6月6日(土)
村田本舗堂 【小部屋に針を】
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in→dependent theatre 2nd (TEL: 06-6635-1777)
19:30

村田和明
【出演】
渡邉みなみ、今井志織、山川勇気、上野淑子、布施千賀子、大塚宣幸(大阪バンガー帝国)、山本弦太、尾上裕香、溝畑香菜子(悲願華)、吉田和裕(馬目不満足)、林奈緒美(東京ガール)、横山太郎、林実矩
千秋楽も越えたので遠慮なく書き綴る事が出来る。
(左、吉田和裕(馬目不満足)さん、右、大塚宣幸(大阪バンガー帝国)さん)
今回、主人公に据えられたのが上田 役 『大阪バンガー帝国』 の看板役者の 【大塚宣幸】さんである。
これがまた熱演で素晴らしい。
しかも、これまで何度も舞台で観てきたのだが、ギャグの入る余地のない全くのどストレートな熱血漢を演じられたのである。今までの彼を知る近しいものならば、最大の魅力であるボケとギャグを封じられるのが違和感を感じてしまうのだろうが、これが素晴らしい化学変化を起こしている。
封じられているからこそ、伝わるものがあるのだ。
新たな魅力を引き出したのだろうか?
釈然としないものを感じながらも、新しい側面を見せる大塚さんに嬉しくなる。
また今回のキーになる、春テント 役の 【渡邉みなみ】さんが抜群のアイドル・エッセンスを撒き散らしている。
コンパクトでありながらも、キビキビとしていながらも、ちゃきちゃきとしている。
長い髪の毛が至るところでカールしてめっちゃ可愛い。
パーフェクトな愛らしさ。
それから今回ツボに入ったのが、上司 役の 【尾上裕香】さん。
僕が前回、強烈に彼女を感じた舞台は 『ともにょ企画』 という劇団の「週刊少年、三次元ニ散ル!」作品だ。
この時の彼女が恐ろしく強烈な役柄。はっきり言ってトラウマになるくらいの強烈さだ。
そして今回の役は激しい上司の役柄だ。
前回はティーンのオーディションを受ける女の子と、売春をしながら娘を育てる母親役。
そう考えるとその真ん中の年代である。
そうなると尾上さんはオールマイティーに演じられるスキルを持っている事になる。
本当に凄い。
何が凄いって、その年代のオーラをまとえるのが凄いのである。
上手い。そしてソツがなく、リアルである。
役者としてこの 【リアル】をまとえるか、まとえないかで大きく分かれることになると僕は思っている。
いや、それがいいとか悪い事ではない。そういった類に特化する事が出来るというだけのことではあるが、ある意味大きな一歩を踏み出していると思っている。
尾上さんは怖い。
舞台の上で・・・という意味だが、その怖さを持っている限り上を目指せる方だと僕は勝手に思っている。
素敵でした!
夏テント 役の 【山川勇気】さん。
その体格を生かした絶妙な役柄だった。
しかも 『女の子』 というテイだったので、その奇妙さが面白い。
パッツンパッツンのTシャツに、スキンヘッドに長髪のカツラ。
しかもその荒い長髪に真っ赤なネオンメッシュキャップを反対側にかぶり、後部のサイズ調整用のアジャスターを開きっぱなしにしてる姿があまりにも強烈!
威風堂々としていながら、オドオドしていながら、飄々とする様は間違いなく美味しい。
脚本があるのに、この作品の中で一番自由な感じがした。
山川さんの力技なのだろう。さすが♪
冬テント 役の 【上野淑子】さん。
久し振りに上野さんのお姿を見た。去年の磯川家以来だ。
基本、僕は彼女のファンであるのだが、それをさっぴいても上野さんは輝いている。
舞台の上の上野さんは本当に生き生きとしている。
今回の役柄は冬のテントの精。
夜鷹(ヨタカ)の役をされているのだが、それが実にいい。
ハスっぽいのに、哀愁感がたっぷりなのだ。
艶がある。
だから胸に突き刺さる。痛い。
悲しくて・・・・痛い。
好きだから、そんな姿は見せたくない。同じ自分なのに春だけが愛されて冬が疎まれるのがとてつもなく辛い。
その気持ちの棘が・・・・・今も抜けない。
(途中です)
