【ndjc】ラララ・ランドリー | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『ラララ・ランドリー』(製作2012)

ndjc(New Directions in Japanese Cinema)

文化庁委託事業・若手映画作家育成プロジェクトの作品

 

監督・脚本 鈴木研一郎(『貴族』他)

 

ミュージシャンを目指して塗装業を営む実家を出て行った優子(田中美里=たなかみり)は、メジャーデビューが決まったのに、今さらながら人前で歌うことに自信をなくしている。デビューCDのジャケ写も気に入らない。実家に帰ると両親や従業員は手放しで喜んでくれているのに、弟の翔(松下洸平)は邪険だ。翔は仕方なさげに自分は跡継ぎだからと言う。幼い頃、近くのコインランドリーでの洗濯が姉弟の役目だった。二人はよくそこで歌を歌っていた。そして翔は今でもストリートで歌を歌っていた。本当は翔は応援しているのだと知った優子は、初心に帰り、もう一度歌うことを始める…。

というミュージカル仕立ての作品。

 

タイトル、『ラ・ラ・ランド』のもじりかな? でも意味が通じないから違うか。

 

役者が下手。脚本が足りない。演出に意味を感じられない。

優子の自信をなくしてる理由が曖昧で説得力がない。地元の演芸場みたいなところで祝ってくれるのだが、そこで歌えない優子は逃げ出してしまう。そのフォローがない。なのに、ラストは公園で歌って大団円。優子の目指していたものが観客との一体感なのであれば、それは演芸場でも可能だったはず。同次元で歌うだけならプロである必要はない。

翔もミュージシャンになりたかったのか、それならばそこをもっと濃く描くべきで、それが優子の気持ちの変化に役立つよう作るのが、尺的にも妥当。

事務所のマネージャーだかが優子を迎えに来ているのだけど、優子の才能に関して説得力を持たせられてない、ただの賑やかし要員なので、いらない。

父親のヨッパ演技には心底がっかりした。

 

田中美里、歌は上手なのに気の毒。

上手といえば、松下洸平、よくこんな演技から『スカーレット』の八さんへ行けたなぁ。

 

 

 

制作プロダクション 永井プロジェクト