11月15日(火)
大阪某所。
あるセンターの大広間に辿りつく。
廊下の誘導灯が、ちかちかと点滅を繰り返し何かを感じさせる。
部屋に入って挨拶をするとさらっと雑談した後、
二人は昨日までの稽古の感覚について話し始めていた。
僕は脚本も読んだ。
そして、
だからこそその言葉の意味が感じられた。
稲田さんが何度も口にされる言葉。
「不自然」
そうなのだ。
演技に対して、この作品についてこれ以上はないリアルを求めているのだ。
この時にどう思われていましたか?
と、安宅さんに問い、それを丁寧にその時の感情を思い出しつつ理由を述べる。
そういったフィードバック作業が延々と続けられる。
「そしたら8時25分になったら」
と言葉を区切りお互いがトイレや気持ちを作ってゆく。
ぴ
アラームがひとつ鳴ったと同時に芝居は始まっていた。
ぐぐ・・・
最初は明るいシーンから始まる。
が、その言葉のひとつひとつが日常からズレているのが分かる。
『ああ、これだ・・・』
僕は思った。
そしてシーンが展開してゆくに従い、稽古場の空気がうねる。
ハッとする。
眼が離せない。
もう駄目だった。
サイコ・ダイブ という言葉がある。
精神世界へ埋没するという意味だ。
その時、間僕は精神世界へ埋没した。
重く重く、苦しい旅だ。
終った。
時間にして19分ほど。
これは凄い。
この本物具合は、本当にとんでもない。
静かな作品だ。
しかしその作品に込められた怨念は、今も頭の中を滞留している。
稲田さんは作品を作る時、いつも悪夢を見ると言われている。
そうなのだ。
この方も命を削って作品を作り上げる方なのだ。
真摯に真摯に・・・・
圧倒的な怨波を持って、LINX’S03 に臨んで頂く。
今もあの時の、稲田さん 安宅さんの顔が離れない。
離れようがないのだ。
警戒せよ!!
そんな、伏兵コードが今週末に公演をします!!
皆様のお越しを是非とも、お待ちしております!
詳細はこちら!
↓
【LINX’S ~03(ゼロサン)公演~】
テーマ 『SUN』
20分短編芝居 × 8劇団 ×α= LINX’S 03
月曜劇団
(A,Bどちらのチームにも10分のダンスタイム有!)
永井悠造(隕石少年トースター×DACTparty)
櫟原将宏(イチハラ会×DACTparty)
和田雄太郎(ムーンビームマシン)
大熊隆太郎(壱劇屋)
伊藤今人(ゲキバカ×梅棒)
「日替わりゲスト」
18日(金)大西千保
19日(土)横田愛実、西田美咲、村上泰子、野口文香
20日(日)Sun!!(ミジンコターボ)
21日(月)山根千佳(TAKE IT EASY!)
19日(土)12時開演
21日(月)18時30分開演
20日(月)
上田ダイゴ監修
【オープニング・アクト】
20日(月) A.B(開演20分前より)
2VS2
【司会】
福地教光(バンタムクラスステージ)
稲野杏那(演劇集団キャラメルボックス)
菊池祐太(コメディユニット磯川家)「21日14:00、18:30のみ」