脳男 | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『脳男』(2013)

原作は首藤瓜於(しゅどううりお)の小説。

 

監督 瀧本智行

脚本 真辺克彦(『ソロモンの偽証』他)、成島出

 

生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、大和田健介、染谷将太、光石研、甲本雅裕、小澤征悦、石橋蓮司、山崎ハコ、池谷のぶえ、夏八木勲、他。




 

爆破事件が続く中、ある日、精神科医の鷲谷真梨子(松雪泰子)が乗ろうとしていたバスが爆発する。調べてみると、舌を切られた女が人間爆弾となり乗り込んでいた。女は占い師(池谷のぶえ)でテレビ番組で爆破を予言していた。それを見た人を殺さずにはいられないサイコキラー緑川紀子(二階堂ふみ)の触手が動いたのだった。緑川に依存しているゆりあ(太田莉菜)を仲間に二人で爆破事件を起こしていた。担当刑事茶屋(江口洋介)始め警察は犯人のアジトと思しき場所に乗り込むが、そこでも爆発が起こる。しかして、中に一人数多くの破片を浴びながらも平然と立っていた自称鈴木一郎(生田斗真)を容疑者として捕らえる。

鷲谷を加え、鈴木を取り調べるが様子がおかしい。感情と痛覚がないのだ。そして驚くべき記憶能力がある。やがて本名が入陶大威(いりすたけきみ)とわかり、子供の頃、事故で両親を失った大威は祖父によって悪人に制裁を課す特殊な人間に育て上げられていた。

 

感情で動きがちな茶屋との対比がいいし、精神科医の脆弱さ、サイコキラーにはたちうちできない、など辛辣な見方もできて面白かった。

 

当時どんなポジションだったか知らないのだけど、生田斗真に、脇に確かな役者を揃えてるのがすごい。もちろん、生田斗真の芝居もちゃんと見合っている。

二階堂ふみのこの頃のエキセントリックなキャラクターが好きだったのだけど、今は特に特徴のない芝居のできる女優になってしまってる。まあ、あの路線では呼ぶ作品も限られそうで将来性は薄かったかもしれないけど、今、あのキャラクターを演れるかって言ったら、もう無理じゃないかなぁと思うんで、もったいないなと残念。

 

染谷将太も、絶対何かあるよね、という変わらぬ存在感で良かった。

山崎ハコはこの染谷将太の母親役でびっくりした。

 

★★★★

 

 

これ、昔見たことあるのだけど、所々のシーンを断片的に覚えてるだけで、具体的な内容や結末は残ってなかった。面白いのに。

痛覚がないとはいえ、車に何度も撥ねられてもなんとか立ち上がれるのも、どこへか消えていくのも2弾が作れそうで良かったのに、なかったな。

 

制作 ジャンゴフィルム

配給 東宝