ハード・コア | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『ハード・コア』(2018)

原作は狩撫麻礼・作、いましろたかし・画の漫画「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」。

 

監督 山下敦弘(『マイ・バック・ページ』『味園ユニバース』『オーバー・フェンス』他)

脚本 向井康介(『マイ・バック・ページ』、『愚行録』他)

 

山田孝之、佐藤健、荒川良々、松たか子、石橋けい、康すおん、他。

 

直情的すぎて世間、社会からドロップアウト気味の権藤右近は極右・金城の結社で埋蔵金発掘作業員として雇われる。そこには頭がちょっと足りない牛山がいて、初めて友達と呼べるような存在を手にする。また、結社の金城はもちろんだが、指揮官の水沼にも優しくされ、居場所をようやっと見つけられた多幸感に満ちる。

ある日、牛山がロボット(ロボオと命名)を見つけ、以降3人で毎日をおもしろおかしく過ごしていたが、商社マンの弟・左近にロボオの存在がバレ、左近は埋蔵金発掘に最適なプログラムをロボオに入れる。これでいとも簡単に埋蔵金が見つかり、左近の調査にもとづき最善と思われる行動を起こすのだが、水沼の淫乱娘が右近と関係したり、金城と水沼がトラブったりとで状況は悪転する。

果たして、右近、牛山、ロボオに未来はあるのか、左近の計画はうまくいくのか…面白かった。

 

コメディなんだけど毒気があり、ホロリともする。ロボオが心を持った一瞬とか、右近と左近の出来の差こそあれ兄弟愛とか、いわゆる底辺層の人間同士の結びつきとか、業とか恩義とか欲とか、深読みすれば社会風刺の要素もある。

おそらく原作の漫画も面白いだろうし、もしかしたら漫画の方が笑えるかもしれない。

 

★★★★(★)

 

 

底に流れてるのが、牛山の童貞喪失で、良い終わり方だった。というかきっちり結果出しててまとまりがいい。商社マンの左近も鬱屈した毎日を過ごしていそうで、誰もいないオフィスでセックスしてるシーンがあるのだけど、へたくそ。わざとだと思うけど、それがおかしかった。だって、左近は佐藤健だから。逆に山田孝之の右近の濡れ場はエロい。荒川良々の牛山のはコミカル…まぁ、出来ないんだけども。この対比だけでキャラクターがわかるようになってる。

 

 

 

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