『CARPEDIEM カルペディエム』(2019)
監督脚本編集 小原剛、小原健
柿本朱里、マーシュ彩、金森広帆、オラキオ、菊田早苗、山下実優、他。
高校でいじめにあっている優子は生きる意味を見いだせず、自傷癖もあり死にたいと思うようになっていた。ある日、学校の門がくぐれず引き返し、駅のホームでぼんやりしていたところ、男子生徒とぶつかり鞄の中身がばらけてしまう。それを一人の女子高生が拾ってくれ、その中にあったバタフライナイフを渡しながら「カルペディエム(今を生きろ)」と言葉をかける。
その女子高生が気になった優子はこっそり後をつけ渋谷まで行く。ホテル街にさしかかり見失うかと思った矢先、実はつけられてることに女子高生は気づいていたことを知る。次の瞬間、ヤクザの男にホテルに連れ込まれる。
部屋で男にナイフを見つけられ取り上げられるがなんやかや難を逃れ、ナイフをしまわれた男のバッグを持ち逃げする優子。男の手下が優子を追う。追い詰められたかに見えたその時、手下の一人が目の前で車に撥ねられ死ぬ。ここで優子は何かを得たのであろうこれまでとは違った目に光のある表情をする。
男のバッグにはコインロッカーの鍵が入っていた。実は男は薬物取り引きを控えており、そのブツをコインロッカーに拳銃とともに預けていた。偶然にもそのロッカーを探しあて、中身を取り出す優子に男の手下が迫りくる。優子は生きるために拳銃の引き金を引く。
まあ、次々に関係者を殺していくんだけど、生死の堺に立つことと他人の死で生きる意味を見いだせたということなのか? ただ、どんでん返しがあり、優子も死ぬ目にあうわけだが。なんだろ、仕舞い方ががっかりだった。テーマは良さそうだったのに。1時間足らずのショートムービーだし、と言えばそれまでだけど。あと謎の女子高生役のマーシュ彩が下手。
★★★
これ、同タイトルまたは同意味の名作洋画もあるよう。