クー!キン・ザ・ザ | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『クー!キン・ザ・ザ』(2013/日本公開2021)

ジョージア、ロシア合作映画。原題『Ku! Kin-dza-dza』

1986年の『不思議惑星キン・ザ・ザ』を同監督ゲオルギー・ダネリアによってアニメ化した作品。

 

監督 ゲオルギー・ダネリアタチアナ・イリーナ

脚本 ゲオルギー・ダネリア

 

基本的な流れ、テーマなど、変わりはないけど、2時間ちょいの作品を1時間半にまとめるので、端折ってる部分もあるし、実写なら表情や間合いから読み取るところ、アニメーションはそこに尺を割かずコンパクトにわかりやすく、よりコミカルに仕上がっている。


たまたま遭遇した二人の男が異星人と接したばかりに、キン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。そこで知り合った異星人と駆け引きをしながら地球への生還を目指す。

コメディSF。

 

違いは、主人公であるウラジミール(声:ニコライ・グベンコ)が、建築技師ではなく離婚寸前のチェロ奏者であり、トリク(声:イヴァン・ツェフミストレンコ)はバイオリン運びの音大生ではなくDJ志望で実はウラジミールの甥。モスクワの街に出てる理由も、ウラジミールはお使いではなく離婚危機で傷心にあり渋滞にはまって車を降り歩き出したところ、トリクはバイオリン積み忘れではなくただ歩いているところだった。ワープ装置が機能しなくて困ってる異星人(プリュク星のチャトル人)は見た目もしっかり異生物。飛ばされたプリュクにいるチャトル人、パッツ人も同じく異生物な外見。トリクの荷物の中にあったぶどう酢はシャンプーに変えられていた(そのシャンプーは飲まれ好んで調理に使われる。ぶどう酢は得手不得手に分かれてた)。それとチャトル人のウエフ(声:アンドレイ・レオノフ)とパッツ人のビー(声:アレクセイ・コルガン)の他にロボットのアブドラクスがいた。身分階級も、統治者は実写ではPJ様だけどアニメではペジェと呼ばれてる(これは読み違いかも?)。あとズボンの色による差別化は赤>黄>緑と三段階だった。また、人気を得る「♪マ〜マ、マ〜マ、どうしよう♪」と歌う歌も、ウラジミールの携帯の着メロとして最初に認識できる。

 

アニメーションでも人種の差、身分の差を超えた信頼を軸にした情のある作品になってた。

 

実写の方が今だからこそか、レトロ色が強く演者の表情も豊かで面白かった。

 

★★★★