僕の親のコト。2016.7 | 日々幸進(ひびこうしん)

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日々、自分が楽しくて生きている事を簡潔に記しておきたいと思います♪
演劇、音楽、TVドラマ、映画、バラエティ、漫画、アニメ、特撮、他を色々自分の視点で面白しろ可笑しくね♪

時間も経った事だし、

ひとつお話をさせて頂こうと思う。

少し長い文章になる。



僕の親のことだ。







およそ三ヶ月前、

親父が心筋梗塞で倒れた。


忘れもしない2016年4月16日。




その時、

お医者さんに言われたコトは本当に深刻な状態で、

「他の親族さまにご連絡を・・・」

と言ったレベルであった。


弟から一報を受けた時、

『とうとう来たか!』

という気持ちが強かった。


僕自身は演劇に憑りつかれ、

日々、そうした方々と演劇的なやり取りを毎日毎日、

それは仕事と寝るとき以外は無尽蔵に自分の時間を全て使っていた。


やり方として、

僕は破綻した。

当たり前だ。

やりたい事をやり遂げて、

色んな方からは感謝もされたが、

現実問題としての「お金的な責任」は自分にしか発生しない事柄だからだ。

僕自身が救われたと感じていた演劇に身も心も捧げ、

家族を笑わせる為、家族に一緒に楽しんで貰う為にやっていたはずの演劇はいつも間にか、

家族を放棄し、家族を泣かし、

いつの間にやら僕は家族でも孤立していた。


おかしい。

どこでどう間違えたのか?


そんな時におよそ2年前、

僕の親が体調を崩した事があった。


ゆっくりゆっくりとではあるが、

僕はそのスピードを緩めようと思った。


それが、

「LINX´S休止」

http://ameblo.jp/linxs/entry-11997085820.html  

であった。



僕はこの時が来るであろう日を予見して、

自分が公演をして身動きできなくなってしまう状況をなくしたのである。

だから、

『とうとう来たか!』

という気持ちが強かったのだ。



それで話は最初に戻るのだが、

皆様ご存知の通り、僕の父母は二人で喫茶店を営んでいる。

それはもう細々と。

老夫婦二人でやっと回せる程度の席数カウンター8席、テーブル4席 合計12席。

それを朝7時から17時までの10時間を年中無休というていで営業をしている。

(よっぽどの用事の時は臨時休業。)


なので喫茶店経営は、

二人いてやっと成り立っているというか、

二人とも80歳の夫婦が騙しだましやりながら、

常連組の高齢なお客様(お友達)方の愛でようやく成り立っているお店なのである。


その片方の親父が心筋梗塞で倒れ、

生きるか死ぬかの瀬戸際・・・・・・

・・・だったのではあるが、

お医者様がされた手術が思いの外 上手くいったのである。


詳しくは下記アドレス参照だが、

http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph92.html

カテーテル手術にて心臓的負担が軽減され、

2~3週間の入院で何とか退院できるという。

「そ、そうなん!!??」

医学的進歩のもたらした福音か?

そもそも「他の親族様にご連絡を・・・」と言われ覚悟を決めてからの帰還。

ありがたや!

ありがたや!

で、毎日のお見舞いも含めてだが、

僕らはお店を存続させるかどうかを考えに考え抜いた。

二人でようやく成り立っていたお店の一人が倒れたら、

そのバランスは欠けたも同然なのである。

僕らはチームを組む決意をした。

チーム。

僕には弟が居る。

弟は一つ違いの年子で結婚をしていて三人の娘持ちだ。

(中1、小4、8ヶ月)

