して私の意見に全面的に同調してくれていました。
教授はさすがにもう少し冷静でしたが、「まあ確かに偉そうにしてるし、他にケータリングを頼めるところもあるだろうから、ぼくは切っても構わない」と言ってくれました。
一夜明けてもまだ悶々としていた私は、この二人の意見を受けて、とりあえずケータリング会社を変えることは確定したものの、どんな返事を書けば気が済むかと考えました。
あれこれ全て反論しても良かったのでしょうが、そこまでするとこっちがあまりにもヒステリックに見えるかも知れないと思い、以下のような文面にしました:
メールありがとうございました。
お電話をいただいたときに、受けられず、残念でした。オフィスには誰もいなかったので、どなたから「評判は上々だった」とお聞きになったのかは分かりませんが。
おたくの料理およびデリバリーに関して不満はありません。実際、これまで三年間、利用してきましたが一度もクレームをつけた憶えがありません。
なのでよけい、今回のこちらからのクレームへのおたくの対応を残念に思います。
そもそも社内メールを客に見せるのはどうかと思うのですが、営業担当者が客のクレームを「全てうそ」と言い、それに対して社長が「君は忙しいから対応しなくていい」と言っている場合はよけい、いけません。
とはいっても、このメールのやり取りを見たおかげで、おたくにとって私たちが大事な客ではないと言うことが明らかになりました。よって、上司とも同僚とも相談した上で、今後は別のケータリング会社を使うことにしましたのであしからず。
(こうやって見ると、なんだかんだ言って結局、いちいち相手のあげあし取ってますね、私。)
これを送り、スカッとしたのもつかの間。
意外に小心者の私は、もしかしたらあっちからまた何か言ってくるのではないかとハラハラしはじめました。そのせいで仕事用のメールをあけるのもこわごわ。
しかし一日経っても何もなし。主人が言ったとおり、おそらく私が言ったことなどあっちは何もこたえていないのでしょう。
ストレスを感じた私の方が損をしたみたいですね。
このケータリング会社はHPを見ても最近、なかなか羽振りが良いようです。大きなイベントも請け負っているし、私たちよりもよっぽど高額な注文をする客も抱えているのだと思います。
ただ、大した客ではないとあなどって、信用を失うようなことをしていると、今は繁盛していても必ず衰退する日が来るに違いない、と私は思います。
客商売においては、客がクレームをつけたときにいかに会社側が対応するかによって、その会社の本質が見えるんだなあ、と今回はつくづく感じました。