今日ご紹介するのは、
『こんにちは おてがみです』
「こどものとも」で育った世代は絶対買っちゃう。私はひと目見て即買いでした 「こどものとも」の名作の登場人物たちからのお手紙。
差出人は
・ぐりとぐら
・あさえ
・だるまちゃん
・まゆ
・ばばばあちゃん
・きつねのきっこ
・おおかみ
・たろう
・エンソくん
・やなぎむらのむしたち
以上、計10人。
これを、ゆうびんやさんのホネホネさんが配達してくれるという。
なんと贅沢な!
そして作りがもう、冒険的。
1ページめ、開きます。
左側のページに、どーんと封筒が貼り付いてます。
ちゃんと封筒が開くんですよ。
で、中からお手紙が出てくるんです。便箋の。
娘たちは、まだ保育園児だったので、さすがにこの形態だとお手紙はなくしちゃうかもしれないなぁ、って思ったんですが、やっぱり好きなものは大事にするんですね。出したらちゃんとしまってました。何度も封筒から出しては読み、しまう、を繰り返していたので、封筒はボロボロなんですが、中のお手紙はほぼ無事です(1通行方不明)
右ページには、封筒の宛名の面がどーんとプリントされてます。で、宛名は空欄なんですよ! 自分の名前を書き込めるんです。これもうれしいですよね。子どもが絶対喜ぶやつ。
お手紙の文字も、封筒の宛名の文字も、それぞれのキャラを思わせる手書き文字で、お手紙もらった感がすごいです。だるまちゃんからのお手紙は暗号なんですよ。娘たちはもう、大好きすぎて、小学生のころには、真似して暗号書いてました
これ、普通に封筒10セットで発売したほうがずっと簡単だし、本物っぽくなるのに、ただの封筒にしないで、本の形式にしたのニクいなぁと。お手紙でもあって本でもある。なんかすごーくワクワクするんですよね。こんな採算度外視的な本、あるのかぁ、と、驚いたものですが、「こどものとも」50周年の記念出版だったみたいです。他にない凝った作り。納得です。
Amazonで確認したら、今も販売しているのですが、なぜか私が持っているものと表紙が違う。
出版年は同じなので、中身は同じだと思うのですが、まあ、おそらく、著作権とか、そういうオトナの問題なのではないかなぁ、と即座に勘ぐってしまうのは、職業病かしら
この本のすごいところは他にもあって、10通のお手紙のあとに、とじ込みで『こどものともひろば』の巨大な地図がついているんです。ひろばでは、「すもうたいかい」をしていたり、屋台でお弁当を売っていたり、雪遊びしている人がいたり、とにかくみんな楽しそうなんですが、これ、な、なんと、100を超える絵本作品のコラージュ。すごすぎる。福音館じゃなかったら絶対できないやつ。許諾申請死ぬほど大変なやつ。作り手の情熱を感じます。
広場を眺めていると、『しょうぼうじどうしゃじぷた』とか、長新太の『ごろごろにゃーん』とか、やっぱり自分の好きなものに目がいきますね。50周年記念で100作品以上ですからね。どの世代でも、きっと見覚えのある絵があるはず。裏面には、どの絵がどの作品かも示されているので、ちゃんと答え合わせもできます。街にはしれっと『福音館』っていうビルがあるのも愉快。
そんな、眺めていると時間を忘れてしまう絵本、いかがでしょう?
✨Twitterで毎日配信中✨
https://twitter.com/mko_kotonoha
◆ ◆ ◆