醒めたらどうせ忘れる夢でも | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『醒めたらどうせ忘れる夢でも』(2024)全8話

映像制作ユニットatto(6)scrawll(アトロクスクロールル)『ポリエチレンテレフタレート』の続編になる。

 

監督・脚本・編集 浅井日向

 

重岡琉、浅井日向、小林紗菜、前橋佑樹、河野祐真、和田遥奈、山田竜椰、東優花、山本心奈、奥田龍平、吉松磨黎、佐根星太郎、他。

 

香(浅井日向)はなんとなく養成所同窓の柚月(小林紗菜)と関係を続けていて、涼(重岡琉)も職場の幸太(河野祐真)と続いていた。でも、香と柚月との関係は曖昧であり、柚月は第一に役者への夢を考えている。香の役者業は順調で、同窓の蒼衣(前橋佑樹)が映像作品コンテストに出品したいと、脚本〜監督する自作に香、柚月を誘う。作品を撮る間だけでも、なんならそれ以上、祖父の持ち物である家屋に居住をすすめる。幸太には子供を願う妻初音(和田遥奈)がいて、うまくいってないし初音は涼の存在も知っている。それで初音は夫婦関係をハッキリさせたいと幸太に詰め寄っている。幸太は、親はもちろん知らない、涼のことは好きだ、妻の存在をどうするか、答えが出ない。涼は香を忘れられていない。妻のいる幸太では埋められない。それでも一人は寂しいからと受け身の日常を送っている。

蒼衣の呼びかけで涼もキャストに誘われ、香と久しぶりの再会となり、修復を願う涼ともうステージが違う香…。

と、その後の涼と香、その周りの者たちの「今」が描かれていて、多少の起伏はあってドキドキハラハラはするものの、展開に無理がなく、人の生きる道を垣間見せてもらったという感じ。良かった。

 

役者として成功したい柚月、役者を諦めた涼、最後のチャレンジとして役者から創る側へまわろうとする蒼衣、と表現(クリエイト)に携わる者たちの葛藤が描かれていて、制作側がチラチラ見えるのも興味深く面白い。これは『108回死んだ僕ら』でもあって、ガッツリサラリーマンとか描かないのは、知らない世界は描かないということなのかなぁと。

なんにせよ、等身大が魅力なので、その年々の人達を描いていって欲しいな。若い時にはその時だけの感覚でしか描けないものがあるから。(年齢とともに深みは出ても創作物に現れる感性はまがいものぽくなっていく。そこを技術で埋めるわけだが)

 

みんな上手いんだけど、この作品では蒼衣役の前橋佑樹がとても良かった。それから浅井日向の香の使い分けもみごとだった。脚本も書いてるので、香に関しては芯の部分からとらえられているのだろう。あと、小林紗菜のキャラクターによってしっかりと違う人に見えるのは魅力。

 

でもちょっとラスト。前作で互いの名づけの話があって、それが拾われた形のラストだったけど、まあ、そのラストはオマケというかネタだと思いたい。涼と香の願望が合わさると、そういう答えが導き出されるのだろう、ととらえたい。

 

★★★(★)

 

 

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