こんにちは森田謙一です。
★割安株についての幾つかの考え方
2時50分現在、日経平均は19040円の130円高と上昇しています。上昇理由は、機関投資家の益出しの売りに対して、割安と考えた個人の買いが入ったとのことです。機関投資家の売りを個人の買いが上回ったことで上昇しています。
本当に個人は今の相場を割安と思った買いで上がったのか、それとも市況解説が間違っているのか
4月は6日、7日に米中首脳会談が予定されています。ここでのメイン岐大し「経済問題」と「北朝鮮問題」です。
米国のUSTRは、貿易赤字の元凶は中国で、それに日本とドイツとメキシコが続くと考えていますし、これからのトランプ大統領は経済問題で点数を稼ぐほかに道はありませんので、4月は米国の経済摩擦の始まりとなります。
しかし貿易摩擦は長期戦ですが、短期戦の問題もあります。トランプ大統領は「中国が北朝鮮の核開発と弾道ミサイル開発を中止させなければ、米国が北朝鮮を攻撃する」と匂わしています。
北朝鮮は隣国ですから、日本に地政学的リスクがありますので、本来ならば「日本市場が割安」と考えることには無理があれます。
もしかしたら、トランプ大統領は「北朝鮮攻撃で人気を回復させよう」と思っているのかもしれません。
◆昔、大学教授の人たちに「みんなが割安になるのを待っていたら、途中で買う人がいなくなり、底値で買いたい人ばかりになるので、割安株投資はゼロサムゲームにならないか」と言う質問を受けたことが有ります。答えは「絶対にならない」のですが、絶対にならない事を証明するのは簡単です。
ケンミレには波動ラインというソフトがあります。これは投資タイミングの取り方のソフトです。
例えば、年間で2回くらいしか起こらない大きな調整で買うとすれば、波動ラインを「年2回波動に設定」し、年6回くらい買いたいならば「波動ラインを年6回に設定」すれば良いのです。
このように考えますと、年6回くらい起こる下落率で買いたい人、年4回くらい起こる下落率で買いたい人、年10回くらい起こる下落率で買いたい人がいますように、割安の認識は個人によって違いますので、割安株についてゼロサムゲームに成る事はありません。
私は負けるのが嫌いなので、年4回波動以下(4回か3回か2回波動しか使いません)
◆どうして相場が動かないのか(33業種チェック)
株式市場の水準は高く、既に東証一部単純平均には「短期下落波動ライン」が引かれています。つまり、年8回くらいの下落に相当する下落率になっているという事になります。
中期下落波動ラインが引かれますと、転換が近いという事に成りますが、短期下落波動ラインが引かれませんと中期下落波動ラインは引かれませんので、今は調整の第一関門を突破したという段階になります。
3月20日前後の時には「調整の気配は全くありません」でしたので、33業種チェックで調べますと「すぐに分かります」し、なにより不思議なのですが「33業種チェックをしますと安心感が生まれる」のです。
◆大引け市況
日経平均は73円高の18983円、先物は19050円の140円高、為替は111.48円の8銭円安、原油価格は50.67ドルと50ドル超え、NYダウ先物は23ドル高の20627ドルで終わっています。
森田謙一でした。