劇120 【ミュージカル 犬公方 踊る綱吉くん】 日本バージョン(未完) | 日々幸進(ひびこうしん)

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8月16日

 

超人予備校プレゼンツ 超人予備校とマイケルさんと・・・

【ミュージカル 犬公方 踊る綱吉くん】 日本バージョン

in→dependent theatre 2nd (TEL: 06-6635-1777)
15:00


【作・演出】
魔人ハンターミツルギ

【振付】
マイケル・ステューバー

【出演】
上別府学/流石鉄平/山名伸右/中川琴乃/尾松由紀三月/豊田圭/魔人ハンターミツルギ曽木亜古弥/徳永健治/佐藤あかね(劇研「嘘つき」)マイケル・ステューバー/マリア・A・ロペス(Steppin Out)北村毅/山田玲子/白川紀子/梁河七/橋本羽由大村美春/伊佐侑加子/彭佳成/Budo Kids


【あらすじ】
時は現代。自由のない生活に嫌気がさして家を飛び出した。行くあてもなく途方にくれる犬に、杉の木と松の木が話しかける。
「犬は昔、人の命より大事にされてた時代があるんだよ。」と。
 時代は遡り、江戸時代。町人文化、華やかなりし元禄の頃。この頃、後世に名を残す一つのお触れが出された。
   『生類憐れみの令』
ただの生き物好きな徳川5代将軍 綱吉が、生きやすい世の中を作る為に作った法令である。
 今まで虐げられていた犬達は、喜び唄い踊る。だが反対に人間は、犬を避けるようになっていく。次第に溝が深まっていく。
果たして犬と人間の関係は・・・!? そして綱吉は・・・!?
 今回は超人予備校とマイケルさん率いる舞道ダンスシアター の皆さんとの夢のコラボレーション。
そして超予備、初ミュージカルです。 これは、もう見るっきゃない!! 是非ご覧下さい!!

【感想】
コラボレーション。
その言葉が指し示す純然たる本懐を見る。
超人予備校とマイケル・ステューバー。
その異なる分子の奇蹟的な融合。
だからこそ、常日頃に感じる【超人予備校】でのエッセンスを吸ったこの作品が愛しいのだ。

普段の間の取り方が、まったく違うのだ。
何が違うって、それこそ感覚的なものだが、踊りから放たれる全ての間が違う。

嗚呼、
それにしても・・・・・・・
あのオープニングは素晴らしい。
最初の英語でまくし立てるところから、颯爽とミツルギさんの野良犬が入り込んでマイケルさんとマリアさんの踊りになってから引き込まれて、現代から江戸時代に入って群舞になってからはもう脳内カーニバル♪
涙が出て仕方がない。
あまぞんさんに「何で?」と聞かれて笑われるのだが、それはもう僕の気持ちなのだから仕方がない。
これから始まるストーリーが、心地よくたまらない時間が繰り広げられると言う素敵なオープニング。
それを表現する江戸時代の人々の乱舞!
お茶くみから、花魁、火消しなどが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)!
『入り乱れる!』
とは正にこのこと!
たまらない。

そのオープニングからいつもの超人予備校節が始まるのだが、とよぴーさんを始め今回は踊りに参加した女の子達が子供役で好演している。それが上手い。シックリ来る。
その辺りの緩急自在の演出が嵌まっている。

公演後、ミツルギさんが次回アメリカ・デラウェア州公演にマイケルさんから選ばれた理由を教えてくれた。
僕が覚えている言葉はミルギさん100%の純度ではないがニュアンスで言うと・・・・

「超人予備校ほど楽しそうに演技している人達は他にいない。だから君達が代表なんだ♪」

と、マイケルさんに言われたそうなのだ。
その言葉がじんわりと胸に広がる。
見てる人は見てる。
分る人は分るのだ。
その事が本当に嬉しいのだ。
実際にそうなのだろう。
稽古のときから皆が楽しそうなのだ。
(だが僕が稽古を観に行くまでは緊張感が漂っていたらしいのだが・・・・・・・はは)
それはもう芝居仲間というよりも、【家族】 に近いものが見えた。
そしてそれは公演当日のスタッフにも飛び火しており、超人予備校 という名の大家族が全員で本気で遊んでいるようにも感じた。
それはとても奇跡的なコトなのだと僕は思っている。


また今回の最大の立役者は 【マイケル・ステューバー】さんであろう。
(勿論、通訳・翻訳の 【繁子・ステューバー】さんのお力もなくてはならないのだが!)
あの青い瞳で笑顔を向けられたらひとたまりもない。
生きる事に真摯であり、舞台に対して真摯である。
そうした情熱の姿勢が数多くの生徒を生み出し、慕われる所以なのだろう。
マイケルさん目当てのお客様が数多く見られた。
それがいい具合に劇団との相乗効果でいい方向へ向っていた。
それが清々しい。
いやいや、それにしてもマイケルさんのいい所が十二分に発揮された作品でもあった。
お茶目であり、哀愁感まるだしで、それでいて情熱的で、キャッチーであり、アングラでもあり、
そして何より、

美しい。

人間は美しいものには弱い。
絶対的な価値を持ちえている。
太刀打ちする術がない。
あのラストのダンス。
それはまさに魂の踊りでもあった。
鍛えぬかれ、贅肉はおろか、生きる為だけに必要最低限の肉が身体に張り付いている。
またそれが、美しく綺麗なのだ。
肉の束が流麗なラインを描いているのである。
そのラインが踊るたびに流れるように他のパーツと連動してゆくのである。
たまらない。たまらなすぎる。
僕は稽古も入れて全部で3回、その踊りを眼にすることが出来た。
幸せだ。
僕はあの踊りを一生、忘れる事はないだろう。



それにしても本当に超人予備校の面々が素晴らしい。
自分達が今まで持っている土壌を捨てずに、飄々と行なっているのがいい。
頑なまでのMY WAYをずんずんと歩いているのだ。
そしてやはり役者陣の声質は特異。
絶対にこのメンバーでラジオドラマが出来る。
そういったタレント性がめっちゃ強いのだ。
声だけでその人間だと分る(一目瞭然ならぬ一聞瞭然!)役者の絶対数は少ないから。
それがこの超人予備校が他の小劇場界で飛びぬけている理由。

誰も彼もが愛しい。
素敵な時間、素敵な夢のような時間だった。
本当にお疲れ様でした!


PS
超人予備校 さんのバラシを初めて手伝わせて貰う。
夢舞台があっと言う間になくなってゆく。
物悲しい気持ちすらわかないほどの猛スピードでバラシ!
そしてまたもや打上げに参加させて頂く。
キャストさんや、スタッフさんとガッツリお話できて夢のような時間。
それもこれも、ミルルギさんと、あまぞんさん、みかLさんのお力。
なんとも心地よい時間を過ごさせて頂いた。
感謝しても感謝し尽くせない!
本当に、本当にありがとうございました!!