秩父紅(ちちぶべに) | もとろーむの徒然歳時記

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山が好き、花が好き、クラッシック音楽や絵画、演劇に歴史好き…気ままに書かせて頂いています。

 

快晴の建国記念日、

 

秩父の町へ

 

秩父紅ちちぶべに)を見に行くことにしました。

 

 

まだ咲き始めたばかり、との事でしたが、

 

今度いつ天気の良い日に休みが取れるかわからないので、

 

例え、数本の花でも

 

見る事が出来たらと思い、行く事にしました。

 

 

秩父紅とは、紅色の福寿草で

 

秩父山系に咲く、秩父の固有種だそうです。

 

以前から見に行きたかったのですが

 

天気と休みがなかなか、かみ合わなかったので、

 

後回しになっていました。

 

 

福寿草は

 

温度と光に敏感な花なので、

 

気温が上がり、陽が当たらないと開きません。

 

お昼過ぎに着くように出発です。

 

 

向かう先は

 

秩父市にある、「ムクゲ自然公園」です。

 

もちろん今の季節のムクゲは刈り込まれていて、

 

枯れ木状態になっていますが、目的は

 

福寿草、秩父紅です。

 

 

1時間半程で到着。

 

さっそく、山の斜面を歩きます。ちょうどロウバイが見頃です。

 

秩父紅の斜面は、まだまだほんの咲き始め、

 

ところどころに花が見える程度です。

 

 

それでも斜面に点在するオレンジの花は

 

小さくても、存在感があります。

 

 

余談ですが、

 

秩父は平地の多い埼玉県でも、秩父山系に囲まれた山国です。

 

平家物語の世界になりますが、

もともとは

関東一円に勢力を誇った武蔵武士団、

秩父平氏一族の土地でした。

 

 

昔から甲斐、信濃、上州、武蔵と、

今で言えば

山梨、長野、群馬、東京と隣接する国境の市です。

 

 

 

そのせいか、

戦国時代も度々、戦の場になったところで

 

甲斐の武田信玄も秩父に攻め込み、

秩父神社など、寺社に火を放ち、町を焼いています。

 

秩父の人たちを恐怖に陥れた、

今に伝わる「信玄焼き」です。

 

明治の頃には、

秩父事件として知られる、自由民権運動のなか、

政府と戦った土地柄でもあります。

 

 

名産品では

養蚕業が盛んな土地だったので、秩父銘仙と呼ばれる絹織物も有名です。

 

以前ブラタモリで紹介されていました。

 

現在は、

コンクリートの原料セメントの太平洋セメントや

春になると武甲山をバックに羊山公園の芝桜でも有名です。

 

余談でした。

 

 

秩父紅です。

 

本当に咲き始めでしたが、少ないながらも、

やはり

オレンジと黄色のコントラストは

存在感があります。

 

 

ここには1万本の株があるそうです。

 

一斉に咲いたら

もの凄い光景でしょう。

 

斜面一面、オレンジに輝くでしょうね。

 

 

光を花の中心に集めて輝く花は

 

咲き始め特有の

 

濃いオレンジに輝いていました。

 

 

 

 

黄色の福寿草も美しい、

 

そしてまた

 

秩父紅と呼ばれる紅花も、美しさと品格を漂わせる

 

見事な紅花でした。