TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇 | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(2022) Eテレ

1話5分、全10話

脚本・監督 藤井亮

 

展覧会のプロモーション企画だったとのこと。

 

1970年代の特撮ドラマを模していて、岡本太郎の作品をモチーフにした(作品名が怪獣名になっているし、デザインも再現されている)モキュメンタリー作品。各話、作品と岡本太郎名言から話が作られている。ヒーロー()タローマンは基本べらぼうででたらめで、毎話、そんなん知らんかったわ的なおかしな形容詞がつく。

特撮はまさに昔々の円谷スタイルだし(吊り糸を見せてるのはツボ)、画角、色調はもちろん、役者も声優も当時の雰囲気を出している。おまけにサカナクションの山口一郎が数々のグッズも持ってるタローマンマニアとしてインタビューに答えてるので、うっかりすると本当にそんな特撮ドラマがあったのかと思ってしまうほど、巧妙に作られている。極めつけは、50年前少年隊員役をやっていたという北村という役者が登場する。でも、アイキャッチ的に岡本太郎の展覧会の宣伝が入る(微妙な揺れがまた細かい演出でそそる)ので、ああ、作り物だったと思い直す。あと、タローマンのスーツアクターの動きが良くて、繰り返し見たくなる。中の人は岡村渉という方らしい。

 

主題歌「爆発だッ!タローマン」、挿入曲の「なんだこれは!」は、岡本太郎の言葉を主軸に、作詞藤井亮、作曲林彰人、歌唱タローマン合唱団だそうで、かなり癖になる。「♪うまくあるなきれいであるなここちよくあるなマイナスにとびこめ♪」は、タローマンのすべて。

 

面白い。

でも、⑨は失速、⑩はとりあえずまとめました感があって残念。

 

以下、岡本太郎作品名及び怪獣名、岡本太郎名言&サブタイトル及びテーマ

 

①森の掟「でたらめをやってごらん」

②歓喜「自分の歌を歌えばいいんだよ」

③未来を見た「一度死んだ人間になれ」

④駄々っ子「同じことをくりかえすくらいなら死んでしまえ」

⑤疾走する眼「真剣に、命がけで遊べ」

⑥みつめあう愛「美ってものは、見方次第なんだよ」

⑦赤い手青い手「好かれるヤツほどダメになる」

⑧痛ましき腕「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」

⑨午後の日「なま身の自分に賭ける」

⑩太陽の塔「芸術は爆発だ」

 

 

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