関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ! | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!』(2016)

 

監督 服部大二

脚本 宮本武史(『きさらぎ駅』他)

 

高校を卒業してからフリーターでふらふらしていた水上風太(西畑大吾)は、地域活性化のために作られたご当地アイドル「小姓ズ」のメンバー募集に応募する。ミュージカルスターを夢見て脱退した成瀬満(中山優馬)の穴埋めだった。他にめぼしい応募者もいなかったため、あっさり風太は合格してしまう。現メンバーは4人。リーダーは元ホストの板野次郎(浜中文一)、高校生の橘亮介(大西流星)、とび職の朝比奈和正(赤名竜乃介)、そしてなんと風太の小学生の時の同級生で現役国大生の小柳翔吉(向井康二)がいた。

ところでこの「小姓ズ」、翔吉とマネージャーの橋口武彦(室龍太)以外、どうもやる気に欠けるし、パフォーマンスも微妙。ファンにいたっては次郎のホスト時代から応援してるスナックのママが固定でいるだけ。収益どころか赤字を出す推されないアイドルなのだった。そんなだからついに最後通告を渡される。それは、結成5周年記念ライブを満席にできなければ解散、というものだった。

かつら職人の高島(本田博太郎)の力も借り、「小姓ズ」なりに作戦を練り、タウン誌にも取り上げられ、定期ライブの客足の伸びも期待できたが、目指したミュージカルの出来は悪く、結局固定ファンがつかない。しかも、小学生の頃からの夢、本気でアイドルを目指す翔吉との間に意識の差が表れ、仲間割れを起こす。そうして5周年記念ライブは失敗に終わる。

結局解散となった「小姓ズ」だが、撮影所で働くスタッフの真摯な仕事への姿勢や、まわりの人たちの情熱などを垣間見るうち、みんな徐々に本気になっていく。亮介の担任和久井(野々すみ花)がミュージカル経験者だったことから教えを乞い、喧嘩別れしたままの翔吉を迎えに行き、「小姓ズ」再結成へと動き出す…。

 

昔からなんでも器用にこなすが壁に弱く長続きしない口だけ番長のような風太。失敗が怖くて努力ができない。それを翔吉の本気とまわりの人間たちの頑張りが変える。それは進路を考えねばならない高校生の亮介にも、流れに身を任せて生きる次郎にも、親方が怖くて自分の本心を言えない朝比奈にも影響を与える。という自分と向き合うことの大切さを描いた話。

 

風太と翔吉の同級生に藤原丈一郎大橋和也。銭湯で働いてる若者に草間リチャード敬太。モブには道枝駿佑も。

 

★★★

 

 

公式サイト