やわらかい生活 | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『やわらかい生活』(2006)

絲山秋子の「イッツ・オンリー・トーク」をもとにした作品。
 
監督 廣木隆一(『オオカミ少女と黒王子』『PとJK』『彼女の人生は間違いじゃない』『ママレード・ボーイ』
 
脚本 新井晴彦
 
寺島しのぶ、豊川悦司、松岡俊介、田口トモロヲ、妻夫木聡、柄本明、大森南朋、他。
 
躁鬱の橘優子35歳は、精神が安定せず職場を離れていた。
ネットで知り合った痴漢プレイの相手が、そのプレイの場として選んだ蒲田のさびれた映画館が気に入り、蒲田にある銭湯の2階のアパートに越してきた。その後も痴漢プレイの相手と逢瀬を重ねたり…。議員に立とうとしている大学時代の友達・本間とも偶然会い、意気投合して部屋に誘い込むもEDでセックスには至らず。それでも再チャレンジを誘ってみたり…。蒲田の写真を自サイトにアップしていたら、メンタルがやられてる若いヤクザと知り合い、楽しい時間を過ごしたり…。と、人肌を求める日々を過ごしていた。
両親の七回忌のため、地元九州に帰った際、いとこの橘祥一と久しぶりに会う。その後、離婚問題を抱えて悩んでた祥一は東京へふらっとやってくる。祥一は優子の初めての相手だった。それでも特にいとこ同士の関係は変わらず、祥一はしばらく優子のアパートに身を寄せ、鬱に入った優子の面倒を献身的にみる。そこにはゆるくやさしい時間が流れていた。
祥一は優子が躁に転じたタイミングで故郷に帰っていった。
メンヘラヤクザは鉄砲玉になることが決まったという。痴漢プレイの相手は家族と普通に生活をしている、その姿を垣間見る。本間は選挙活動を手伝っている女となんだかうまくいってる様子。寂しくなった優子は祥一に会いたくなり、飛行機のチケットを買う。おじさんに帰る旨伝えようと電話をすると、祥一が死んだことを知らされる…。
 
なんというか、メンヘラムービーで、やるせない。豊川悦司演じる祥一がとことん優しい。優しいけどダメ男でもある。人の二面性を躁鬱と絡ませて描いてる感じ。
 
★★★★
 
 
寺島しのぶなので濃い。
 
豊川悦司スタイルいいな。