で、奥さんと弟。


石田1967の家族構成としては、

嫁と、大牧ぽるん(長女)と、次女。


なので動ける人間がお店に母親と入るというシフトを組もうとしたのだ。

その居るメンバーで仕事を休み、

母と一緒に喫茶店を続けることを僕らは選んだのである。

で、

ここで何故、僕らがそこまでして喫茶店を継続させようかと考えたのは何故かということだ。

ここで更に告白をするのだが、

母は身体は元気だが、

軽い痴呆症のケがあるという事だ。

もっと直接的な言葉で言うと「アルツハイマー」の初期型だ。


日時・場所・人の見当がつかない。直前のことを思い出せない。


これが日常茶飯事的に起こり得ているのである。

お医者様から言わせると、

この段階でここまでで止まっているのは奇蹟にも近いと。

喫茶店で色々とお話をしたり、

お金のやり取りをしたりしているから、ここまでの症状で止まっているのだと。

逆になくなると勢いでとんでもない事にもなると脅されてもいた。

なので、このような状態の母をお店に置いている事にはなるのだ。

常連さんはまだいい。

だが一見さん達にはちと辛い。

許してくれる人も多いのは多いが、

それをサポートするのは僕らのピースが絶対不可欠だったからなのである。

そうした初期症状が出始めたのもやはり3年前ほどぐらいからで、

それも「LINX´S休止」の引き鉄にもなった。

なので、母一人でお店をさせるのは1日、2日ならまだしも、

長期間というのはリスクが高過ぎた。


だからこそのチーム。

チーム戦である。

で、

いざ喫茶店を経営しようと思ったら、

一筋縄ではいかないことを思い知った。

それは日々の仕入れが全然分からなかったことが大きい。

お店の仕入れはほとんど父がしていたからだ。

その仕入れがどこからしているのか、

どのタイミングでしているのか僕ら家族は全く分からなかったのである。

母は父がしている仕入れには関与していなく記憶もない。

ただか細い記憶と、

お店に残る入荷伝票などを頼りに無くなっていったものなどを手に入れてゆく。

で、シフトに入った者たちがそのお店であった事をラインで共有して、

どの品物はどこで入荷するのかどうかなどをラインのノートに記載していった。

それでも分からなかったものは入院中の父親に質問をして補てんする。

僕らは嵐の真っただ中に居た。

シフトメンバーは仕事を有給を使ったり、

代替え休みやなどや、組み換えなどにより時間を作った。

朝7時から17時まで。

それをなんやかんやと時間を見繕い、

時間のパズルゲームのようにやり繰りした。

さっちゃん、勝己、ぽるんは他のやるべき事を置いて、

僕と嫁は仕事を休み、ひたすらにお店に馳せ参じ喫茶店で働き、

僕の親父と母を助けてくれた。

その他の子供たちも、

普段、そこまで足を伸ばさないにしろ、

友達を連れて店に訪れたり、

生まれたばかりの孫を連れ、

親父と母と僕らを癒したりしてくれて嬉しかった。



結果、

たった12席の喫茶店に僕ら家族は翻弄された形となった。

しかし、

母は終始ご機嫌で、

毎日毎日、かわるがわる入れ替わる僕らに毎日会えるから楽しいのだろう。

ただ毎日、病院へ父のお見舞いに行くにも関わらず、

家に帰ると「お父さんはどこに行ったの?」とか言い出すので、

「今、入院をしているのだ」と伝えると、「へー」と他人事のようにつぶやき、

「で、お父さんどこに行ったん?」

日常茶飯事のことなので僕は動じないが、

名前を間違えられる人間からしたら堪ったものではないだろう。

今もだが、

ぽるん の事を名古屋の親戚の名前で呼び続けているのだから。

精神的な打撃は計り知れない。


そんなこんなで、

親父は1週間で退院をした。

「!!!」


入院して手術をした日に僕が初めて親父と病室で対面した時、

親父は口を開けて半死半生のていで眠っていたのだった。

「よく生きていてくれた!」

そう思ってはいたのだが、

目を開けると麻酔で痺れた口腔を開けると、

その手術の日、ゴルフの約束をしていた先生に悪い、今度いつ行こうか?

などと呂律の回らない言語で僕に語りかけてきた。

をいをい。

そう思いながら僕は武信さんという方が僕の事をまるでゾンビのようだ・・・と例えられたのを思い出した。

すげぇなDNA。

不謹慎にもそう思えていた自分が幸せであるとも実感していた。


なので、

1週間で退院をしたというのも仕方がないというか・・・

いやお医者さんとしては3週間は絶対安静であると言い続けたが、

父が病院のベッドでジッとしていられなかったのが実情である。

我が親ながら・・・なんというか、
しかし僕の親だからこその行動力というべきか。

結局、退院してお店に出たとしても動き回ることは厳禁。

ずっと椅子に座っていて下さいね。と、お医者様に厳しく言われ ようように退院と相成った。

なので退院したのは4月25日ではあったのだが、リハビリも兼ねてお店には出るが、

やはり誰かがサポートしようという事もあり、

ゴールデンウィークまでは誰かがシフトで入ろうとなり、

僕も何回か平日に入りつつ、

最後はゴールデンウイークの5月1日から5日までの5日間は僕が詰める事となった。

本当は家族でどこか旅行でもという気持ちもあったが、

優先事項はこちらであった。


余談だが、

僕の使い古しのipad をお父さんにプレゼントした。

それでパソコンが来た時もしばらく「ソリティア」というゲームに夢中になった事もあり、

もしかしたら動き回ることも少なくなるかと思ったのが功を奏した。

親父第二次「ソリティア」ブームの到来である。

何かと直ぐに立ち上がり何かをし始める姿に僕らは「怖いなぁ」と思っていた。

何せ病み上がりというか、

心筋梗塞の手術をしたばかりだというのに、

以前と同じだけの運動量を普通にしようとするからだ。

が、「ソリティア」をし始めると延々と楽に2時間近くはやり続けてくれる。

犬の首輪よろしく、かなりの効果があったので僕らは大きく胸をなで下ろした(笑)


