コントラクト・キラー | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『コントラクト・キラー』(1990/日本公開1991)

原題は『I Hired a Contract Killer』

フィンランド、スウェーデン映画

原案はペーター・フォン・バッグ

 

監督・脚本 アキ・カウリスマキ

 

 

 

 

フランス出身のアンリ(ジャン・ピエール・レオ)はロンドンの地で15年勤めた会社を突然解雇される。孤独な一人暮らしな上、会社でも交流を持たないアンリは絶望感でいっぱいになり自殺をはかる。しかしどれも失敗に終わり、ついにはコントラクト・キラー(殺し請け負い業)に自分の殺害を依頼する。

ただ殺されるのを待つ身になるが、待ってるだけで手持ち無沙汰なアンリは近所のパブへ赴く。アルコールを飲まないアンリだったが、酒以外ないと言われウイスキーをけっこうな量飲む。酒の味を知り、そしてそこで花売りのマーガレット(マージ・クラーク)と出会い恋に落ちる。愛する人の存在が生きる喜びにつながり、殺されることが恐怖へと変わる。

だが、殺し屋(ケネス・コリー)は仕事を全うするためアンリとマーガレットを張り込む。アンリは依頼を取り消そうとコントラクト・キラーの事務所のあったバーを訪ねるが解体され存在しなかった。殺し屋から逃げ回る日々が始まる。その間に強盗犯の濡衣を着せられ二重に逃げ回ることになったり、最愛のマーガレットとも離れ離れにならなければならなかったりとトラブルが続く。また、殺し屋には癌を患い余命宣告されてる都合上、早く仕事を片付けなければならない事情があった。

しかして、どこまでも親身になってついてきてくれるマーガレットを得たアンリには希望という光明しかなく、本当に絶望しているのは殺し屋のほうだった…。

 

静かで、言葉(台詞)少なく、役者の表情や行動の演技、シーンのみで把握していく毎度のスタイルは受け手にとって自由で本当にいい。

 

殺し屋が渋くてアキ・カウリスマキ作にしてはかっこよかった。その殺し屋の娘もかわいい。(ただし好みの問題かも)

 

展開は読めるものの面白かった。

 

そういえばパブでジョー・ストラマーが歌っててびっくりした。ほんと?本物!?と調べたらやっぱり本物だった。これだけでも観る価値ある笑。

 

★★★(★)

 

 

冒頭、「マイケル・パウエルに捧ぐ」とあるのは? ちょうど公開年に亡くなったからかな?