6月27日(土)
<ロクソドンタフェスティバル2009参加公演>
HARUKOプロデュース 【故郷(ふるさと)】
15:00
【作・演出】
谷口はるか(悲願華)
【出演者】
工藤友美/熊野早記/多久島郁美/増井友紀子(悲願華)/山根めぐみ/伊東由喜
ゲスト/村中孝義
【あらすじ】
セリフとギターで紡ぐストレートプレイ
【感想】
『悲願花』 の谷口はるかさんがプロデュースから作、演出をこなされている。
僕は2009年3月に 第五回公演『そして彼は鍋をつつく…』を観劇させて貰った。
女の性(さが)・・・というか、切なさが怒涛のように押し寄せてひどく切なくなったのを覚えている。
今回のお話もスーパーモテモテな男を中心に巻き起こる愛憎を克明に描き出している。
しかも今回その男は透明人間。
つまり他の女優陣6名のマイムによって存在するという仕掛け。
・・・・とギターで出演されている村中孝義さんが実質のモテモテ男の『しゅうじ』という役柄なのだろう。
けれど演者にはその姿は見えてない。
とにかく舞台経験がない子も含めての公演であると聞いたのだが、全然堂々としていて誰が初舞台かなのかは分らないくらい。
世界観の提示がとにかく上手い。
そのフィールドに引きずり込む術を心得ているのが感心する。
それは脚本の力と演者と音楽と照明の絶妙なるコラボレーション。
一人一人のキャラクターの位置づけが上手い。
女王キャラから、オドオド系、主婦系と織り交ぜて遜色がない。
綺麗な配置。
秀作だと思う。
まだ明日の公演が残っている。
不可思議な切なさを味わいたい方はロクソへ走れ!です。