そのときは彼によろしく(ネタバレ有り) | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『そのときは彼によろしく』(2007)

原作は市川拓司の小説。

 

監督 平川雄一朗(『僕だけがいない街』『春待つ僕ら』『記憶屋』他)

脚本 いずみ吉紘(『ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない』『帝一の國』他)、石井薫

 

山田孝之、長澤まさみ、塚本高史、小日向文世、国仲涼子、北川景子、本多力、和久井映見、黄川田将也、他。

 

小学生の時、医者の父親(小日向文世)の転勤で引っ越し、新しい環境になったおとなしい遠山智史(深澤嵐)は学校にあまり馴染めず、湖のほとりで水草を見るのが好きだった。ある日対岸にきらりと反射する光を見て、近づいてみると、そこには廃バスがあり、中には女の子が眠っていた。

女の子は滝川花梨(黒田凛)という名で、両親がいなく、同じ養護施設の五十嵐祐司(桑代貴明)とその相棒のボーダーコリーのトラッシュとで廃バスを秘密基地にしていた。三人はすぐに仲良くなり、智史の親も花梨と佑司をかわいがった。佑司の夢は画家、智史は水草屋さん、花梨は水草屋の看板娘になること。楽しい日々が続く中、花梨が倒れる。父は貧血だと言うが…。

そして、智史はまた引っ越すことになり、二人とは別れてしまった。連絡を取り合うこともなく、13年の月日が流れる。

智史(山田孝之)は夢を叶え、アクアプランツショップ「トラッシュ」を経営している。雑誌に載ったばかりでもあったが、だからといって流行るわけでもなくバイト店員の夏目{黄川田将也)が一人いるだけ。

ある日、店の前に一人の女性が待ち構えていた。森川鈴音(長澤まさみ)という名前だという。剥がし忘れていたアルバイト募集チラシを指差し、今はもう募集していないと言っても、だったら給料無しで寝床だけでもと有無を言わさぬ勢いで入り込んでくる。翌日夏目にモデルの森川鈴音であることを教えられる。鈴音は持病のために仕事を辞めたのだった。

鈴音の首元に見たことのあるプリズムを見つけ、やがて鈴音が花梨であることに気づく。そして花梨の病気についても知ることとなる。

花梨は深い眠りに入ってしまうと二度と起きられない日がくるという難病を患っており、だんだんと眠る時間が多くなり、薬も一番強いものを処方されていた。だから、たまたま雑誌を見て居所がわかった智史に会いにきたのだった。ずっと好きだった智史に。

そんな中、佑司の恋人桃香(北川景子)から、やはり雑誌経由で居所が判明し、佑司が事故にあい意識不明の重体だと連絡が入る。二人は急いで病院へかけつける。佑司も画家への道の途中にあった…。

 

 

ネタバレすると、花梨が倒れ、佑司が助かり、智史の父親が亡くなり、花梨が目覚める。それぞれの命と引き換える形で現世へ戻されるわけだ。「その時は」は、佑司が助かったら、私(花梨)の思い(手紙)を智史「彼」に伝えてね「よろしく」というメッセージ。

&、黄泉の世界でバトンタッチするかのように、佑司は花梨に会って戻れと背中を押されているし、花梨は智史の父親に押されている。タイトルはここまでかかっているんではないかな。

 

純愛と奇跡の感動物語。

 

★★★

 

 

たいして面白くなかったのは、時代性かな。

展開は悪くなかったし、脚本も丁寧な印象なんだけど、奇跡が奇跡すぎて…。

 

 

 

 

配給 東宝