映画『シャーロック・ホームズ』 | ことのは徒然

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日々の徒然に思いついたことを書き留めてます。

最近、週末の夕食後は娘とのDVD鑑賞がルーティーン化してます。

 

先週末は、

『シャーロック・ホームズ』(2009年)、

『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』(2011年)を2晩連続で鑑賞。

 

シャーロック・ホームズ(吹替版)

 

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム (吹替版)

 

 

基本、殴り合いの映画です爆  笑

 

我が家では、カンバーバッチのドラマ『SHERLOCK』も好んで鑑賞されることから、差別化するために「野蛮な方のシャーロック」と呼んでます。

#3『最後の誓い』

 

 

  個性的なキャラクター

とにかく、キャラが濃い。

 

まず、シャーロックがクズすぎる。まあ、それはカンバーバッチの方もかなりエキセントリックなんだけど、あの方、そこはかとなく気品があるじゃないですか。

ダウニーJr.は顔が濃いし、どっちかっていうとワイルドよね。それがクズいから、もうちょっと救いようがない感じ? しかも、キャラ設定が武闘派すぎる。なぜか戦闘シミュレーション機能が脳に搭載されてて、戦う前に戦闘パターンを予測するのよ。まるで戦闘ヒーロー。さすがアイアンマンの中の人だよ、って思っちゃう(笑)。しかも、賭けボクシングに戦う側で参加しちゃうし。で、戦闘シーンの音楽がまた、ちょっとフォークロア的で高揚感を煽ってくるんだよね。なんだろう、汗臭いというか、湿度を感じる。

 

で、驚くのは、なんと、敵のモリアーティ教授も戦闘シミュレーション機能搭載。

えええーーっ!

それなりに年配の紳士的外見なのに???

頭脳だけでなく身体も使うんですか、って感じ。

 

相棒のワトソンを演じるのはジュード・ロウ。

常に三つ揃えをビシッと決めていて、いかにも英国紳士って感じだから(まあ、ちょっと武闘派オーラはあるけど)、ホームズのだらしなさをフォローするのかと思いきや、賭けと酒が絡むと信じられないくらいのダメ男くん発揮。クズシャーロックに介抱される始末。自分の結婚式当日、泥酔明けのボロ雑巾のような格好で教会に到着。ひどい二日酔い状態なのに、甲高いバグバイプのお祝いの演奏で迎えられて、ほんとご愁傷様です。自業自得だけど。

 

しかも、ワトソンLOVEすぎるシャーロックに、婚約者メアリーとの仲を邪魔されまくり。で、そんなホームズの傍若無人な振る舞いにうんざりしてるから、事あるごとにシャーロックとの相棒解消を宣言しているくせに、結局毎回ホームズについていってしまう。類友なんだよね。というか、愛? 結局ホームズ大好きなのよ。

 

そして、シャーロックの兄のマイクロフトは全裸で登場する変態ぶり。

いや、あのシーンは笑える。名シーンだと思ってる。

全裸のおっさんを前にして、目のやり場に困るメアリーの演技もいい感じだし、高齢で挙動不審の執事も名演技。

何よりマイクロフトが全裸のくせに、普通に有能な感じで仕事をしてて、

もうどこを見ても笑える。

(今の時代だとセクハラとかになっちゃうのかもしれないですが)

 

鑑賞中に「ねえ、これ、コナン・ドイルは草葉の陰で泣いてるよ」って3回は言った。いや、泣いてるんじゃなくて笑ってるかも?

 

 

 

  おもしろポイント満載

とにかく笑える映画です。

なんだろう。本格コント系映画?

 

例えば、ホームズは、自分の部屋の一部に擬態して隠れていてワトソンにいたずらをする趣味があるんだけど、その擬態用の服が、もう滑稽。

ダブダブの全身タイツみたいな服に、絵を書いて、部屋の一部になりきってるんだけど、その作りが学芸会並みに雑。前面はそれなりに頑張って似せてるんだけど、背面は何も描いてないから、隠れているときはいいんだけど、動くとなんとも間抜けなの。それをおもしろおかしく強調するように動き方が演出されてて、でもホームズは至って真剣だから、ますます笑えるんだよね。これはもう、コントと言うしかない気がする。

 

あるいは、続編の冒頭。ホームズが中国人に変装するシーンで、頭頂の薄い、黒髪ロン毛のカツラをつけているんだけど、それがいかにもコントで使うような安物のガバガバのシロモノで、もみあげのところとか、浮いちゃってるの。いかにも「カツラつけてます」って感じで、おいおい、それは変装としてどうなの?ってレベル。そんな情けない格好で、尾行していたアイリーンに出し抜かれて、屈強な男4人に囲まれちゃうんだけど、それでも強がってる姿がダメダメすぎて笑えます。

 

それから、毎回出てくるレストランでの食事のシーン。ホームズはなぜか、大好きな人との食事をすっぽかされるめぐり合わせになっていて、待ち人が来ないことがわかると、白いナプキンをおもむろに首にかけて、一人で食事を始めるんだよね。で、そのときの「寂しいけど、僕平気だもん!」っていう感じのダウニーJr.の表情が、なんとも言えない情けなさで、これまた笑えるのよ。

 

ということで、この野蛮な方のシャーロックの映画は、ぜひ、おもしろポイントを探しながら鑑賞することをオススメします。

 

ちなみに私は、ずっと字幕派だったのですが、

最近は娘の好みに合わせて、吹き替えで見ることが多いです。

なので、ダウニーJr.のキングズイングリッシュはまだ聞いたことないんだよね。

次回は覚えていたら吹き替えで見てみよう。