『冬の蝶』(2016)
監督・脚本 遠山昇司
認知症の祖母(大西靖子)から「蝶を捕まえて今手の中に隠しているの、今度会う時に見せてあげる」という電話をうけたサチ(Una)。でもそのすぐ後に、母(岩崎幸代)から祖母がもうしばらく調子が悪く昨日から眠ったまま起きない、もうだめかもしれないという連絡をうける。サチは山奥の実家に帰る。ちょうどその日、兄(五十嵐靖晃)が畑で変わった蝶が死んでいるのを見つける。蝶は子供の頃二人で見た不思議な蝶だった。標本から取ったんだろうとその蝶を誰も信じなかった。
目を覚ました祖母はサチに蝶を渡すが、もちろん手の中には何もない。
サチが好きではない故郷、病床にある祖母とそこに暮らす母と兄、蝶の存在を介して抒情的な画で自然と生命を綴った作品。
え、だからなに?という感じの映画だった。兄役以外みんな演技下手くそだし、短編じゃなかったらキレるレベル。
それに冬の蝶が珍しいのか、子供の頃見つけた蝶も土地柄あり得ないことなのか、どこがどう違う蝶なのかわからなかった。
風景が素晴らしいのになんでこんな作品にしかできないんだろうと、意図が理解できなかった。せめて主人公のサチをちゃんと芝居のできる役者にしたらよかったのに。
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