まぁそんな事もあり、

僕自身はお店に、親にずっと張り付き滅多になかった時間を過ごせた。

そうか、久々に親と同じ釜の飯を食らい、

同じ時間に目を覚まし店に行き、

常連さんと話し、観光客の外人さんに身振り手振りとカタコトの英語で話し、

写真を撮り、

この歳になって親と濃厚な時間を過ごせたのだ。

これはとても幸せな時間であったのではないかと思っている。


勿論、この期間、お手伝いしたかった劇団、

観に行けなかった劇団などは山ほどあったが、

僕はこちらを選択していなくてはいけない状況だった。

いや、これ以外にない選択だった。お許し願いたい。


で、ゴールデンウイークも開け、

ようやく親父もそこまで悪くならない事もあり、

お店を任せようという流れにもなった。

勿論、この流れになるまでに親父にはもう一つ、難点な事があったのだが、

それもうまくクリアーしたのもとても大きい。

難聴だったのが凄くネックになっていたのである。

お客様との対応はもちろんだが、

家族との対応、

電話で声が聴き取れないレベルであったから、

かなり、いやだいぶ不便であったのだ。

しかも親父が頑固だったので補聴器という考えが一切なかった。

耳に何かを付けているのがカッコ悪いとでも思っていたのだろう。

頑として受け入れなかったのである。

でも手術後リハビリのタイミングでもあったので、

半ば無理やりではあるが僕が補聴器のお店に連れて行って、

試験的に補聴器を付けて暮らしてみることとなったのである。

(そこに辿り着くまでの紆余曲折は割愛)

で、何とか今は補聴器をお店ではずっと付けて貰っている。

なので日常レベルにはなったのだが、

これは僕らにとっては飛躍的な進歩だったのである!!!


とにもかくにも、

親はなんとか元気で、

「石田珈琲」も元気に営業して、

常連さんが毎日寄ってくれて、

僕のツイッターでの宣伝も功を奏して、

演劇の方々がちょっとずつ足を運んでくれるし、

僕らのシフトはなくなったが、

その時々に起こるトラブルは、

僕らも素養が出来たので何とかクリアできるようになった。

弟嫁は小回りの利く動きで、

頻繁にお店に子供を連れて父母を癒してくれて、

僕ら家族は時々、月に何度かはお店に訪れ、

常連さんや新規のお客さんと語らいながら、

またツイッターなどで見知ったお客様が少しでも僕の父母と、

お話をしてコミニュケーションを取って貰えたらあり難い。

勿論、その話した内容は全部を記憶しているかは定かではないが、

それでもそれでも、

ゆっくりとゆっくりと、

ゆるゆると過ごしていけたらなと思いながら・・・




駆け足で書き出したが、

書けない事、また全てではないこともありながら、

概要は何とか書き出せたことと思う。

そうまだ書けてない部分の大きな事柄には一切触れていない。

それにしても、

今回の親のことは本当は黙ってようかとも思っていた。

しかし、

こちらの事情が分からないまま不義理を重ね過ぎるのは、

こちらも心苦しいし、

僕を必要と思って下さる方々の気持ちも尊重したい。

なので区切りとしてブログをしたためようと至った。

勿論、こういった事柄は世間にはありふれている事は承知の上だ。

これは僕ら家族に起こった非常にパーソナルな部分。

だから文章という形にしておこうと思ったのだ。


が、

だが、こちらには僕の親のコトだけしか書き出せていない。

嫁の親のコトもこれはこれでなかなかに重い話になる。

それはそれ、

そこも僕は手を思いっきり広げなくてはならない事は重々承知だ。



なのでここで改めて、

僕は親と家族、近しい人も含め、全部を護っていく事をここに誓います。




なので色々と不義理な事も多々あることと思いますが、

僕は自分の生活を、護るべき義務もあるのでお許し下さい。


そしてそして改めて、

勝己、さっちゃん、あかねちゃん、いおりちゃん、ことねちゃん、

ぽるん、あやなん、

そして恵子、本当にありがとう。


そして、これからもよろしくお願い致します。


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