Wild Life ワイルドライフ | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『Wild Life ワイルドライフ』(1997)

原作は黒川博行の小説。
 
監督 青山真治(『サッドヴァケイション』『東京公園』『共喰い』他)
 
脚本 青山真治、佐藤公美
 
豊原功補、國村隼、光石研、ミッキー・カーチス、他。
 
パチンコ台を扱う津村商会専務兼クギ師(津村商会は実質社長と専務の2人所帯)を10年やってる元ボクサーの坂井ヒロキが事件に巻き込まれていく。
 

ある日、津村社長がヤクザに暴行を受けたことで、7年前ゲーム喫茶を営んでいた水口が強盗に遭い大怪我をした事件へと遡る。その時、水口を病院搬送するのに付き添った坂井はまったく知らなかったが、津村社長はこの事件を示談金で闇に葬ったのだった。
最近になり、水口はたまたまその事件の関係者であるヤクザの存在を見知り、ついてないしょぼい自分の人生を払拭すべく、当時の防犯カメラにあるビデオテープを使い脅しをかけ一発逆転を目論んだ。
 
いわゆる上級国民とヤクザと警察とを絡め、勘違いと思い込みですったもんだ話は展開していくのだが、正直よくわからない。鬱屈した日常への内なる声が邪魔で。少し観念的な印象もあり。でもまあ面白いのは、水口が事のあらましを知らずに自分の考えだけで行動していて、唯一全てに合点がいってるのが津村社長だけだというところ。
 
★★
 
 
ジャケ買いみたいな感じで(アップ画像とは違うもの)見始めたが、坂井と懇意の刑事が坂井に惚れてるみたいで、そこは新宿ぽくて楽しめた。豊原功補も雰囲気が良かった頃だし。
 
それにしても、映画もナマモノで鮮度だなぁと思った。もちろん時代に左右されない普遍的なテーマの良作もあるけど。たかが四半世紀前のものでもカメラワークが画一的だったりで画の重要さを感じる。つらいな、なかなか。