僕はレッドが好きだった。いや、大好きだったのに・・・ライブには行かなかった。理由は簡単,ライブに行く!という概念がなかったからだ。今僕は年にライブを見に行くという行為を何回となく繰り返している。概念が行動へと昇華したからだ。僕は遅咲き過ぎた。残念だ。
だが、自分が生きていく上で、その時間,その瞬間にしか感じられないものは確実にある。だから,今僕はユカイに辿り着けたこの瞬間を凄く愛しく感じている。
さて・・・・ユカイのライブに話しを戻そう。
弾き語りは自分でギターを替えたりブルースハープを付替えたりチューニングしたりと全てを自分でまかなう。
そしてその合間合間のMCが実に余裕だ。茶々を入れる観客を『するり』と、かわしたり、まともに食らって『ガクガク』を演じたりと、マサにエンターティナー。え?まさにの『まさ』が『マサ』になっている?それでいいのです。僕はその辺りイチびったりします。そうです。この日,仕事を上手くやり遂げこの会場に参上したのも僕『マサ』なのです。嬉しいのです。興奮しているのです。これぐらいはっちゃけるのもいいじゃないですか。神様も今日くらいは許してくれるはずです。
さてさて・・・ライブも中盤から後半戦へと向かうところ
本編が終わり一度楽屋へと帰るが拍手に呼び戻され舞台に再び参上。
そして待望のリクエストコーナー!僕は連れに「リクエストコーナー考えておいた方がいいよ」と、聞いていたのだ。しかし・・・歌って欲しい曲なんか幾らでもあるのだ。とても一曲なんかでかたずけられもんなんかじゃない。他の皆が手を上げユカイへとリクエストをしてゆく。こんなチャンスは滅多にない!僕は悩んだ。あの・・・このmixi日記にも書いた『midnight blues』にするべきか『MY WAY』にするべきか!?しかし、この2曲は避けてもスタンダードにやってくれるかも?そう考えた僕はソロの中でもベストなバラード『CRY FOR LOVE』をリクエストしようと目論んだ!
果たしてユカイの「それじゃ次」という言葉に「はい!!!」野太い僕の声が会場中に響き渡った。ユカイは目を丸くし僕を指差した。「CRY FOR LOVEをお願いします!」そう言った僕は歌ってもらえるかどうか少し不安だった。だっていきなりですよ。自分がいつも練習していたら演奏も可能だけど10年以上前のアルバムの中の一曲をいきなり・・・だなんて・・・・と、考えるのが普通だ。しかしユカイは・・・・やってくれたのだ!
「それねェ・・・暗いんだよなァこの曲・・・・・こんなお涙頂戴の曲ばっかりやるからお前は駄目なんだってよく言われてねェ」なんて言いながらコード進行をゆっくり思い出しながら「んじゃ触りだけね♪」と、そう言われて、つまびかれたアコースティックギターはまぎれもなくあの曲!『CRY FOR LOVE』だった!
この曲はフルバンドでエレキギターが印象的なリフを披露する壮大なバラードだ。それをギター1本で表現すると!このように変貌するのか!僕はその曲を聞く間、ずうっと両手を合わせ握り締めていた。爪は立てないが、血液の循環が悪くなるくらい握り締めていた。
かすれた声。そしてサビの部分で更にかすむ。途切れそうなスローテンポ。もどかしいくらいのG。全てはこの空間を,そしてこの時間を、支配する極上のメロディ。曲の一番が終わり僕は感動で震えていた。しかし!さわり・・・・と、言っていたにも関わらず予期せぬ2番目の詩に更に感動!
こんな幸せはない!
最後の一音まで目が,耳が、離せなく2番目の曲が終わった時にユカイが微笑んだ。(気がした)そして曲が終わった!
「ま、こんなところかな」
「ありがとうございます!!!!!」
僕は大声でお礼を言った。本当に嬉しかった!
何と幸せで,濃密で,狂おしいのか?
次回,『 豊がゆく!大阪心斎橋ミューズホール~blue moon magic』最終回!君は刻の涙を見る?(笑)近日後悔予定。間違い、公開予定!よろしくお願いします。
2005年09月28日21:21