バレエ男子! | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『バレエ男子!』(2025)MBS系列 0501~全8話

 

監督 綾部真弥(『おいしい給食』シリーズ、他)

脚本 岸本鮎佳

バレエ監修・指導 草刈民代

バレエ指導 菊池研

主題歌 舟津真翔(ふなつまなと)「魔法のコトバ」

エンディングテーマ 近石涼「フィナーレ」

 

戸塚純貴、大東駿介、吉澤要人(よしざわかなめ)、水上京香、久世星佳、宮崎心桜(みやざきこころ)、松永玲子、小橋めぐみ、福田桃芭(ふくだももは)、他。

 

小森川バレエ団の団員である小林八誠=こばやしはっせい(戸塚純貴)は良い意味で自己肯定感が高くナルシスト、明るくポジティブなのだけど、実は密かに20年も続けていたバレエを辞めようと考えている。でありながら、男子のバレエダンサーをもっと世に知らしめるべく動画配信活動などもしている。そして小森川バレエ新人公演、50周年記念公演を通し、八誠がそもそもバレエを始めたきっかけ、それが「ドン・キホーテ」のエスパーダ役へのこだわりにつながっていたこと、その役をやることが八誠のバレエ人生の集大成だったとわかる。という流れの中で、八誠のバレエへの思い、夢を追うことの意味などが描かれる。

また、同じバレエ団で仲の良いプリンシパルの守山正信通称マモさん(大東俊介)、同期の佐々木真白=ささきましろ(吉澤要人)とのやり取りを中心に、元カノのダンサーりさ子(水上京香)、真白とパドドゥを踊ることになるみゆき(福田桃芭)、八誠が受け持つバレエクラスの中学生の生徒咲良(宮崎心桜)、などそれぞれ問題を抱える人たちとの交流から、互いに成長する様、また視聴者にはバレエの世界をざっくり紹介していく。

 

コメディ。

 

小森川バレエ代表久世星佳、団員を仕切る先生牧本小橋めぐみ

八誠たちがよく行く定食屋のおかみさん波子(松永玲子)がなかなか良いキャラクター。けっこうフィーチャーされるので最後まで何かあるのかと思ってたけど、八誠を応援する以外、特に何もなく終わった。何か欲しかった。今に繋がるドラマティックな過去とか。

演目として「くるみ割り人形」「ライモンダ」「ドンキホーテ」が入る。

 

吉澤要人はバレエ経験者のようで、まあ見れた。女性陣(役者)も経験者のようで安心して見れた。戸塚純貴も大東俊介も頑張ってたけど、やっぱりバレエは特殊で(バレエに限らずだろうけど)、出来る人が出来ない役するのが一番いいなと『ミッドナイトスワン』で確信した通りだった。やっぱりただ立っているだけでも姿勢に目がいき、上半身は良くても脚に違いが出てしまう。もちろん、話が良ければ、出来る出来ないは関係なくなるのかもしれないけど、その話が…(^^;;

ほぼアドリブのような台詞展開は興醒めするものが多い…と感じるくらいキャッチボールが長い。

あと、50周年記念公演のわりには意外とあっさり中止にする。機材に支障が出るなら別日を立てればいいし、そもそもそれくらいのスケジュールは組んでおくものではないのか、と"ドラマ"を無視した疑問が湧いてしまった。これが災害級の集中豪雨ならまだしも。結局はスタジオでの「ドン・キホーテ」上演&配信になる。バレエはどこでも踊れるという台詞もあるのだけど、それは身内の発表会レベルね。

レッスンやリハの様子だけで、舞台映像は無し。それではバレエの魅力は伝わらない。

とまあ、バレエ男子、バレエダンサーの苦悩も、扱いの軽さ、表面的な解決策で、ほぼ伝わってこないし、コメディというわりには笑えなかったり、と残念なドラマだった。

戸塚純貴の良さも出ていない。

 

良かったのは、りさ子が持つ一般クラスのレッスンで、そこの生徒の様子。リアリティがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

制作&吉澤要人インタビュー